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沖縄セルラー電話株式会社

9436東証スタンダード情報通信業

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沖縄セルラー電話株式会社9436

事業内容

沖縄セルラー電話は1991年設立、KDDI株式会社を親会社とする沖縄県専業の電気通信事業者。au・UQ・povoのマルチブランドによるモバイルサービスを中核に、FTTHサービス(auひかりちゅら等)、auでんきによる電力小売、ビジネス・ソリューション事業を展開する。

連結子会社にOTNet株式会社、沖縄セルラーアグリ&マルシェ(現:沖縄セルラーアスミュー)、沖縄セルラーみらいクリエイト等を持ち、沖縄県民・県内企業・観光客を主要顧客層とする。2026年3月期の営業収益は86,348百万円、営業利益は18,693百万円で過去最高益を更新した。

ビジネスモデル

モバイル総合収入(通信収入+付加価値収入)を主軸に、FTTHサービスの月額回線収入、auでんきの電力販売収入、端末販売収入(附帯事業)を組み合わせた多層収益構造を持つ。設備投資は自己資金で賄い、有利子負債は16百万円と実質無借金経営。

営業活動キャッシュ・フロー16,329百万円を安定的に創出し、配当性向40%超を維持しながら成長投資を継続する。

企業の強み

2026年3月期末のモバイル総契約数は698,900契約(前期比1.3%増)。au・UQ・povoのマルチブランド戦略と継続的なネットワーク品質向上により、沖縄県という限定市場で高い顧客シェアを維持。第二種指定電気通信設備事業者として接続約款の届出義務を負う規模感を有する。

2026年3月期末の有利子負債はリース債務含め16百万円と実質無借金。自己資本比率は82.2%(前期81.6%)、純資産101,914百万円。設備投資6,525百万円を含む全資金需要を自己資金で賄い、フリー・キャッシュ・フロー10,951百万円を安定創出する財務体力を持つ。

モバイル総合収入46,049百万円(前期比4.2%増)に加え、FTTH累計回線数132,600回線(前期比2.7%増)、auでんき契約件数81,600件(前期比5.7%増)と複数サービスが同時成長。2025年10月には電力小売事業へ正式参入し、収益源の多様化が進んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の附帯事業営業損益は△115百万円と赤字に転落(前期は+773百万円)。auでんき等ライフデザインサービスの急拡大(純増件数前期比104.5%増)に伴う原価・コスト増が主因。

電気通信事業の増益(+1,820百万円)で全体をカバーしているが、附帯事業の赤字が拡大すれば連結利益の上振れ余地を圧縮する。次期予想でもauでんき事業原価の増加を明示しており、収益構造の変質リスクとして継続監視が必要。

2026年3月期のモバイル純増数は8,800契約(前期12,500契約から29.6%減)。沖縄県という地理的に限定された市場での飽和が進んでいる可能性が高い。

一方でモバイル総合収入は前期比4.2%増の46,049百万円と増収を維持しており、契約数の伸び鈍化をARPU改善・付加価値収入の拡大で補う構造への移行が進んでいる。この転換が持続可能かどうかが中期的な収益成長の鍵となる。

2027年3月期の連結業績予想は営業収益90,000百万円(+4.2%)、営業利益19,100百万円(+2.2%)、親会社株主帰属当期純利益13,250百万円(+0.3%)。増収増益予想ではあるが、純利益の伸びは事実上横ばい。

モバイル販売関連コスト・auでんき原価・ビジネス事業コストの増加が利益成長を抑制する見通し。配当は年間70円(前期99円から大幅減少)と株式分割後ベースでの水準設定となっており、配当性向48.7%は維持されるが絶対額の変化に投資家の注目が集まる可能性がある。

成長戦略

セルラー6X経営で2030年度営業収益1,000億円・成長領域300億円規模を目指す

au・UQ・povoの3ブランドを軸にネットワーク品質向上と顧客重視サービスを推進。2026年3月期のモバイル総合収入は46,049百万円(前期比4.2%増)と順調に拡大。通信収入と付加価値収入の両輪成長で純増数鈍化をARPU改善で補う戦略に移行中。

auひかりちゅら・auひかりちゅらビジネス・ひかりゆいまーる等の設備拡張投資を継続。2026年3月期末の累計回線数は132,600回線(前期比2.7%増)。純増数は3,500回線と前期4,800回線から鈍化しており、競争環境の変化への対応が課題。

auでんきの契約件数は81,600件(前期比5.7%増)、純増件数は4,500件と前期比104.5%増の急拡大。次期予想でも増収要因として明示。ただし原価増加により附帯事業全体が赤字転落しており、収益化に向けたコスト管理が急務。

法人向けビジネス事業は次期2027年3月期予想の増収要因として明示。デジタル化進展を背景に企業の通信・ICTニーズが高まる中、沖縄県内の法人顧客基盤を活用した展開を推進。具体的な契約数・売上規模の開示は現時点では限定的。

2026年3月期の配当総額6,214百万円(配当性向47.2%)、自己株取得4,999百万円を実施。後発事象として2026年5月に1,875,500株の自己株消却と上限1,700,000株・50億円の新規取得枠を決議。資本効率向上と株主還元の充実を継続的に推進。

最終更新: 2026年7月19日