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Recovery International株式会社

9214東証グロースサービス業

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Recovery International株式会社9214

事業内容

Recovery International株式会社は2013年11月に東京都新宿区で設立された独立型訪問看護事業者。看護師・理学療法士等が利用者宅を訪問し、医師の指示書に基づく医療処置・リハビリ・健康管理を提供する。

医療保険・介護保険の両制度に対応し、主要顧客は要介護・要支援認定を受けた高齢者を中心とした在宅療養者。2022年2月に東京証券取引所グロース市場に上場。

2025年3月には子会社RePath株式会社を通じてコメディカル人材紹介事業に参入し、訪問看護サービス事業(売上高の97%)とコメディカル人材紹介事業の2セグメント体制となった。東京都を中心に関東圏でドミナント展開し、兵庫・高知・沖縄にも拠点を持つ。

ビジネスモデル

訪問看護サービス事業の収益は「延べ訪問件数×1件当たり報酬単価」で決まる。報酬は厚生労働省省令に基づき健康保険組合・国民健康保険団体連合会等から受領する。

ITによる訪問エリア最適化・クラウドKPI管理で1人当たり訪問件数を最大化し、未経験者を約3ヶ月で戦力化する育成プログラムで人員を拡大。コメディカル人材紹介事業は成功報酬型の有料職業紹介で、医療機関等への入職成立時に紹介手数料を得る。

企業の強み

訪問実績・地理・マーケットデータを組み合わせた訪問エリア最適化システムを構築。クラウドによる日次KPI共有と本社一括事務管理により、事業所ごとに事務専任者を置かない効率的な運営を実現。2025年12月期の売上原価率は56.6%、売上総利益率は43.4%と高水準を維持している。

入社者の9割以上が訪問看護未経験者であるにもかかわらず、概ね3ヶ月で単独訪問可能なレベルに引き上げる育成プログラムを整備。これにより訪問看護要員数は263人(2024年12月期末)から314人(2025年12月期末)へ拡大し、延べ訪問件数も255,473件から330,790件へ増加した。

特定系列に属さない独立型として、地理的に隣接する拠点を集中展開するドミナント戦略を採用。事業所間の「競争」ではなく「協力」体制で1人の利用者を複数看護師がサポートし、看護師退職による利用者への影響を軽減。2025年12月末時点で東京都を中心に関東圏に多数のサテライトを展開している。

エンヴァリスの着眼点

外部要因として、高齢者人口のピーク到達(2040年問題)を見据えた在宅医療体制構築の急務化が業界全体の需要を押し上げている。訪問看護費は2013年比3.4倍の約9,933億円規模に拡大しており、同社の拠点拡大戦略と市場成長の方向性は一致している。

2026年12月期通期予想売上高3,430百万円(前期比27.5%増)は、この市場環境を前提とした強気な計画であり、達成可否は拠点稼働率と人材確保の進捗に依存する。

2026年12月期第1四半期のコメディカル人材紹介事業はセグメント損失24百万円を計上しており、先行投資フェーズが継続している。積極的な人材採用・広告宣伝費投下により売上高は28百万円にとどまり、損益分岐点には遠い。

のれん未償却残高71百万円(2026年3月31日時点)も残存しており、黒字化の時期と規模が同社グループ全体の収益性改善の鍵を握る。通期業績予想に対する修正の有無を継続的に注視する必要がある。

2026年12月期第1四半期は売上高738百万円・営業利益14百万円を計上したが、法人税等17百万円(税金等調整前利益14百万円に対して実効税率超過)の計上により親会社株主帰属の四半期純損失3百万円となった。通期予想(売上高3,430百万円・営業利益215百万円・当期純利益151百万円)に対する第1四半期の進捗率は売上高21.5%・営業利益6.5%にとどまり、後半への利益偏重構造が示唆される。

自己株式取得(第1四半期で32百万円)も純資産を圧迫しており、資本効率と株主還元のバランスに留意が必要。

成長戦略

訪問看護の拠点拡大・人材育成強化とコメディカル人材紹介事業の黒字化によるグループ成長

関東圏ドミナント戦略を軸に新規拠点を計画的に開設し、2026年12月期に全国44事業所体制を目標とする。前期以降の新規出店が2026年12月期第1四半期の売上増加に寄与しており、拠点数拡大と既存拠点の稼働率向上を並行して推進している。

訪問看護未経験者を積極採用し、約3ヶ月での早期戦力化プログラムで要員数を拡大する。2026年12月期第1四半期においても専門性の高い看護師の採用・育成に注力しており、人員拡大が売上成長の基盤となっている。

子会社RePath株式会社において積極的な人材採用・広告宣伝費投下による市場開拓を推進中。2026年12月期第1四半期はセグメント損失24百万円と先行投資フェーズが継続しており、営業人材の確保とマッチング精度向上による売上拡大が黒字化への鍵となる。

訪問エリア最適化・クラウド管理・KPI共有化を継続的に高度化し、拠点あたりの訪問効率を最大化する。2026年12月期第1四半期の訪問看護セグメント利益率は約28.5%と高水準を維持しており、拠点拡大に伴うオペレーション品質の維持が課題となる。

最終更新: 2026年7月17日