事業内容
センコン物流株式会社は1959年創業の東北経済圏を主要拠点とする総合物流企業で、当社および連結子会社7社で構成される。事業は運送・倉庫・乗用車販売・再生可能エネルギー・その他(不動産・葬祭・採石)の5セグメントに分かれる。
物流事業では陸・海・空の複合一貫輸送システムを構築し、3PL・フォワーディング・レコードマネジメントサービス・トランクルームなど多様なサービスを提供。乗用車販売事業では埼玉県を中心にホンダ車の新車・中古車販売および整備サービスを展開し、グループ最大の収益セグメントを形成している。
東京証券取引所スタンダード市場に上場。
ビジネスモデル
物流事業では保管・輸送・通関・3PL・レコードマネジメントを一体提供し、顧客の物流業務を包括受託することで継続的な収益を獲得する。乗用車販売事業では新車・中古車販売に加え、車検・点検修理等のサービス部門が安定的な収益を補完する。
再生可能エネルギー事業はFIT制度を活用した売電収益で安定キャッシュを創出。各セグメントが相互補完的に機能する多角化収益構造を持つ。
企業の強み
1959年創業以来、宮城・岩手・秋田・山形・福島・新潟・島根等に営業拠点・物流センターを展開。山形・新潟・古川の各低温倉庫で農林水産省の政府倉庫指定を取得し、米穀等の公的物流を担う信頼性を有する。認定通関業者(AEO)認定も取得済みで、国際物流対応力も備える。
倉庫事業の2026年3月期営業利益は782百万円、営業収益4,154百万円に対し高い利益率を維持。3PL・アウトソーシング・フォワーディング・レコードマネジメントサービス・トランクルームの専業化を推進し、外注費等のコスト管理徹底により前期比101.2%の利益成長を実現した。
株式会社ホンダカーズ埼玉西を中核とする乗用車販売事業は2026年3月期営業収益10,126百万円とグループ最大セグメント。高価格帯車両の販売増加による客単価上昇、中古車販売の堅調推移、車検・点検修理等サービス部門の安定収益が複合的に収益を支えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
営業収益は2022年3月期16,727百万円から2026年3月期19,919百万円へ5期連続で概ね拡大基調(2023年3月期のみ微減)。一方、営業利益は2025年3月期の814百万円から2026年3月期569百万円へ急落。
採石事業の棚卸資産評価損、乗用車販売事業の新拠点コスト増、前期の投資有価証券売却益(外部要因として113百万円)の剥落が重なった。外部環境として燃料費高止まり・人件費上昇・物流業界の労働時間規制対応コストが継続的な利益圧迫要因。
2027年3月期は会社予想で営業利益720百万円への回復を見込む。
成長戦略
3PL・専業化深化と乗用車販売体制強化による収益基盤の拡充
3PL・アウトソーシング・フォワーディング・レコードマネジメントサービス・トランクルーム事業の専業化を継続推進。企業間物流における適正運賃の確保とコスト管理の徹底により、運送・倉庫事業の利益率改善を図る。
新拠点オープンによる商圏拡大を推進しつつ、販売体制の強化およびサービス部門(車検・点検修理等)の充実により収益基盤を強化。2026年3月期は新拠点コストが先行したが、次期以降の収益貢献が期待される。
採石事業において在庫製品(砕石)の収益性低下を踏まえ棚卸資産評価損を計上(2026年3月期)。事業ポートフォリオの最適化を推進し、経営資源の有効活用と適切な配分により資産効率の向上を図る方針。
従業員満足度(ES)経営の観点から労働環境の改善・プロフェッショナル育成・安全教育・安全管理の徹底に取り組む。物流業界の労働時間規制対応を含む人材確保・定着施策を推進し、持続的な事業運営基盤を構築する。
最終更新: 2026年7月19日

