事業内容
株式会社メンタルヘルステクノロジーズは、「ウェルビーイングのスタンダードを創る」をビジョンに掲げ、企業の産業保健・メンタルヘルス対策を支援するメンタルヘルスソリューション事業(売上構成比47.4%)と、医療機関向け看護補助者・医療事務人材サービスを担うメディカルワークシフト事業(同50.8%)を中核とする。前者は産業医・保健師の役務提供とクラウドサービスELPISを組み合わせた産業医クラウドを主力とし、後者は2024年2月に完全子会社化した株式会社タスクフォースが担う。
主要顧客は従業員50名以上の企業(産業医選任義務対象の国内約10万社)および大規模急性期病院。2022年3月に東証グロース市場に上場。
ビジネスモデル
メンタルヘルスソリューション事業では、産業医・保健師の役務提供とクラウドサービスELPISをパッケージ化した産業医クラウドを月額課金制で提供し、MRR(月次経常収益)を積み上げるストック型収益モデルを採用。ENT(従業員1,000名以上)顧客への追加提案で単価向上を図る。
メディカルワークシフト事業は看護補助者派遣の人材サービス収益が主体。M&Aによるグループ拡充とデジタルマーケティング機能のインハウス化でグループ全体のマーケティングコスト低減を図る。
企業の強み
ENT契約グループ数は2023年12月末125グループから2025年12月末223グループへ約1.8倍に拡大。ENT向けNRR(売上継続率)は2025年12月末時点で105%を維持しており、既存顧客からの収益が純増する構造が確認できる。ENT解約率も2025年は年間を通じて低水準で推移した。
MRR(月次経常収益)はENTが2023年Q4の91百万円から2025年Q4の135百万円へ、SMBが同69百万円から82百万円へ継続的に増加。産業医クラウドの月額課金モデルにより、売上高は2021期1,454百万円から2025期6,435百万円へ4期で4.4倍に拡大した。
タスクフォースは愛知県の大規模急性期病院向け看護補助者派遣で高いシェアを持ち、長期間安定的に定着する派遣スタッフと現場業務への深い理解に基づく業務改善提案力が競合優位の源泉。2025期のメディカルワークシフト事業売上高は3,269百万円(通年)に達した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期(1〜3月)は売上高1,747百万円(前年同期比20.3%増)と増収を維持した。過去5期の売上高推移は2021期1,454百万円→2025期6,435百万円と4.4倍に拡大しており、M&A効果を主因とした成長軌道は継続している。
一方、営業利益は107百万円(同16.2%減)と悪化。株主優待制度創設に伴う諸費用増加と、インクルード取得関連手数料の計上が主因。
売上原価率は前年同期の64.6%から68.5%へ上昇し、販管費も443百万円(同14.8%増)に増加した。2026年通期業績予想は売上高9,252百万円・営業利益700百万円で変更なし。
外部環境としてAI開発投資加速等のデジタル需要拡大は追い風だが、中小企業の倒産増加や訪日中国人観光客減少等の逆風も存在する。
成長戦略
ENT深耕・医療人材地理拡大・M&Aで2028年売上高150億円を目指す
「産業医クラウド」のサービス内容ブラッシュアップを継続し、大手企業向けコンサルティング提案営業と既存顧客への追加提案による単価向上を推進。2026年12月期第1四半期のメンタルヘルスソリューション事業売上高は前年同期比16.2%増と着実に拡大している。
2026年3月31日付でリワーク事業(職場復帰支援)を展開するインクルード株式会社の全株式を取得し連結子会社化。メンタル不調の予防から早期発見・復職支援までの一気通貫サービス体制を確立した。のれんは暫定値で294百万円発生(取得原価配分は未確定)。
福岡支店を新規開設し営業エリアを拡大。派遣スタッフのレベルアップ研修・人事評価制度構築による差別化と定着率向上を推進。2026年12月期第1四半期売上高は前年同期比27.6%増の906百万円と高成長を維持している。
旧中期計画「MHT100/20-25」を修正し、目標達成時期を2028年12月期に1年延長、連結売上高目標を100億円から150億円へ引き上げ。営業利益目標は20億円に設定。既存2事業の内部成長のみをベースとし、今後のM&Aによる上乗せは計画に含まない。
最終更新: 2026年7月17日

