事業内容
グローム・ホールディングス株式会社は、2016年より医療関連事業へ本格転換した東証グロース市場上場の持株会社。連結子会社4社を通じ、アライアンス先医療機関(2026年3月末時点:50施設・4,826床)に対して経営指導・IT支援・人事労務・医療機器購買・資金支援等を重層的にワンストップ提供する。
主要顧客は地方の病院・介護老人保健施設等の民間医療機関。副次的に北海道2施設の商業施設賃貸(不動産関連事業)を保有するほか、系統用蓄電所事業・インバウンド医療ツーリズム等の新規事業を育成中。
ビジネスモデル
グローム・マネジメントを中心に、経営指導・施設管理・IT化支援・貸金業等を束ねた重層的サービスをアライアンス先医療機関に提供し、業務委託報酬等を継続的に受領する。福山医療器による医療機器・医薬品の集中購買でスケールメリットを創出し、グローム・ワークサポートが人事労務研修・人材紹介を担う。
施設数・病床数の拡大がそのまま売上規模の拡大に直結する構造。
企業の強み
経営指導・IT支援・人事労務・医療機器購買・資金支援・施設管理等を単一グループ内で完結させる体制を2016年より構築。2026年3月末時点で50施設・4,826床のアライアンス先を保有し、医療機関に特化した総合支援ノウハウを蓄積している。
有報では「重層的かつ総合的なサービスをワンストップで提供できる体制において依然として優位性を保っている」と明記。
2026年3月期末の現金及び現金同等物残高は2,546百万円。有利子負債は福山医療器の若干の借入のみで財務レバレッジは低水準。新規アライアンス先獲得時に一定期間の資金貸付を行う独自モデルを自己資本で賄える財務基盤を維持しており、競合他社が模倣困難な参入障壁の一つとなっている。
2023年9月に子会社化した福山医療器株式会社を通じ、アライアンス先医療機関向けの医療機器・医薬品・介護機器等の集中購買体制を構築。スケールメリットを活かしたコストダウンと安定供給ルートの確保により、アライアンス先の収益性改善に寄与する差別化要素として機能している。
2027年3月期の福山医療器売上高は1,815百万円を見込む。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期2,470百万円→2024期1,238百万円と急減後、2025期2,043百万円に急回復したが、2026期は2,003百万円と微減(前期比2.0%減)。営業損失は2026期37百万円と前期46百万円から縮小したものの、5期連続の営業赤字が続く。
経常損失は持分法投資損失313百万円の計上により53百万円から358百万円へ大幅悪化。純損失は前期の黒字70百万円から538百万円の損失に転落した。
医療関連セグメント単体では営業利益319百万円と増益を達成しており、全社費用(431百万円)の重さが連結赤字の構造的要因となっている。2027年3月期は売上高3,166百万円・営業利益197百万円の黒字転換を会社予想として開示している。
成長戦略
医療関連事業の深化・周辺ビジネス強化と系統用蓄電池事業参入による収益源多様化
グローム・マネジメントが2027年3月期に1件・計100床の新規獲得を計画。周辺ビジネスを含めた売上高837百万円を見込む。2026年3月期は新規1件獲得も業務受託契約終了等による病床減があり、アライアンス先病床数は4,826床に減少した。
営業体制強化と既存顧客との関係強化による収益性向上に加え、アライアンス先医療機関との購買集中化を推進。2027年3月期売上高1,815百万円を見込む。2026年3月期の医療関連セグメント「その他」売上高は1,132百万円であり、大幅な積み上げが必要。
2026年4月30日に適時開示した新規事業。2026年9月に第1号施設取得を目指して案件検討中。第三者割当増資・新株予約権発行(調達総額約2,638百万円)により事業資金を確保。2027年3月期売上高97百万円を見込む。
インバウンド向け健康・医療目的の医療ツーリズム需要獲得に注力し、グループ連携による安定的な利益創出体制を構築。2027年3月期売上高204百万円を見込む。ホスピス住宅事業は2026年2月に閉鎖し、賃貸物件として他社に賃貸中。
最終更新: 2026年7月19日

