事業内容
フィンテック グローバル株式会社は1994年設立のストラクチャードファイナンス専門の金融サービス会社。投資銀行事業(PE投資・アセットマネジメント・航空ビジネス・トラックオペレーティングリース・再生可能エネルギー)を中核に、地方自治体向け公共コンサルティング事業、埼玉県飯能市のムーミンバレーパーク・メッツァビレッジを運営するエンタテインメント・サービス事業の3セグメントで構成される。
連結子会社21社・持分法適用関連会社2社を含むグループ体制で、東京証券取引所スタンダード市場に上場(証券コード8789)。
ビジネスモデル
投資銀行事業では、事業承継案件へのPEファンド組成・投資・回収によるフロー収益と、預り資産残高161,700百万円(2025年9月末)に基づくアセットマネジメントのストック収益を組み合わせる。トラックオペレーティングリースや航空機リースのアレンジメント手数料も加わり、高い売上総利益率(2025年9月期68.9%)を実現。
公共コンサルティングは先行投資フェーズ、エンタテインメントは2025年9月期に黒字転換を果たした。
企業の強み
事業承継案件へのPE投資売上高は前連結会計年度比84.5%増の3,637百万円、売上総利益は同111.0%増の3,544百万円に達した。売上総利益率は97.4%と極めて高く、グループ全体の収益性を牽引している。投資回収サイクルが順調に拡大しており、収益の再現性が高い。
トラックオペレーティングリースの出資金販売額は前連結会計年度比179.9%増の5,010百万円に達し、アレンジメント・ファンド管理等による売上高は前連結会計年度比3倍超に拡大。中古商用大型車両のリースバック需要拡大を背景に、ビジネスパートナーとの契約数増加で投資家層が拡大している。
2025年9月期のROEは20.8%(前連結会計年度比2.0pt上昇)と目標の20%超を達成。自己資本比率40.3%の健全な財務基盤を維持しながら財務レバレッジを2.34倍に活用。2023年9月期以降3期連続でROE20%前後を維持しており、資本効率の高い経営が定着している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期にかけて売上高は8,107百万円→14,433百万円、営業利益は178百万円→3,406百万円と急拡大。2026年9月期中間期(上半期)は売上高8,011百万円(前年同期比17.9%増)、営業利益2,553百万円(同45.1%増)、経常利益2,358百万円(同37.8%増)と増収増益基調が継続。
売上総利益率は63.2%(前年同期比63.2%→70.0%)へ改善し、収益構造の高度化が進んでいる。外部要因として、事業承継需要の高まりがPE投資案件の組成を後押しし、航空機不足という市場環境がリース契約延長によるリース収益の安定化に寄与している一方、技術サービス案件の減少という逆風も生じている。
通期予想は売上高15,500百万円(前期比7.4%増)・営業利益4,200百万円(同23.3%増)・当期純利益4,600百万円(同116.8%増)。
成長戦略
PE投資・トラックリース・航空ビジネスの拡大と公共・再エネ事業の育成による多軸成長
前連結会計年度に組成した大型案件の回収が当中間期に順調に進捗し、投資銀行セグメント利益は前年同期比59.8%増の3,373百万円を達成。引き続き新規案件の組成を推進し、回収サイクルの継続的な拡大を図る。
当中間期の出資金販売額は4,270百万円に達し、アレンジメント等売上高が前年同期の2倍超に拡大。ビジネスパートナーとの契約数増加と車両確保の順調な進捗により、さらなる規模拡大を目指す。
第1四半期より「投資銀行-航空機部門」として独立セグメント化。前連結会計年度に積み上げた賃貸資産によるリース収益が増加しているが、技術サービスは航空機不足によるリース延長で案件減少が続き、セグメント利益は前年同期比67.1%減の48百万円にとどまる。
太陽光発電所開発プロジェクト10案件のうち2026年3月末に3案件が売電開始、4月にさらに1案件が売電開始と順調に進捗。人材への先行投資によりセグメント損失は192百万円に拡大しているが、売電収益の本格化により収益化フェーズへの移行が進む。
当中間期よりフィンテックグローバル信託株式会社を新規連結。信託機能の内製化により、顧客向けサービスの拡充と新たな収益機会の創出を図る。
預り資産残高は約1,626億円(前連結会計年度末比0.5%増)に増加。太陽光発電所開発案件における対象資産の取得進捗や海外投資家向けレジデンス投資の継続により、ストック型収益の基盤を拡充する。
最終更新: 2026年7月17日

