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飯野海運株式会社

9119東証プライム海運業

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飯野海運株式会社9119

外航海運業

全世界の水域で多様な液体・乾貨物を輸送する中核セグメント

期間今期前期増減率
売上高102,464百万円117,501百万円
営業利益8,786百万円13,184百万円
セグメント資産165,558百万円143,277百万円
減価償却費9,163百万円9,795百万円
有形・無形固定資産増加額51,069百万円22,032百万円
持分法適用会社への投資額6,711百万円4,808百万円

事業詳細

原油、石油化学製品、LPG、エタン、発電用石炭、肥料、木材チップ等を全世界にわたる水域で海上輸送する。AZALEA TRANSPORT S.A.(船舶貸渡)、イイノマリンサービス㈱(船舶管理)、イイノエンタープライズ㈱(海運仲立業)等の関係会社と連携し、長期契約による安定収益と市況変動への機動的対応を組み合わせた運航採算管理を行う。連結売上高の約80%を占める最大セグメント。

直近の概況

市況軟化・ホルムズ封鎖の影響で売上高・営業利益ともに大幅減少

2026年3月期の外航海運業は売上高102,464百万円(前期比12.8%減)、営業利益8,786百万円(前期比33.4%減)と大幅に悪化した。ケミカルタンカーは中国経済低迷による市況軟化と期末のホルムズ海峡封鎖による配船制限が響いた。一方、大型LPG船は高水準の市況が継続し、2026年1月に2隻目の大型エタン船が竣工。船舶への設備投資は64,005百万円と前期(34,556百万円)から急増し、セグメント資産は165,558百万円へ拡大した。

主要プロダクト

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大型原油タンカー輸送

支配船腹を長期契約に継続投入し安定収入を確保。2026年3月期は秋口以降の大西洋域での荷動き鈍化による市況軟化後、ホルムズ海峡の事実上の封鎖により急騰するも混乱局面となった。一部船舶の入渠により稼働日数が減少。2027年3月期第1四半期に大型原油タンカー1隻の売却(固定資産売却益約7,100百万円計上予定)を決議済み。

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ケミカルタンカー輸送

中東域から欧州及びアジア向けをはじめとする数量輸送契約に加え、米国出しのスポット貨物を積極的に取り込む採算管理を実施。2026年3月期は中国経済低迷等による市況軟化と、期末にかけてのホルムズ海峡の事実上の封鎖による中東域への配船制限の影響を受けた。

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大型LPG・エタン船輸送

既存の中長期契約を中心に安定収益を確保。2026年3月期は米中関税摩擦等による不透明感から一時弱含んだものの総じて高い水準で推移し、ホルムズ海峡封鎖後は米国からアジア各国への長距離航海増加が船腹需給を引き締め一段と強含んだ。2026年1月には当社2隻目となる大型エタン船が竣工した。

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ドライバルク船輸送

専用船は順調に稼働し安定収益確保に貢献。パナマックス型及びハンディ型を中心とする不定期船隊でも効率配船に努め収益を確保。2026年3月期は穀物の順調な海上荷動きや石炭等の底堅い輸送需要により夏場以降は総じて堅調に推移。新たに基幹船隊に加わったパナマックス型及びハンディ型各1隻が収益に貢献した。

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船舶管理・海運仲立業

イイノマリンサービス㈱による船舶管理、イイノエンタープライズ㈱による海運仲立業、AZALEA TRANSPORT S.A.による船舶貸渡を展開し、外航海運業の運航基盤を支える。

成長ドライバー

  • 大型エタン船2隻体制の確立(2026年1月竣工)による新規収益貢献
  • 大型LPG船における米国からアジア向け長距離航海増加による船腹需給引き締まりと市況高止まり
  • ドライバルク船隊への新規基幹船(パナマックス型・ハンディ型各1隻)追加による収益基盤拡充
  • 長期・中長期契約の積み上げによる安定収益基盤の強化
  • 新中期経営計画(2026年4月~2031年3月)における5年間約2,000億円の成長投資による船隊拡充
  • 大型原油タンカー1隻売却(2027年3月期第1四半期)による資産入替えと固定資産売却益約7,100百万円の計上

リスク

  • ホルムズ海峡の事実上の封鎖継続による中東地域との海上輸送制約(業績予想は2026年6月中の再開を前提)
  • ケミカルタンカー市況の軟化(中国経済低迷・世界経済の不透明感)
  • 大型原油タンカー市況の混乱局面継続(地政学リスクによる実勢把握困難)
  • 燃料油価格変動(適合燃料油VLSFO:2027年3月期予想は上期US$670/MT、下期US$570/MTと前期US$509/MTから上昇)
  • 為替レート変動(米ドル建て収益への影響、前期実績150.23円/US$)
  • 定期入渠工事集中による稼働日数減少リスク
  • 米中関税摩擦等の通商政策を巡る不確実性による荷動き変化
  • 船舶への大規模設備投資(64,005百万円)に伴う長期借入金増加(116,204百万円)による財務レバレッジ上昇

最終更新: 2026年6月23日