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エスリード株式会社

8877東証プライム不動産業

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エスリード株式会社8877

事業内容

エスリード株式会社は1992年大阪創業のマンション分譲を主軸とする総合不動産会社。当社及び子会社12社で構成され、マンション分譲・管理・賃貸・リフォーム・仲介・買取再販・電力供給・宿泊施設運営・不動産証券化・アパート開発・ビルメンテナンス等を展開する。

関西圏(大阪・神戸・奈良等)を中心に名古屋・東京・北海道へ拠点を拡大。親会社は森トラスト株式会社(2013年公開買付け成立)。

2026年3月期の連結売上高は116,921百万円で創業以来最高を更新した。

ビジネスモデル

用地取得から開発・竣工・引渡しまで約3年のサイクルで不動産価値を創出し、個別分譲・一棟販売の使い分けで利益を最大化する。売却後はグループ会社(管理・賃貸・ホテル運営等)が運用・管理を継続し、安定的なインカムゲインを積み上げる「開発価値循環型事業」を標榜。

資金調達は主として変動金利の長期借入金を活用し、手許資金による迅速な用地取得で競合優位を確保する。

企業の強み

1992年の創業以来、関西圏を中心に良質な立地の用地を厳選取得し続け、引渡戸数は2024年3月期2,644戸→2025年3月期3,172戸→2026年3月期3,626戸と継続拡大。2028年3月期以降引渡予定物件の用地取得も順調に進捗しており、中期的な供給パイプラインが構築されている。

個人顧客向け個別分譲に加え、国内外の機関投資家向け一棟販売を組み合わせる充実した出口戦略を保有。2026年3月期の不動産販売事業の外部顧客売上高は86,594百万円(前期比31.8%増)を達成し、期中契約高は4,107戸・96,437,951千円と前期(2,986戸・63,614,780千円)から大幅に拡大した。

管理・賃貸・建設・仲介・電力・ホテル・証券化・アパート開発等を担う子会社12社を擁し、その他事業セグメントの2026年3月期売上高は30,326百万円・セグメント利益5,937百万円(前期比10.8%増)を計上。分譲事業との連携でストック型収益を積み上げ、グループ全体の収益安定性を高めている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高116,920百万円(前期比23.4%増)、営業利益18,502百万円(同27.2%増)、当期純利益11,171百万円(同19.7%増)と全指標で創業以来最高を更新。売上高営業利益率は15.8%(前期15.4%)と改善し、ROEも14.4%(前期13.3%)に上昇。

外部要因として国内外投資家の旺盛な投資意欲と円安・インバウンド需要が追い風となっているが、引渡戸数の着実な拡大と出口戦略の多様化という自社固有の取り組みが業績を牽引している。

販売用不動産111,523百万円・仕掛販売用不動産116,611百万円と棚卸資産合計は前期比約54,075百万円増加し、営業CFは△39,531百万円(前期△35,440百万円)と赤字が拡大。有利子負債(担保付債務ベース)は154,542百万円(前期124,476百万円)に膨らみ、支払利息は2,345百万円(前期996百万円)と2.4倍に急増。

自己資本比率は30.4%(前期32.4%)と低下傾向にあり、金利上昇局面での財務負担増大リスクは引き続き注視が必要。

2027年3月期の会社予想は売上高130,000百万円(前期比11.2%増)、営業利益20,500百万円(同10.8%増)、当期純利益11,500百万円(同2.9%増)。売上・営業利益の成長は継続するが、純利益の伸び率は大幅に鈍化する見通し。

2026年3月期には棚卸資産評価損210百万円が計上されており、開発コスト高騰が続く中での在庫評価リスクも潜在する。一方、2027年3月期引渡予定物件は概ね竣工済みであり、業績予想の達成確度は相対的に高いと判断される。

成長戦略

マンション分譲の深化・周辺事業拡充・総合不動産事業多角化の三本柱で持続成長を追求

引渡戸数を着実に拡大し(2024年3月期2,644戸→2025年3月期3,172戸→2026年3月期3,626戸)、2028年3月期以降引渡予定物件の用地取得も順調に進捗。個別分譲・一棟販売の使い分けにより利益最大化を図る。

マンションに加え、商業施設(ラウンドワン三宮駅前店取得)、冷凍冷蔵倉庫、ヘルスケア関連施設、ホテル、オフィスビル等へ開発対象を拡大。大阪・関西万博シンガポールパビリオン建設も手掛け、総合建設分野への進出を実現。

売却後もグループ会社による運用・管理を通じたインカムゲインを継続創出する「開発価値循環型事業」を推進。その他事業セグメント利益は5,937百万円(前期比10.8%増)と安定成長しており、開発事業依存度の低減と収益基盤の多層化が進展している。

最終更新: 2026年7月19日