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アニコム ホールディングス株式会社

8715・東証プライム・保険業

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アニコム ホールディングス株式会社8715

損害保険事業(ペット保険)

アニコムグループの中核事業。国内シェアNo.1のペット保険引受・資産運用を担う。

期間今期前期増減率
損害保険事業 経常収益(1Q累計)19,509百万円16,140百万円↑
正味収入保険料(1Q累計)16,714百万円15,778百万円↑
保有契約件数1,411,711件1,392,772件(前期末)↑
E/I損害率(既経過保険料ベース)64.5%62.4%↑
既経過保険料ベース事業費率31.0%35.5%↓
コンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)95.5%97.9%↓
新規契約件数(1Q累計)60,125件69,829件↓

事業詳細

アニコム損害保険株式会社が運営するペット保険の保険引受業務および資産運用業務を行うセグメント。犬・猫・鳥・うさぎ等15種を対象に、通院・入院・手術を補償する複数商品を展開。業界初の「窓口精算システム」を強みとし、NBチャネル(ペットショップ代理店)と一般チャネル(Web・金融機関)の二軸で販売。長年にわたり国内シェアNo.1を維持している。

直近の概況

他社契約移管完了で事業費率改善、収益力向上が進展。

2027年3月期第1四半期は、堅調なペット飼育需要と販売チャネル強化により保有契約数が前期末比18,939件増の1,411,711件となった。他社契約移管の完了により新規契約件数は前年同期比13.9%減の60,125件となったが、移管コスト消滅により既経過保険料ベース事業費率は前年同期比4.5pt改善し31.0%となった。一方でペットの平均寿命伸長や診療費高止まり等によりE/I損害率は同2.1pt上昇し64.5%となったが、両者を合算したコンバインド・レシオは同2.4pt改善し95.5%と収益性は向上した。セグメント経常収益は前年同期比20.9%増の19,509百万円、セグメント利益は997百万円から3,730百万円へ大幅増加した。

主要プロダクト

product
どうぶつ健保ふぁみりぃ

通院・入院・手術を補償する基幹商品で、幅広い年齢のペットを対象とする。

product
どうぶつ健保べいびぃ

子犬・子猫を主な対象とした保険商品で、新規契約獲得のチャネルの一つ。

product
どうぶつ健保しにあ

シニア期のペットを対象とし、医療高度化・長寿命化に対応した補償を提供。

platform
窓口精算システム

動物病院窓口で保険金を直接精算できる仕組みで、顧客利便性向上と差別化要因となっている。

service
どうぶつ健活

どうぶつの健康チェックを普及させ、口腔・腸内ケア商材の開発・販売等の健康イノベーション事業と連携。

成長ドライバー

  • 堅調なペット飼育需要の継続と保有契約件数の順調な増加(1Q末で前期末比+18,939件)
  • NBチャネル(ペットショップ代理店)および一般チャネルの営業活動強化
  • 他社契約移管の完了によるコスト構造改善と事業費率の大幅改善
  • 業界初・対応病院数トップの窓口精算システムによる高い顧客利便性と差別化
  • 「どうぶつ健活」等の健康関連施策による新規事業との連携強化

リスク

  • ペットの平均寿命伸長・動物医療高度化・インフレによる診療費高止まりでE/I損害率が上昇傾向(前年同期比+2.1pt)
  • 他社契約移管完了に伴う新規契約件数の減少(前年同期比13.9%減)
  • 競合他社の参入激化による価格競争リスク
  • 保険金支払増加に伴う保険契約準備金(支払備金・責任準備金)の積み増し負担
  • 保険業法に基づく新たな資本規制(ESR等)導入に伴うソルベンシー管理の複雑化

ペット向けインターネットサービス事業

日本最大のブリーダーマッチングサイトを運営し、損保事業との相乗効果を創出

期間今期前期増減率
セグメント経常収益(1Q累計)580百万円596百万円↓
セグメント利益(1Q累計)46百万円84百万円↓
のれん残高(当第1四半期末)1,170百万円1,303百万円(前年同期末)↓
のれん償却額(1Q累計)33百万円33百万円—

事業詳細

株式会社シムネットが運営する「みんなのブリーダー」「みんなの子猫ブリーダー」は日本最大のブリーダーマッチングサイト。ブリーダーと飼い主のマッチング、里親マッチングサイトの運営等を行う。このプラットフォームを通じて、グループ中核事業であるペット保険の契約件数増加に向けた効果的・効率的な施策につなげるとともに、ブリーダーサポートサービスの拡大を図っている。2020年1月にグループインした子会社が担う。

直近の概況

経常収益は前年比2.5%減、セグメント利益も84百万円から46百万円に減少

当第1四半期連結累計期間のセグメント経常収益(外部顧客への経常収益)は580百万円(前年同期596百万円、前年同期比2.5%減)となった。セグメント利益は46百万円(前年同期84百万円)に減少し、利益率が低下している。のれん残高は1,170百万円(前年同期末1,303百万円)で、四半期償却額33百万円は前年同期と同水準を維持している。損保事業(ペット保険)の保有契約数が順調に増加する中、当セグメント単体の収益はやや軟調な推移となった。

