株式会社昭文社ホールディングス logo

株式会社昭文社ホールディングス

9475東証スタンダード情報通信業

株式会社昭文社ホールディングス logo
株式会社昭文社ホールディングス9475

メディア事業

旅行・観光系出版物と電子書籍を軸とする昭文社HDの主力セグメント

期間今期前期増減率
売上高(通期・2026年3月期)4,661百万円4,432百万円
営業利益(通期・2026年3月期)270百万円222百万円
セグメント資産(2026年3月期末)4,732百万円4,267百万円
減価償却費(通期・2026年3月期)44百万円30百万円
市販出版物売上(通期・2026年3月期)3,593百万円3,391百万円
電子売上(通期・2026年3月期)431百万円427百万円
主要顧客・トーハン向け売上(2026年3月期)1,717百万円1,763百万円
主要顧客・日本出版販売向け売上(2026年3月期)1,241百万円1,430百万円

事業詳細

市販出版物(まっぷるマガジン等の旅行雑誌、スッと頭に入るシリーズ等)および電子書籍・アプリの企画制作販売を中核とし、雑誌広告・Web広告の販売、特注品の企画制作販売、出版物に由来するブランドや商標権の権利許諾等も手掛ける。主要販売先は株式会社トーハン(2026年3月期売上高1,717百万円)および日本出版販売株式会社(同1,242百万円)。旅行・観光市場の回復を追い風に、紙媒体と電子媒体の双方で収益を確保している。

直近の概況

旅行需要回復とヒット商品寄与で売上・利益ともに前期比増

2026年3月期のメディア事業売上高は4,661百万円(前期比229百万円増)、営業利益は270百万円(前期比48百万円増)。大阪・関西万博の開催効果による国内旅行雑誌の好調に加え、『まっぷる 刀剣乱舞トラベラーズガイド』がAmazon・楽天ブックス「本」部門1位を獲得するヒットとなり市販出版物を牽引。事業所移転統合の効果等により販管費増加が抑制され、収益性も改善した。一方、主要販売先2社(トーハン・日本出版販売)向け売上は合計2,959百万円と前期の3,194百万円から減少しており、販売チャネル構成の変化が見られる。

主要プロダクト

product
まっぷるマガジン

大阪・関西万博の開催効果もあり国内主要観光地特集号が好調。市販出版物売上の中核を担う。

product
まっぷる 刀剣乱舞トラベラーズガイド

2026年3月期の市販出版物売上を牽引したコラボレーション旅行ガイド。IPコラボ型出版物の収益貢献を示す事例。

product
スッと頭に入るシリーズ

当期は『地図でスッと頭に入る豊臣一族の戦国時代』『スッと頭に入るゴッホの世界』等ジャンルを拡充。国別編として韓国・ブラジル・ロシアを追加発売。

product
トリセツシリーズ

当期は札幌市・広島市編を出版。前期の政令都市編4点刊行に続き、ラインナップを継続拡充中。

product
山と高原地図シリーズ

2026年版として「御在所・霊仙・伊吹」「比良山系」を全面改訂。創刊60周年記念として『山と高原地図ジグソーパズル』を発売し品切れとなる好評を博し、八ヶ岳・富士山の第二弾・第三弾もリリース。

platform
電子書籍・アプリ

2026年3月期のメディア事業における電子売上は431百万円。市販出版物と並ぶ収益柱として堅調に推移。

service
雑誌広告・Web広告

2026年3月期の広告収入は286百万円(前期280百万円)。堅調な市況に支えられ前年同期を上回って推移。

service
特注品(特別注文品)

2026年3月期の特別注文品売上は325百万円(前期321百万円)。堅調な市況に支えられ前年同期を上回って推移。

成長ドライバー

  • 旅行・観光需要の継続的な回復基調(インバウンド市場の拡大含む)
  • IPコラボ等ヒット商品(『まっぷる 刀剣乱舞トラベラーズガイド』等)による市販出版物の売上寄与
  • 大阪・関西万博等の国内イベント開催効果による旅行雑誌需要増
  • 電子書籍・アプリの継続的な収益貢献による収益多様化
  • 事業所移転統合によるコスト構造改善(販管費増加の抑制)
  • スッと頭に入るシリーズ・山と高原地図シリーズ等ロングセラー・成長シリーズのラインナップ拡充

リスク

  • 紙媒体から電子媒体への情報移行加速による市販出版物市場の構造的縮小
  • 主要販売先(トーハン・日本出版販売)への売上集中リスク(上位2社で売上高の約63%)
  • オーバーツーリズムや物価高騰による国内旅行需要の委縮懸念
  • 地政学リスクによるインバウンド需要への影響
  • SNS・動画配信等の無料情報メディアの台頭による既存メディアの競争力低下
  • ヒット商品依存による売上の変動リスク(単発コラボ商品の反動減)

最終更新: 2026年6月23日