事業内容
株式会社サンリツは1948年創業の物流専業グループで、親会社と連結子会社2社(千葉三立梱包運輸㈱、SANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.)の計3社で構成される。梱包事業(売上高の約70%)を中核に、運輸・倉庫・賃貸ビルの4セグメントを展開。
工作機械・精密機器・半導体製造装置・医療機器・電力変換装置等のB to B物流を主要事業領域とし、顧客工場構内での梱包作業から国際航空輸出、倉庫保管まで一貫したロジスティクスサービスを提供する。国内は関東・東北・中部・北陸に事業所網を持ち、米国にも拠点を有する。
東証スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
顧客の工場構内に常駐し、梱包・木箱製造から輸送手配・倉庫保管まで一気通貫で受託することで、顧客の物流部門を代替する形態をとる。売上の約70%を占める梱包事業が収益の柱であり、倉庫事業(利益率16.3%)が高収益補完セグメントとして機能する。
当日受注・当日出荷が大部分を占める業務特性上、顧客との密着度が高く、継続的な取引関係を形成している。
企業の強み
1948年創業以来、工作機械・精密機器・半導体製造装置・医療機器・電力変換装置等の多岐にわたる取扱製品群に対応する包装技術・技法を蓄積。研究開発費70百万円を継続投資し、省資源・環境対応を含む新包装技術の開発を社内専任部門が担う。顧客工場構内常駐型の業務形態が技術ノウハウの深化を支えている。
梱包・運輸・倉庫の3事業を自グループ内で完結できる体制を持ち、顧客に対してシームレスな一貫物流サービスを提供できる。2026年3月期の合計売上高は20,533百万円で、主要顧客マキノ・ロジスティックス㈱との取引は2,070百万円(売上比10.1%)に達し、長期的な取引関係を維持している。
国内は関東・東北・中部・北陸に複数事業所を展開し、成田空港周辺に複数の倉庫拠点を保有する。米国にはSANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.を設立(2010年)し、梱包・運輸・倉庫の3事業を現地展開。国内外の拠点網が半導体関連航空輸出等の国際物流需要に対応する基盤となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期18,526百万円から2026年3月期20,532百万円へ5期で10.8%増加し、緩やかな拡大基調を維持。営業利益は2024年3月期866百万円を底に2025・2026年3月期は1,035百万円で横ばい推移。
2026年3月期の純利益688百万円(前期比46.8%増)は、前期の関係会社株式売却損(113百万円)消滅・貸倒引当金繰入額減少等の一時要因が主因。外部要因として、国内工作機械・電力変換装置需要の好調が売上を支える一方、米国関税影響が米国子会社の工作機械取扱いを圧迫。
支払利息は前期79百万円から171百万円へ倍増しており、大規模投資に伴う金利負担増が今後の利益水準に影響する見込み。
成長戦略
新中期経営計画のもと国内拠点拡充・米国高付加価値化・サステナビリティ推進で企業価値向上
新3ヵ年中期経営計画(2027〜2029年3月期)の重点施策。2026年3月期に有形固定資産取得4,445百万円・建設仮勘定3,291百万円と大規模投資が進行中。新倉庫竣工後の収容能力拡大と収益力向上を目指す。
米国子会社において倉庫を起点とした高付加価値サービスを展開し、付加価値の最大化を図る。2026年3月期は関税影響で工作機械取扱いが低調に推移しており、サービスミックスの転換が急務。
新中期経営計画の基盤戦略として位置付け。具体的な数値目標・施策の詳細は決算短信では開示されていないが、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みとして推進する方針。
顧客の真のニーズを引き出し生産効率向上に寄与するソリューション提案を通じ、単純な物流オペレーション受託から戦略的パートナーへの転換を目指す。旧3ヵ年中期計画(2024〜2026年3月期)の取り組みを継続・発展させる。
最終更新: 2026年7月19日

