事業内容
株式会社ユーラシア旅行社は1986年創業の海外旅行専門会社。自然・文化・芸術・人間をテーマに世界170ヶ国以上を舞台とした自社オリジナルツアーの企画・販売を主力事業とする。
主要顧客層は知的満足や精神的喜びを強く求める円熟層であり、免税店立ち寄りを排した観光時間重視の上質なツアー運営を特徴とする。子会社の株式会社ユーラシアサービスが専属添乗員の育成・派遣を担い、独自の取扱地域・旅程を熟知した添乗サービスを提供する。
東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
旅行代金を前受金として事前に収受するビジネス構造により、外部借入なしの100%自己資金経営を実現。仕入コスト(航空運賃・地上費が主体)を差し引いた粗利に対し、広告宣伝費・人件費等の販管費を管理することで営業利益を創出する。
2025年9月期の営業収益4,787百万円に対し仕入合計3,885百万円、営業利益115百万円を計上。前受金相当資金は現金同等物として保全する方針を堅持している。
企業の強み
1986年創業以来、世界170ヶ国以上を対象とした独自ツアーを企画・販売し続けてきた専門知見を保有。子会社ユーラシアサービスが専属添乗員を育成・派遣し、独自の取扱地域・旅程を熟知したサービス品質を維持。IATA公認旅客代理店として1995年より自社発券体制を確立している。
旅行代金の前受金入金を前提とした事業構造により借入金残高ゼロの無借金経営を継続。2025年9月期末の自己資本比率は57.3%、純資産合計1,844百万円、現金及び現金同等物1,991百万円を保有。コロナ禍においても内部留保で事業継続を果たした実績を持つ。
売上高は2021期224百万円・営業損失506百万円の底から、2024期に営業黒字転換(営業利益107百万円)を達成。2025期は営業収益4,787百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益115百万円(同7.7%増)と増収増益を継続し、アフターコロナ回復を数値で実証している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高(営業収益)は2021期224百万円→2022期502百万円→2023期2,945百万円→2024期4,598百万円→2025期4,788百万円とコロナ禍からの急回復・増収基調が継続。2026年9月期中間期(累計)も2,502百万円(前年同期比11.2%増)と増収を維持した。
しかし収益性は悪化しており、2026年2月のイラン攻撃に伴う追加費用負担(外部要因:地政学リスク顕在化)と期初からの円安傾向による仕入原価上昇(外部要因:為替変動)が重なり、中間期は営業損失21百万円・経常損失26百万円・中間純損失27百万円と前年同期から損益が反転した。通期では営業利益93百万円を予想しており、下期での挽回を見込む。
成長戦略
創業40周年を契機に商品拡充・人材強化・株主還元拡大で次の成長ステージへ
40周年にちなんだ旅行商品の充実を図り、第1四半期に参加者数12%増・旅行単価5%増を実現。広告宣伝費を増額し新規顧客開拓を加速。イラン攻撃の影響で一部ツアーを中止したものの、中間期累計で11.2%増収を達成。
旅行業の収益の根幹をなす人材採用を強化。2026年4月の入社人数は前年同期を上回り、採用計画は順調に進捗。給与ベースアップも実施し、優秀人材の確保・定着を図る。
前連結会計年度末の連結株主資本の10%以上を配当するDOE10%以上を目標に設定。2026年9月期年間配当予想50円(前期実績31円から大幅増配)。2025年7月31日の公表以降、株価が上昇傾向にあり投資家評価が向上。
中期経営計画に基づく設備投資計画を推進。中間期は有形・無形固定資産の新規取得支出はゼロとなっており、投資タイミングは下期以降に集中する可能性がある。
最終更新: 2026年7月17日

