事業内容
株式会社ギックスは2012年創業、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」をパーパスに掲げるデータ活用支援の専門集団。戦略コンサルティング・データサイエンス・データエンジニアリング・プロダクト開発の4つのケイパビリティを軸に、大手企業のDX・データ活用課題を一気通貫で支援する。
主要顧客は西日本旅客鉄道、アサヒグループジャパン等の業界リーディングカンパニー。Business Innovation(戦略・分析)とSystem Innovation(基盤構築)の2領域をシームレスに組み合わせ、クライアントの経営課題解決と競争力強化を実現する。
東証グロース市場上場(2022年3月)。
ビジネスモデル
DIコンサルティング・DIプラットフォーム・DIプロダクトの3サービスを柔軟に組み合わせ、クライアント企業に提供する。売上の大半は少数の大手クライアントとの長期・深耕型取引で構成され、2025年6月期は上位3社で売上高の77.7%を占める。
マーケティングツール「Mygru」等の自社プロダクトも展開し、販売パートナー経由の拡販も推進。M&Aによるインオーガニック成長も並行して追求する。
企業の強み
創業2012年以来、全件・全量・全粒度データ分析、独自アルゴリズム・「ゾクセイ」フレームワーク、ADSフレームワーク等を蓄積。これらは競合との差別化源泉であり、研究開発費79,585千円を投じて継続強化している。特許技術を含む知的財産群がサービス品質と参入障壁を支える。
西日本旅客鉄道との資本業務提携(2018年)を皮切りに、同社との合弁会社TRAILBLAZERを2023年10月に設立。2025年6月期における西日本旅客鉄道向け売上高は1,049,843千円(売上比43.8%)、TRAILBLAZER向けは527,642千円(同22.0%)と、深耕展開が進んでいる。
行動データ活用マーケティングツール「Mygru」は、神戸市の都市OS活用、JALマイレージバンクアプリ、Mrs. GREEN APPLEのデジタルスタンプラリー等、自治体・航空・エンタメと多業界への導入実績を持つ。LINEミニアプリ機能強化も進め、プロダクト収益の多様化を図っている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期1,057百万円→2023期1,686百万円→2024期2,118百万円→2025期2,398百万円と増収基調が続き、2026期第3四半期累計は2,114百万円(前年同期比17.7%増)。営業利益は2025期に△100百万円へ悪化したが、2026期第3四半期累計では79百万円と黒字転換を果たした。
コア営業利益(のれん償却・M&A関連費用加算後)は135百万円と前年同期の△92百万円から大幅改善。一方、メイズ買収に伴う支払利息・手数料等の営業外費用増加(24百万円)により経常利益は61百万円にとどまる。
通期予想は売上高2,700百万円〜2,800百万円、営業利益△45百万円〜35百万円と幅を持たせており、第4四半期の費用コントロールが焦点。外部環境として企業DX投資の継続拡大が追い風となっている。
成長戦略
長期契約深耕・プロダクト拡販・M&Aの三位一体で非連続成長を追求
「AI wrapping」(2025年10月)、「DIGITAL BOOST」(2025年8月)、「M&A BOOST」(2025年12月)、「セマンティックレイヤー構築支援」(2026年3月)を順次リリース。生成AI活用ニーズを取り込み、クライアントの業務変革支援領域を拡大している。
吉本興業グループ、SMエンタテインメント所属アーティスト、Netflixシリーズ等のエンタメ領域での実績を積み上げ。LINEタッチ対応等の機能拡張も継続し、LINEミニアプリを活用した展開を強化している。
2025年10月1日より株式会社メイズを連結子会社化し、システム開発・人材派遣領域を取り込んだ。のれん317百万円(暫定値)を計上。取得原価の配分は未完了であり、今後の確定値が財務諸表に影響する可能性がある。
西日本旅客鉄道、アサヒグループジャパン等の業界大手との長期・深耕型取引を継続。トヨタモビリティパーツとの「AI整備見積りシステム」特許共同取得等、共同開発による関係強化も推進している。
最終更新: 2026年7月17日

