ガス
東邦ガスグループの中核事業。愛知・三重・岐阜を地盤とする都市ガス製造・販売。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(外部顧客、当中間期) | 190,699百万円 | 198,643百万円 | ↓ |
| セグメント利益(当中間期) | 680百万円 | 19,317百万円 | ↓ |
| ガス販売量(当中間期) | 1,529百万㎥ | 1,569百万㎥ | ↓ |
| 期末お客さま数(ガス) | 1,765千件 | 1,754千件 | ↑ |
事業詳細
東邦瓦斯㈱が愛知県・三重県・岐阜県でガスの製造・販売・器具販売を行うほか、東邦ガスネットワーク㈱が託送供給・配管工事、東邦ガスライフソリューションズ㈱が家庭用顧客向け販売受託、水島瓦斯㈱が岡山県内でガス事業を展開する。連結売上高の約6割を占めるグループの基幹セグメントであり、家庭用・業務用の幅広い顧客基盤を持つ。原料費調整制度の期ずれが収益変動の主因となる構造を有する。
直近の概況
原料費調整制度の期ずれが差益から差損に転じ、セグメント利益が大幅減少。
当中間期のガスセグメント利益は680百万円と前年同期の19,317百万円から約96.5%減少した。外部顧客向け売上高も190,699百万円と前年同期198,643百万円から4.0%減少。主因は原料費調整制度による原材料費と売上高の期ずれ影響が差益から差損に転じたことに加え、家庭用・業務用ともに販売量が各2.5%減少したこと。一方、期末お客さま数は1,765千件と前年同期末比11千件増加し、顧客基盤は緩やかに拡大している。通期では原油価格115ドル/バレル・為替160円/ドルの前提のもと、連結営業利益19,000百万円(前期比40.2%減)、経常利益25,000百万円(同34.0%減)と大幅減益を見込むが、親会社株主に帰属する当期純利益は280億円に上方修正された。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 都市ガスお客さま数の緩やかな増加(当中間期末176万5千件、前年同期末比1万1千件増)
- 燃料転換需要の取り込みと業務用顧客への高度利用提案
- DX推進・先進技術活用による固定費効率化
- 次期に向けた投融資拡大(通期870億円計画、前期比46.7%増)による将来基盤強化
リスク
- 原料費調整制度の期ずれ差損発生リスク(当中間期は差益から差損に転じ大幅減益の主因)
- 家庭用・業務用ガス販売量の減少(当中間期は家庭用2.5%減、業務用等2.5%減、気温高め推移の影響)
- 原油価格・為替レートの変動(当中間期は原油108.1ドル/バレル・為替159.5円/ドルと前年同期比で34.4ドル高・13.5円安)
- 気温変動による家庭用需要の変動
- カーボンニュートラル政策進展に伴う長期的な天然ガス需要の構造的減少リスク
- 通期連結営業利益は前期比40.2%減の19,000百万円予想と大幅減益見通し
LPG・その他エネルギー
LPG・LNG・熱供給等を担う東邦ガスグループのコアエネルギー事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(中間期、外部顧客) | 48,430百万円 | 42,433百万円 | ↑ |
| セグメント利益(中間期) | 884百万円 | △458百万円 | ↑ |
| LPGお客さま数(中間期末) | 654千件 | 645千件 | ↑ |
| LPG販売量(中間期) | 207千トン | 211千トン | ↓ |
| LPG販売量(通期予想) | 468千トン | 470千トン(前回見通し) | ↓ |
事業詳細
東邦液化ガス㈱等を中心にLPG販売・LPG機器販売・LPG配管工事を展開するほか、東邦瓦斯㈱によるLNG販売・熱供給事業、コークス・石油製品販売も含む。主要顧客は家庭用・業務用LPGユーザーで、2027年3月期中間期末のLPGお客さま数は65万4千件。当中間期の外部顧客への売上高は48,430百万円と、ガスセグメントに次ぐ規模を持ち、セグメント利益は前年同期の損失から黒字に転換した。
直近の概況
セグメント利益が前年同期の損失から884百万円の黒字に転換
当中間期は外部顧客への売上高が48,430百万円(前年同期比5,997百万円増)と伸長し、セグメント利益は前年同期の△458百万円の損失から884百万円の黒字へ改善した。一方、LPGお客さま数は65万4千件と前年同期比9千件増加したものの、4、5月の気温が高めに推移した影響で家庭用需要が減少し、販売量は前年同期比1.7%減の20万7千トンとなった。通期のLPG販売量見通しも468千トンへ下方修正されている。
主要プロダクト
成長ドライバー
- LPGお客さま数の継続的増加(中間期末654千件、通期予想654千件)による販売基盤の安定維持
- LNG取引推進と最適調達ポートフォリオ構築によるコスト競争力強化
- 熱供給・コークス等の多様なエネルギーサービスによる収益源の分散
- コア事業として安定的なキャッシュ・フロー創出を担う事業基盤
- セグメント利益の黒字転換(前年同期△458百万円→884百万円)を支える収益構造の改善
リスク
- 原料費調整制度による原材料費と売上高の期ずれ差損益の変動が利益を大きく左右するリスク
- 原油価格・為替レートの変動によるLPG・LNG調達コストへの影響(当中間期:原油108.1ドル/バレル、為替159.5円/ドル、前年同期比で原油高・為替安)
- 気温変動によるLPG需要の変動リスク(当中間期は気温高めの影響で家庭用需要が減少、販売量は前年同期比1.7%減)
