事業内容
株式会社トリドリは「個の時代の、担い手に。」をミッションに掲げ、InstagramやYouTube、TikTokなどで活動するインフルエンサーと企業をつなぐインフルエンス・プラットフォームを運営する。主力サービス「toridori base」はSMB(中小事業者・個人事業主)向けの月額制インフルエンサーマーケティングプラットフォームであり、マイクロインフルエンサーを活用した低コストなPR投稿を実現する。
中堅・大手企業向けには成果報酬型広告「toridori ad」、総合広告代理店サービス「toridori promotion」、ブランド運営支援「toridori made」を展開。2022年12月に東証グロース市場へ上場し、M&Aも活用しながら事業領域を拡大している。
ビジネスモデル
収益は「プロダクト領域」と「マーケティングパートナー領域」の二軸で構成される。プロダクト領域(売上高3,470百万円、前期比+28.8%)は「toridori base」の月額使用料が主収益であり、インフルエンサーへは無料提供することで登録者数を拡大し、企業側の利便性を高める両面市場モデルを採る。
マーケティングパートナー領域(売上高1,902百万円、前期比+20.4%)は広告代理業務手数料・成果報酬・制作関連収入が主体。売上総利益率は91.1%と極めて高く、創業以来蓄積したインフルエンサーデータベースが競争優位の源泉となっている。
企業の強み
2025年12月期の売上高5,372百万円に対し売上総利益は4,895百万円、売上総利益率は91.1%。売上原価の大半は「toridori made」の商品原価であり、主力のプラットフォームサービスはほぼ原価ゼロで収益を積み上げる構造。この高マージン体質が利益成長の加速を支えている。
2016年の創業以来、累計マッチング実績データを基盤とするインフルエンサーデータベースを構築。機械学習の強化によりエンゲージメント予測モデルを高度化し、新プロダクト「Vooster」のAI自動選定にも活用。このデータ資産は後発参入者が短期間で模倣困難な参入障壁を形成している。
売上高は2022期2,055百万円から2025期5,373百万円へ3年間で約2.6倍に拡大。営業利益は2022期の-371百万円から2025期708百万円へ黒字転換後も連続増益を達成。
2025期の営業利益は前期比+55.7%、当期純利益は前期比+68.9%と利益成長が売上成長を上回る段階に入っている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期2,055百万円→2023期3,222百万円→2024期4,274百万円→2025期5,373百万円と拡大を続け、2026年12月期第1四半期は1,632百万円(前年同期比+53.0%)と成長が加速。営業利益は2022期の赤字(-371百万円)から2025期708百万円まで回復し、2026年12月期第1四半期は194百万円(同+105.2%)と倍増超。
外部要因として国内インターネット広告市場の継続拡大(2025年:前年比110.8%で過去最高更新)が追い風。一方、売上原価率の上昇(前年同期3.8%→当期12.2%)により売上総利益率は低下しており、「Vooster」拡大に伴う原価構造の変化を継続的に確認する必要がある。
通期業績予想(売上高7,200百万円、営業利益1,000百万円)に変更はなく、1Q進捗率はそれぞれ22.7%・19.5%。
成長戦略
プロダクト拡大・大手開拓・インフルエンサーDB価値最大化の三本柱で中長期成長を追求
定額制SaaS「toridori marketing」の深耕に加え、AIによるインフルエンサー選定・成果連動型課金・自動実行を特徴とする運用型広告「Vooster」を新たな収益柱として育成。広告主の継続出稿を促進し、インフルエンサーマーケティングを運用型広告と同等の投資判断可能な媒体へ進化させる。
「toridori promotion」を軸に総合広告代理店機能を強化し、大型予算を持つ中堅・大手企業への提案力を高める。複数メディア・大手企業プランニング・キャスティング機能(株式会社Overflow)を活用し、高単価案件の獲得を推進する。
蓄積したインフルエンサーデータをAI・機械学習で高度化し、エンゲージメント予測精度や効果測定の信頼性を向上させる。「Vooster」のAI選定機能との連携を深め、広告主・インフルエンサー双方にとっての価値提供を強化することで競合優位性を持続的に高める。
最終更新: 2026年7月17日