主要プロダクト

platform
みんなのブリーダー / みんなの子猫ブリーダー

ブリーダーと飼い主をつなぐマッチングサイトを運営し、ペット保険契約獲得への貢献とブリーダーサポートサービスの拡大を図る。

platform
里親マッチングサイト

里親マッチングサイトの運営を通じ、保護動物市場への対応を進めている。

成長ドライバー

  • 堅調なペット飼育需要を背景としたマッチングサイトへのアクセス増加
  • グループ中核事業(ペット保険)との相乗効果による新規契約獲得への貢献
  • ブリーダーサポートサービスの拡充による収益基盤の多様化
  • 里親マッチングサイト運営による保護動物市場への対応

リスク

  • のれん残高1,170百万円を抱えており、事業環境悪化時の減損リスクが存在
  • 当第1四半期は経常収益・セグメント利益ともに前年同期比で減少しており、収益力の下振れリスクが顕在化
  • ペット飼育頭数の伸び鈍化や競合プラットフォームの台頭による成長鈍化リスク
  • グループ内部取引(セグメント間内部経常収益)への依存度が高く、損保事業の動向に業績が連動するリスク
  • ペットショップ・ブリーダー業界の規制強化や動物愛護法改正による事業環境変化リスク

その他の事業

ペット保険周辺領域を担う多角的な新規事業群

期間今期前期増減率
その他の事業 経常収益(2027年3月期1Q)823百万円692百万円(2026年3月期1Q)↑
その他の事業 セグメント利益(2027年3月期1Q)24百万円△119百万円(2026年3月期1Q、損失)↑
動物病院支援 経常収益(2027年3月期1Q)132百万円94百万円↑
保険代理店 経常収益(2027年3月期1Q)7百万円7百万円—
遺伝子検査等 経常収益(2027年3月期1Q)87百万円80百万円↑
その他 経常収益(2027年3月期1Q)595百万円510百万円↑
のれん償却額・期末残高(その他)償却10百万円/残高549百万円償却10百万円/残高592百万円↓

事業詳細

「その他の事業」は、動物病院向けカルテ管理システム開発・販売・保守(動物病院支援事業)、損害保険・生命保険の募集・販売(保険代理店事業)、ペットショップ・ブリーダー向け遺伝子検査サービス(遺伝子検査等事業)、口腔腸内ケア商材販売・ブリーディング事業等(その他事業)から構成される。損害保険事業とのシナジー創出を主目的とした周辺領域の拡大を担うセグメントで、報告セグメントに含まれない複数の事業セグメントの集合体として開示されている。

直近の概況

経常収益823百万円(前年同期比18.9%増)、セグメント利益は前年同期の損失から黒字転換

当第1四半期連結累計期間において、その他の事業の経常収益は823百万円(前年同期比18.9%増)となった。内訳は動物病院支援132百万円(同40.8%増)、保険代理店7百万円(同5.8%増)、遺伝子検査等87百万円(同8.0%増)、その他595百万円(同16.8%増)と全区分で増収。セグメント利益は24百万円となり、前年同期の△119百万円の損失から黒字転換した。のれん残高は549百万円(前期末592百万円)で、償却負担は前年同期と同水準の10百万円。

主要プロダクト

platform
アニコムレセプター(動物病院支援)

当第1四半期の動物病院支援事業経常収益は132百万円(前年同期比40.8%増)と大幅増収。動物病院との連携強化を通じたシステム普及が進展している。

service
遺伝子検査・どうぶつ健活

当第1四半期の遺伝子検査等事業経常収益は87百万円(前年同期比8.0%増)と堅調に推移。

service
保険代理店事業

当第1四半期の経常収益は7百万円(前年同期比5.8%増)と小規模ながら安定推移。

product
口腔・腸内ケア商材・オンラインショップ等(その他事業)

当第1四半期の経常収益は595百万円(前年同期比16.8%増)と本セグメント内で最大の構成比を占め、増収を牽引している。

成長ドライバー

  • 動物病院支援事業(アニコムレセプター)の経常収益が前年同期比40.8%増と大幅成長
  • その他事業(ブリーディング・ケア商材等)が経常収益全体を牽引し前年同期比16.8%増
  • 遺伝子検査等事業の安定成長(前年同期比8.0%増)
  • セグメント損失からの黒字転換によるコスト効率改善の進展

リスク

  • 四半期ベースでは黒字化したものの、通期での収益安定性は未確認であり先行投資フェーズからの完全な脱却は不透明
  • 2026年3月期より「動物病院運営事業」「健康イノベーション事業」が独立セグメント化されたことで、「その他」の構成・規模が変動し、通期・前年同期との比較可能性に留意が必要
  • のれん償却負担(四半期10百万円)が継続し、期末残高549百万円の減損リスクが残存
  • ペット関連市場の競争激化・合従連衡の進行により、周辺事業の収益環境が悪化するリスク

最終更新: 2026年8月7日