株式会社CaSy logo

株式会社CaSy

9215東証グロースサービス業

株式会社CaSy logo
株式会社CaSy9215

事業内容

株式会社CaSyは「笑顔の暮らしを、あたりまえにする。」をビジョンに掲げ、お掃除代行・お料理代行・ハウスクリーニング・整理収納等の家事支援サービスをオンラインで完結できるマッチングプラットフォーム「CaSy」を運営する。サービス対象エリアは10都府県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・兵庫県・京都府・愛知県・福井県・宮城県)に加え、2025年8月の株式会社サンジュ子会社化により沖縄県・広島県・岡山県へも拡大。

主要顧客は家事支援を必要とする個人・世帯であり、共働き世帯や育児中の家庭が中心。2022年2月に東京証券取引所グロース市場に上場。

ビジネスモデル

お客様はスマートフォンアプリまたはサービスサイトからサービスを予約し、登録キャスト(家事支援スタッフ)が訪問してサービスを提供する。当社の主な収益はキャストが行ったサービスの利用料であり、依頼から支払いまで全てオンラインで完結する。

独自開発のマッチング自動化システムやダイナミックプライシング機能によりマッチング機会を最大化し、オペレーション効率を高める構造を持つ。経営指標として売上総利益(売上高からキャスト報酬を控除した額)を採用している。

企業の強み

蓄積したマッチングデータを活用したアルゴリズムチューニング、マッチング難易度に応じてキャスト報酬を変動させるダイナミックプライシング機能、キャストへの自動レコメンド機能を独自開発。2025年11月期の設備投資32,973千円をソフトウェア取得に充当し、継続的なプラットフォーム改善を実施している。

2024年度より東京都の家事・子育て支援事業者として参画し、2025年10月には渋谷区「産前産後家事サポーター派遣事業」・文京区「おうち家事・育児サポート事業」を受託。当期計7自治体へ拡大しており、少子化対策を背景とした行政需要を安定的に取り込む基盤を構築している。

2025年2月に株式会社すっきりマイスターを完全子会社化しハウスクリーニング事業を拡充、同年8月には株式会社サンジュを完全子会社化し沖縄県・広島県・岡山県へサービスエリアを拡大。サンジュは確立された顧客基盤と豊富なスタッフネットワーク・高いリピート率を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年11月期中間期(累計)の売上高は1,033百万円(前年同期比15.1%増)と成長を維持したが、販売費及び一般管理費が387百万円(前年同期比19.2%増)と売上増を上回るペースで拡大し、営業損失△6百万円・中間純損失△5百万円と前年同期の黒字から赤字に転落した。通期予想は売上高2,124百万円・営業損失△133百万円と大幅赤字を見込んでおり、投資フェーズへの移行が明確。

黒字回復の時期と費用コントロールの進捗が最大の評価ポイントとなる。

外部要因として、共働き世帯の増加や家事アウトソースへの価値観変化、少子化対策を背景とした行政補助拡充により市場拡大の追い風は継続している。一方、競合他社の参入激化や、外国人人材受け入れ・自治体連携拡大に伴う初期コスト増加が収益を圧迫している。

売上原価率が前年同期の62.4%から63.2%へ上昇しており、供給力強化に伴うコスト構造の変化を注視する必要がある。

2026年5月末時点の現金及び預金は287百万円と前期末比63百万円減少。営業CF△6百万円、投資CF△23百万円、財務CF△32百万円と三活動すべてでキャッシュアウトが続いている。

長期借入金残高は128百万円(1年内返済予定50百万円含む)であり、通期で営業損失△133百万円の予想が実現した場合、財務余力の一段の低下が見込まれる。自己資本比率は40.1%と一定水準を維持しているが、利益剰余金の赤字幅拡大(△319百万円)にも留意が必要。

成長戦略

供給力強化・自治体連携・グループシナジーを三本柱に家事支援市場でのシェア拡大を目指す

国家戦略特別区域制度を活用した外国人家事支援人材の受け入れを本格化し、2026年5月よりサービス提供を開始。慢性的な人材不足を解消し、サービス供給能力の拡大と需要取り込みの加速を図る。

東京都内を中心とした各自治体との提携を着実に推進。2026年4月に武蔵野市の事業へ新規参入し、行政補助を活用した家事支援サービスの拡充を図る。少子化対策を背景とした行政補助拡充という外部環境を自社の成長に取り込む戦略。

株式会社すっきりマイスターによるハウスクリーニングサービスの強化と、株式会社サンジュとの連携による家事支援サービス提供エリアの拡大を推進。M&Aを通じた迅速な事業拡張により、単独では実現困難なサービス多様化を図る。

2026年11月期中間期において無形固定資産(ソフトウエア)取得に23百万円を投資。マッチング自動化システムやダイナミックプライシング等の機能強化により、マッチング機会の最大化とサービス品質向上を目指す。

最終更新: 2026年7月17日