- 人口減少・省エネ進展によるLPG需要の長期的な縮小リスク
- 電気・都市ガスへのエネルギー転換加速によるLPG顧客離脱リスク
電気
東邦ガスグループが愛知県等中部圏で展開する電力小売セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(電気セグメント、外部顧客) | 52,128百万円 | 50,045百万円 | ↑ |
| セグメント利益又は損失(電気) | △6,262百万円 | 1,242百万円 | ↓ |
| 中間期末お客さま数(電気) | 721千件 | 707千件 | ↑ |
| 電気販売量 | 1,373百万kWh | 1,430百万kWh | ↓ |
事業詳細
東邦瓦斯㈱等が愛知県・三重県・岐阜県を中心に電気の販売を行うセグメント。家庭用・業務用顧客向けに電力小売を展開し、ガス・LPGとのクロスセル(マルチエネルギー提案)を強みとする。新中期経営計画(2025〜2027年度)では「成長の原動力」と位置づけ、調達多様化・発電事業参画・新ソリューション創出を通じた収益性・安定性向上を目指す。ROICターゲットは2027年度に3%+αを設定。当中間期はセグメント損失が前年同期の黒字から大幅な赤字へ転落した。
直近の概況
売上増加も原料費調整期ずれ等でセグメント損失が大幅拡大
当中間期の電気セグメント売上高は52,128百万円(前年同期50,045百万円)と増加したものの、セグメント損失は△6,262百万円となり、前年同期の1,242百万円の黒字から大幅な赤字に転落した。原料費調整制度による原材料費と売上高の期ずれ影響が差益から差損に転じたことが全社的な減益要因として挙げられており、電気セグメントにも影響したとみられる。販売量は前年7、8月の高気温影響の反動等により同4.0%減少し1,373百万kWhとなった。一方、中間期末お客さま数は72万1千件(前年同期比1万4千件増)と顧客基盤は拡大を継続。通期見通しでは電気のお客さま数を前回公表の738千件から728千件へ下方修正している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 電気お客さま数の継続的増加(当中間期末72万1千件、前年同期末比1万4千件増)
- ガス・LPGとのマルチエネルギー提案によるクロスセル効果
- 新中期経営計画における戦略事業への経営資源シフト(調達多様化・発電事業参画)
- 法人・業務用顧客への提案営業強化による顧客基盤拡大
リスク
- 原料費調整制度の期ずれ影響による差益・差損転換リスク(当中間期は差損に転じセグメント損失が大幅拡大)
- 電力調達コストの上昇リスク(原油・LNG価格・為替変動、当中間期は原油高・円安が進行)
- 競合他社との顧客獲得競争の激化(電力自由化市場における価格競争)
- 気温変動による販売量の不確実性(当中間期は前年の高気温反動により電気販売量が4.0%減少)
- セグメント損失拡大によるROICターゲット未達リスク
- 通期業績見通しにおける電気お客さま数の下方修正(738千件→728千件)
その他
LNG受託加工・不動産・エンジニアリング等の多角的サービス事業群
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| セグメント売上高(内部含む計) | 28,989百万円 | 26,915百万円 | ↑ |
| 外部顧客への売上高 | 17,928百万円 | 16,039百万円 | ↑ |
| セグメント利益 | 3,419百万円 | 2,905百万円 | ↑ |
事業詳細
「その他」セグメントは、LNG受託加工、不動産の管理・賃貸、プラント・設備の設計施工及びCN×P事業、住宅設備機器の販売、情報処理サービス、リース、天然ガス等に関する開発・投資等を含む多様な事業で構成される。当中間期はグループ内部売上高も含めた計上売上高が28,989百万円となり、セグメント利益は3,419百万円を計上し、ガス・電気セグメントが減益となる中でグループ全体の収益を下支えする補完的収益源として機能している。
直近の概況
売上・利益ともに前年同期比で増加し、グループ収益を下支え
当中間期の外部顧客への売上高は17,928百万円(前年同期16,039百万円)、セグメント計上売上高(内部含む)は28,989百万円(同26,915百万円)、セグメント利益は3,419百万円(同2,905百万円)といずれも増加した。ガス・電気セグメントが大幅な減益・損失となる中、エンジニアリング事業や海外天然ガス開発・投資事業等を含む当セグメントは堅調に推移し、連結業績の下支え役を担った。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 空調設備工事をはじめとするエンジニアリング事業の受注増加
- 電気のお客さま数増加に伴う業務用ガス・電気販売受託の拡大
- 海外天然ガス開発・投資事業への継続的な参画
- 中期経営計画における「地域価値創造ビジネス群」の深耕
- カーボンニュートラル関連(e-methane製造実証、水素製造プラント稼働)への取組み拡大
リスク
- エンジニアリング事業は受注変動リスクが大きく、空調設備工事等の受注環境悪化が業績に影響する可能性
- 海外天然ガス開発・投資事業は地政学リスク・資源価格変動・為替変動の影響を受ける
- LNG受託加工はLNG調達コストや原料費調整制度の影響を受ける
- 多様な事業を内包するため、個別事業の減損リスクが存在
- のれん残高を有する海外開発・投資事業において、事業環境悪化時の減損リスク
最終更新: 2026年10月29日

