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マネックスグループ株式会社

8698東証プライム証券・商品先物取引業

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事業内容

マネックスグループは、日本・米国・クリプトアセット・AM/WMの4セグメントを擁するグローバル金融持株会社。主要子会社はTradeStation Securities(米国オンライン証券)、コインチェック(暗号資産交換)、マネックス・アセットマネジメント(投資運用)、マネックスPB(富裕層向けプライベートバンキング)。

個人投資家から機関投資家まで幅広い顧客層に対し、伝統的金融資産から暗号資産・ブロックチェーンまでをカバーする総合金融サービスを提供する。2026年3月期の連結営業収益は83,606百万円。

ビジネスモデル

証券事業では受入手数料(25,794百万円)と金融収益(27,707百万円)が主柱。クリプトアセット事業ではトレーディング損益(10,276百万円)に加えステーキング収益(売上収益2,528百万円)が新たな収益源として台頭。

AM/WM事業では運用残高連動の運用報酬と成功報酬(受入手数料7,725百万円)がストック型収益を形成。各セグメントが異なる収益ドライバーを持つことで、市場環境の変動に対する耐性を高めている。

企業の強み

TradeStation Securitiesは2026年3月期に営業収益54,462百万円と過去最高を記録。DARTs238,365件(前期比5.9%増)、受入手数料は米ドルベースで4.5%増、金融収益は米ドルベースで6.5%増と、アクティブトレーダー特化モデルが安定的な収益拡大を実現している。

マネックス・アセットマネジメントの運用残高は前期比71.2%増の1兆1,854億円に拡大。マネックス・アクティビスト・ファンドの成功報酬増加等により受入手数料は前期比123.5%増の7,725百万円となり、AM/WM事業セグメント利益(税引前)は6,135百万円と大幅増益を達成した。

Coincheck Group N.V.は2024年12月に米国NASDAQに上場し、知名度・信頼性を向上。7年連続ダウンロード数No.1の暗号資産アプリ「Coincheck」を擁し、ステーキング収益(2,528百万円)の新規計上やKDDIとの資本業務提携により収益源の多様化と顧客基盤拡大を進めている。

エンヴァリスの着眼点

2025年3月期はCoincheck Group N.V.のDe-SPAC上場関連費用(株式報酬費用13,714百万円、専門家報酬4,531百万円等)が一過性損失として計上され最終赤字に転落したが、2026年3月期はこれらが剥落し税引前利益15,758百万円、親会社帰属当期利益10,914百万円と黒字転換。親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)は8.7%に回復した。

一過性費用を除いた実力ベースの収益力評価が今後の株価形成の焦点となる。

クリプトアセット事業はコインチェックの取引所暗号資産売買代金が前期比21.3%減となり、トレーディング損益は10,276百万円(前期比13.3%減)と減少。ステーキング収益の新規計上で営業収益は9.7%増となったものの、セグメント損失539百万円(前期12,948百万円の損失から大幅改善)が継続。

暗号資産価格・取引量は外部市場環境に大きく左右されるため、収益の安定性に対する懸念は払拭されていない。KDDIとの資本提携による顧客基盤拡大が収益安定化の鍵となる。

AM・WM事業の受入手数料急増(前期比123.5%増)はマネックス・アクティビスト・ファンドの運用パフォーマンス好調に依存しており、運用成績悪化時の反動リスクが存在する。また、2026年3月期の配当性向は70.7%(年間配当30.70円)と高水準であり、業績変動時の配当維持能力が問われる。

株主還元方針として1株当たり配当金の下限を年30円と設定しているが、利益の50%を下限とする条件付き増配方針との整合性も含め、持続可能な還元水準の見極めが必要。

成長戦略

証券・クリプト・AM/WMの3軸多角化とKDDI資本提携でグローバル金融グループへ進化

TradeStation Securities, Inc.が2026年3月期に過去最高営業収益54,462百万円を達成。DARTs238,365件(前期比5.9%増)とアクティブトレーダー取引量が拡大。有価証券貸借取引関連収益の増加など金融収益多様化も進展。引き続き米国市場でのシェア拡大を目指す。

MAM運用残高が前期比71.2%増と急拡大し、マネックス・アクティビスト・ファンドの成功報酬が大幅増加。Westfield Capital Management(運用残高24,694百万米ドル)の持分法適用会社化により持分法投資利益を新規計上。

富裕層向けプライベートバンキング(マネックスPB)との連携で顧客基盤を多様化。

Coincheck Group N.V.が2024年12月にNASDAQ上場を完了。2026年5月にKDDI株式会社との第三者割当増資(65,063,256.48米ドル、KDDI所有割合14.9%)を締結し、戦略的パートナーシップを構築。

ステーキング収益の本格展開(売上収益2,528百万円)により収益源を多様化。

2026年3月期より報告セグメントを地域別から機能別(証券・クリプト・AM/WM・投資)に刷新。3iQ Digital Holdings Inc.をAM・WM事業からクリプトアセット事業へ異動し、グループ経営体制を強化。事業ポートフォリオの最適化により各セグメントの戦略的独立性と連携効率を向上。

1株当たり配当金の下限を年30円と設定し、1株当たり親会社帰属当期利益の50%が30円を超えた場合は50%を下限とした配当を実施する方針を明示。2027年3月期予想配当は30.80円。機動的な自己株式取得も実施方針。2026年3月期配当性向は70.7%。

最終更新: 2026年7月19日