イーレックス株式会社9517
イーレックス株式会社(単一セグメント)
再生可能エネルギーを基軸とした燃料・発電・トレーディング・小売の垂直統合型電力事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2026年3月期通期) | 169,170百万円 | 171,217百万円 | ↓ |
| 営業利益(2026年3月期通期) | 7,518百万円 | 7,137百万円 | ↑ |
| 税引前利益(2026年3月期通期) | 8,974百万円 | 6,330百万円 | ↑ |
| 親会社所有者帰属当期利益(2026年3月期通期) | 5,332百万円 | 2,118百万円 | ↑ |
| 基本的1株当たり当期利益(2026年3月期通期) | 68.36円 | 28.65円 | ↑ |
| 売上総利益(2026年3月期通期) | 19,484百万円 | 20,504百万円 | ↓ |
| 販売費及び一般管理費(2026年3月期通期) | 13,453百万円 | 10,894百万円 | ↑ |
| 資産合計(2026年3月31日時点) | 170,095百万円 | 153,382百万円 | ↑ |
| 親会社所有者帰属持分比率(2026年3月31日時点) | 41.4% | 41.8% | ↓ |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分(2026年3月31日時点) | 902.11円 | 823.19円 | ↑ |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー(2026年3月期通期) | 1,888百万円 | 19,495百万円 | ↓ |
| 現金及び現金同等物期末残高(2026年3月31日時点) | 27,569百万円 | 33,613百万円 | ↓ |
| 年間配当金(2026年3月期) | 22.00円 | 11.00円 | ↑ |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ(2026年3月期) | 2.7倍 | 23.4倍 | ↓ |
事業詳細
「再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」という2030年ビジョンの下、燃料事業・発電事業・トレーディング事業・電力小売事業の4事業を一体運営する。国内では法人・個人向け電力小売、バイオマス発電、PKS・木質ペレット等の燃料調達・外販を展開。海外ではベトナム・カンボジアで再生可能エネルギー発電所の建設・運営を推進し、JCMクレジット創出も視野に入れた脱炭素事業を拡大している。
直近の概況
売上高微減も営業利益・親会社帰属利益は大幅増益、海外投資拡大でCF悪化
2026年3月期通期は売上高169,170百万円(前年度比△1.2%)と微減ながら、前期計上の糸魚川発電所減損・買付約定評価引当金の反動、電力デリバティブ評価益、燃料事業の外販増加等が寄与し営業利益7,518百万円(同+5.3%)、親会社帰属当期利益5,332百万円(同+151.7%)と大幅増益。一方、有形固定資産取得13,566百万円・貸付け4,310百万円等の海外投資拡大により投資CFは△15,525百万円(前年度比180.6%増)となり、営業CFも1,888百万円(同90.3%減)に急減。現金残高は27,569百万円に低下。2027年3月期業績予想は不確定要素が多いとして未定とし、配当は年間22円を計画。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 電力小売事業における高圧分野の市場連動プラン拡販と新規代理店・直販チャネル強化による販売電力量増加(2026年3月期高圧販売電力量前年同期比+21.4%)
- 燃料事業でのPKS調達価格低下と他社バイオマス発電所向け外販増加による売上高・利益の大幅伸長
- ベトナム・ハウジャンバイオマス発電所の2025年4月商業運転開始による海外発電収益の寄与
- ベトナム北部2か所のバイオマス発電所の2027年度末稼働に向けたEPC進捗による将来収益基盤の拡大
- 低圧電力小売における新規顧客獲得強化(2026年3月期供給件数268千件、前年同期比+8.9%)
- ベトナム・トゥエンクアン木質ペレット工場(2025年3月製造開始)からの国内他社向け出荷による燃料事業の収益多様化
- ビナコミンパワーホールディングス社との石炭火力バイオマス混焼事業の商用化に向けた覚書締結(2026年4月)を踏まえた新規事業展開
- カンボジア水力発電所の2026年6月完工・運転開始予定による海外発電ポートフォリオの多様化
- GX-ETS市場(2026年4月開始)を活用したカーボンクレジット事業による新たな収益源の創出
- 円安進行による金融収支改善(金融収益1,466百万円、前年度比+913百万円)および持分法投資損益の黒字転換(483百万円)
リスク
- 電力市場価格(JEPX)の低水準推移による販売単価の下落と売上総利益率の圧迫(売上総利益率2026年3月期11.5%、前年度12.0%から低下)
- バイオマス燃料(PKS・木質ペレット)の調達価格変動および供給安定性リスク
- 海外発電プロジェクト(ベトナム・カンボジア)の建設遅延・コスト超過リスクおよびカントリーリスク
- 有利子負債の増加に伴う財務レバレッジ上昇リスク(インタレスト・カバレッジ・レシオが23.4倍から2.7倍に急低下)
- 営業CFの大幅減少(19,495百万円→1,888百万円)と投資拡大による資金繰り逼迫リスク
- 中東情勢等の地政学的リスクに伴う燃料価格・電力価格の急変動リスク
- 出力抑制指令の影響による国内バイオマス発電所の発電量減少リスク
- 為替変動リスク(燃料調達・海外事業に係る外貨建て取引)
- 糸魚川発電所の休止継続など電力市況次第での発電資産稼働率低下リスク
- 海外事業における発電所・工場の稼働率低位推移リスク(当期も海外事業の稼働率が低位に推移し損益に影響)
- 販売費及び一般管理費の増加(10,894百万円→13,453百万円、+23.5%)による利益圧迫リスク
- 2027年3月期業績予想が未定であり、業績の不透明性が高い状況
最終更新: 2026年6月25日

