事業内容
株式会社GRCSは2009年にGRCソリューション事業を立ち上げ、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)およびセキュリティ領域に特化した国内専業企業として15年以上の実績を持つ。ソリューション部門(GRCソリューション・セキュリティソリューション・フィナンシャルテクノロジー)とプロダクト部門(GRCプロダクト)の2部門体制で、上場企業およびその関連会社をメインターゲットに、リスク管理・情報管理の効率化を支援する。
2025年11月期の売上高は3,334百万円で、顧客数は216社。東京証券取引所グロース市場に上場。
ビジネスモデル
GRC・セキュリティ領域の課題に対し、分析・解決・維持をワンストップで支援し、継続的なPDCAサイクルによりプロジェクトを積み増すフロー型ビジネスを基本とする。モニタリング(運用支援)取引はストック収益として機能し、既存顧客比率94.2%(2025年11月期)の高水準が安定収益を支える。
ソリューション部門が売上高の88.8%を占め、プロダクト部門のサブスクリプション収益が残余を構成する。
企業の強み
2009年のGRCソリューション事業立ち上げ以来、15年以上にわたり国内有数のGRC専業企業として実績を積み上げてきた。2025年11月期の既存顧客売上高比率は94.2%(3,140百万円)と高水準を維持しており、長期継続取引による安定的な収益基盤を形成している。
年間取引金額3,000万円超(フェーズB以上)の顧客が21社存在し、その売上高合計は2,393百万円(2025年11月期)と全社売上高の約71.8%を占める。みずほ証券株式会社との取引は883百万円(売上高比26.5%)に達し、大手金融機関との深耕取引が収益の柱となっている。
「Supplier Risk MT」「CSIRT MT」「Enterprise Risk MT」等の自社開発プロダクトを複数保有し、GRC・セキュリティ領域に特化したプロダクトラインナップを構築している。2025年11月期にはGRCプラットフォーム事業の売上高が前期比82.7%増加し、プロダクト需要の高まりが確認されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年11月期中間期(累計)の売上高は1,743百万円(前年同期比8.8%増)と増収を確保。営業損失は48百万円(前年同期95百万円の損失)と損失幅は大幅に縮小した。
ただし売上総利益率は26.4%と前年同期(29.5%)から低下しており、原価増加が課題。過去5期の推移では2021期に黒字、2022〜2023期に大幅赤字、2024期に一時黒字回帰後、2025期は減損損失・事業構造改善引当金計上により当期純損失528百万円と大幅悪化。
2026期は事業体制再編と増資による財務改善が進み、通期では営業利益119百万円・当期純利益67百万円の黒字転換を予想しているが、後半への収益偏重が前提となっている。現金及び現金同等物は448百万円(前期末530百万円)と減少しており、資金繰りの継続的なモニタリングが必要。
成長戦略
AI実装プロダクトとBPaaSによるリカーリング強化・アジア展開で高収益モデルへ転換
自社プロダクトへのAI機能実装により高収益なビジネスモデルへ転換を図る。中間期末時点でソフトウエア仮勘定42百万円が計上されており、開発投資が進行中。既存顧客への展開でリカーリング収益の積み上げを目指す。
AIによるオペレーション自動化と専門家チームの高度なサポートを融合したBPaaS型サービスを新規提供開始。継続課金型の収益源として、既存コンサル収益に加えた安定的な月次収益の積み上げを狙う。
アジア市場における新規システム構築案件を受注し開発に着手。証券会社向けシステム開発・ライセンス販売による安定収入に加え、地理的拡大による収益源多様化を図る。
従来の3事業体制からGRCセキュリティ事業とフィナンシャルテクノロジー事業の2事業体制へ原点回帰し経営効率を向上。第三者割当増資・新株予約権行使により中間期末で債務超過を解消。引き続き資本増強施策を検討。
最終更新: 2026年7月17日

