事業内容
株式会社エヌジェイホールディングスは、ゲーム事業とモバイル事業の2セグメントを中核とする持株会社(東証スタンダード上場)。ゲーム事業では(株)ゲームスタジオ・(株)トライエース等5社がモバイルゲーム・コンソールゲームの開発受託・運営受託を担い、バンダイナムコエンターテインメントやSNK等の大手ゲームメーカーを主要顧客とする。
モバイル事業では(株)ネプロクリエイトがauショップ等のキャリアショップと、マルチキャリア販売店「PiPoPark(ピポパーク)」を運営する。2025年6月期の連結売上高は9,108百万円で、ゲーム事業が約72%、モバイル事業が約28%を占める。
1991年創業、2006年上場。
ビジネスモデル
ゲーム事業は、ゲームメーカーからの開発・運営受託を主軸とし、進捗度に基づく収益認識(工事進行基準類似)を採用。翻訳・ソーシャルリスニング等の海外対応業務も展開する。
モバイル事業は、通信事業者の販売代理店として端末販売手数料・サービス加入手数料を収益源とし、新規出店による店舗数拡大で売上規模を拡大する。その他セグメントでは持株会社がクレジット決済事業を運営する。
企業の強み
2025年6月期の販売実績において、(株)バンダイナムコエンターテインメント向け2,131百万円(売上比23.4%)、(株)SNK向け910百万円(同10.0%)と、大手ゲームメーカーとの継続的な受託関係を有する。受注高は7,953百万円(前期比94.8%)と高水準を維持している。
(株)トライエースにてゲームエンジンの研究開発活動を継続しており、2025年6月期の研究開発費は101百万円。独自技術基盤を持つことで、開発受託における技術的差別化と品質向上の自動化支援を実現する体制を構築している。
モバイル事業は2025年6月期に売上高2,511百万円(前期比21.7%増)、セグメント利益102百万円(前期比122.5%増)を達成。新規出店店舗の収益寄与と既存店の販売台数伸長が重なり、中期経営計画初年度でセグメント利益目標100百万円を達成した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2021期11,989百万円から2025期9,108百万円まで5期連続で減収が続いたが、2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は7,579百万円(前年同期比13.2%増)と増収に転じた。営業利益も123百万円(前年同期比520.9%増)と大幅改善。
ゲーム事業では海外対応業務の受注拡大、モバイル事業では新規出店と端末価格上昇が外部要因として追い風となった。一方、法人税等99百万円の計上により親会社株主帰属純損失8百万円と純損益ベースでは赤字が継続。
通期予想は売上高9,910百万円(前期比8.8%増)、営業利益150百万円(同193.5%増)で据え置かれている。
成長戦略
ゲーム海外対応業務拡大とモバイル店舗拡大で収益基盤の多様化を推進
翻訳・ソーシャルリスニング等の海外対応業務を中心にゲーム運営サポート分野の受注を拡大。2026年6月期第3四半期累計でゲーム事業売上高は前年同期比10.7%増を達成しており、引き続き業績寄与を見込む。
外注費の発生時期の計画ずれによって収益性が低下していた開発プロジェクトについて、下期における正常化が進んでいると会社側が説明。新規開発案件も開発初期フェーズで小規模体制ながら開始済み。
新規出店店舗が計画を上回る利益貢献を継続しており、2026年6月期第3四半期累計のモバイル事業セグメント利益は前年同期比60.5%増の123百万円。通期でも売上高・利益が計画を上回る見込みと会社側が明示。
ゲーム事業の企画提案型強化・AI活用による効率化とモバイル事業の店舗拡大を組み合わせ、中期経営計画目標の営業利益400百万円を目指す。2026年6月期通期予想は150百万円であり、目標との乖離は依然大きい。
最終更新: 2026年7月17日

