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ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社

9265東証スタンダード卸売業

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ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社9265

事業内容

ヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社は、1926年創業の山下医科器械株式会社を中核とする医療機器販売持株会社。2017年12月に持株会社体制へ移行し、現在は連結子会社9社を擁する。

主力の医療機器販売業では、一般機器・消耗品・低侵襲治療・専門分野・情報サービスの5分野を通じ、病院をはじめとする医療機関に幅広い医療機器・消耗品・ITシステムを供給する。九州・中国地方を主要地盤とし、離島・過疎地域を含む地域医療インフラを支える役割を担う。

医療機器製造・販売業(整形外科用インプラント・超音波診断装置)および広島県福山市での医療モール運営も手掛ける。

ビジネスモデル

医療機器メーカーから仕入れた機器・消耗品を医療機関へ販売する卸売型ビジネスが収益の根幹。消耗品・診療材料は繰り返し需要が発生するストック型収益を形成し、設備機器販売・医療ITシステム構築・メンテナンスサービス・SPD(院内物品管理アウトソーシング)等の付加価値サービスで収益を補完する。

自社開発製品(整形外科用インプラント・超音波診断装置)の製造・販売も育成中。

企業の強み

中核事業会社・山下医科器械株式会社は2026年8月に創業100年を迎える。九州・中国地方の医療機関との長期的な取引関係を背景に、2025年5月期の連結売上高は64,486百万円と安定的な規模を維持。離島・過疎地域を含む物流体制の維持を経営方針に明記し、地域医療インフラとしての社会的役割を担う。

一般機器・一般消耗品・低侵襲治療・専門・情報サービスの5分野に専門営業スタッフを配置。内視鏡ではオリンパス社との特約店契約を保有し、電子カルテ・医療ITシステムの常設展示場「MEDiPlaza西日本」でのITコンサルティングも提供。単なる物販にとどまらない総合的な医療機関支援体制を構築している。

有利子負債がなく(キャッシュフロー対有利子負債比率・インタレストカバレッジレシオとも算出対象外)、2025年5月期末の現金及び現金同等物残高は5,698百万円。自己資本比率は32.6%。

営業キャッシュフローは617百万円を確保し、設備投資・配当・自己株式取得を自己資金で賄う財務健全性を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は売上高64,149百万円(前期比0.5%減)、営業利益737百万円(同12.1%減)と2期連続の営業減益。人件費(給料手当及び賞与3,973百万円、前期比+169百万円)、システム関連費用、減価償却費(200百万円、前期比+35百万円)の増加が売上総利益の微増(8,800百万円)を吸収。

売上高営業利益率は1.1%まで低下しており、コスト構造の改善が急務。

医療機器製造・販売業のセグメント損失は185百万円(前期220百万円の損失から縮小も依然赤字)。「ブレストスキャン」の金型等減価償却費増加が続く。

加えて、新鳥栖TMSセンター増改築・マテリアルハンドリング設備導入に伴う建設仮勘定が862百万円に急増。2027年5月期予想でも営業利益は増益見込みながら経常・純利益は減益予想(純利益553百万円、前期比14.6%減)であり、投資フェーズの利益圧迫は当面継続する見通し。

2026年5月期の年間配当は創業100周年記念配当30円を含む107円(配当性向41.4%)と高水準だったが、2027年5月期予想は65円(配当性向30.0%)へ大幅減少。外部要因として医療機関の設備投資需要が放射線・画像診断機器分野で前年割れとなったことも売上減少に寄与しており、診療報酬改定や医療機関の経営環境次第で需要変動リスクが残る。

成長戦略

積極投資とグループ機能向上によるバランス経営で中期的な収益基盤強化を目指す

新鳥栖TMSセンター(仮称)の増改築および自動倉庫・搬送ロボット・倉庫管理システム等のマテリアルハンドリング設備導入を推進。建設仮勘定は862百万円に積み上がっており、安定的な商品供給体制の構築と省人化による生産性向上を目指す。

手術支援ロボットや高性能画像診断装置等の高付加価値製品の販売拡大に注力。システム提案・保守サービスを組み合わせたソリューション営業を強化し、顧客満足度向上と収益性改善を図る。補正予算による医療DX・ICT整備・設備更新需要の確実な取り込みも狙う。

処遇改善・定期昇給・譲渡制限付株式付与等の人的資本投資を継続。2026年5月期に給料手当及び賞与は3,973百万円(前期比+169百万円)に増加。魅力ある組織づくりを通じた人材確保・定着を図り、中長期的な競争力の源泉とする。

2026年8月の山下医科器械株式会社創業100周年を機に、周年事業を通じたブランド価値向上と既存取引先への深耕を図る。長年培ってきた顧客との信頼関係を一層強固なものとし、中長期的な企業価値向上に取り組む。

整形外科用インプラントおよび超音波画像診断装置「ブレストスキャン」の販売拡大を通じ、セグメント損失の縮小を図る。2026年5月期のセグメント損失は185百万円(前期220百万円から縮小)と改善傾向にあるが、依然赤字が継続しており収益化が課題。

最終更新: 2026年7月17日