事業内容
株式会社コーチ・エィは1997年創業、2001年に法人特化会社として設立された、システミック・コーチング™を核とする組織開発・人材開発専業企業。主要顧客は東証プライム市場上場企業を中心とした大手法人で、エグゼクティブ・コーチング(EC)を主力に、DAIBE・DCD・AIコーチング「CoachAmit」など7種のサービスを展開する。
国内に加え上海・タイ・米国に子会社を持ち、グループ6社体制でグローバルに事業を展開。2022年12月に東証スタンダード市場へ上場。
コーチング研究所を擁し、エビデンス・ベーストなコーチング成果の可視化を世界に先駆けて実現している。
ビジネスモデル
正社員コーチによるチームベースド・コーチングを基盤に、1受講者あたりまたは1クールあたりの単価設定で法人顧客に課金する。サービス提供開始時に全額一括請求する前金受領制を採用しており、営業キャッシュフローが先行して積み上がる構造。
標準的な1プロジェクトは3〜12ヶ月程度の継続契約で、コーチ人材の稼働安定化と顧客深耕による収益の持続性を追求している。設立以来無借金経営を継続し、期末現金及び預金は3,422百万円を保有。
企業の強み
1997年創業以来約30年にわたり蓄積したコーチング・組織開発の知見を独自メソッド「システミック・コーチング™」に体系化。コーチング研究所を社内に設置し、学術機関との共同研究やエビデンス・ベーストな成果可視化を世界に先駆けて実現。
国際コーチング連盟(ICF)認定資格保有の正社員コーチ110名体制でサービス品質を担保している。
サービス提供開始時に全額一括請求する前金受領制を採用。設立以来無借金経営を継続し、2025年12月期末の現金及び預金残高は3,422百万円と総資産4,468百万円の約77%を占める。財務上の課題は「該当なし」と有報に明記されており、財務健全性は極めて高い。
2023年11月にコーチング業界に先駆けて法人向けAIコーチング「CoachAmit」を提供開始。経営陣・ミドルマネジメントへの人によるコーチングと全役職員へのAIコーチングを組み合わせることで、従来は一部層に限定されていたコーチングを組織全体に展開可能とし、サービスの対象人口を大幅に拡張している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期3,601百万円をピークに4期連続で微減傾向が続き、2025期は3,502百万円。2026年12月期1Q(1〜3月)は798百万円(前年同期比1.6%減)と減収基調は継続。
一方、営業利益は売上原価(前年同期比7.0%減)・販管費(同3.0%減)の削減効果により1Qで19百万円の黒字転換(前年同期は11百万円の損失)を達成。通期予想は売上高3,500百万円(前期比0.1%減)、営業利益200百万円(同5.6%減)で据え置き。
外部環境として企業の人材育成投資意欲は高水準を維持しており、大型案件の下半期売上化が実現すれば予想達成は射程内。
成長戦略
新サービス・AI・持株会社体制移行で顧客基盤拡大と収益構造改善を推進
2025年2月に投入したICT、トランジションコーチング、AIコーチング「CoachAmit」は受注から売上化までの期間が短く、2026年1Qで前年同期比増収に貢献。全社員展開を可能にするAIコーチングは新たな顧客層の開拓と既存顧客の深耕を同時に実現する。
大規模企業の経営者・取締役等の経営層を起点とした長期的な組織開発プロジェクトへの提案活動に注力。2026年1Qに大型プロジェクトの提案金額が着実に積み上がり、第2四半期以降の受注獲得に向けたパイプラインが形成されている。
2026年7月に持株会社体制へ移行し、顧客セグメント別の子会社2社を設立。顧客ニーズに応じた専門特化した営業・サービス提供体制を構築し、中長期的な売上成長の基盤を整備する。新体制での事業開始は2027年1月を予定。
前期のコーチ育成重視・新規採用抑制方針により売上原価の人件費が減少。業務効率化推進による人件費・派遣料削減で販管費も圧縮。2026年1Qで売上総利益率42.5%(前年同期39.1%)と改善が顕在化している。
最終更新: 2026年7月17日

