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光世証券株式会社

8617東証スタンダード証券・商品先物取引業

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光世証券株式会社8617

事業内容

光世証券株式会社は1961年創業の独立系証券会社で、東京証券取引所スタンダード市場に上場。本店を大阪市中央区北浜に置き、東京支店を含む国内2拠点で事業を展開する。

主要業務は有価証券の委託売買・自己売買(トレーディング)・引受売出しを核とする金融商品取引業に加え、他の証券会社向けにクラウド環境ベースの証券基幹システムを提供するシステム事業を有する。顧客層は個人投資家を中心とし、デリバティブを組み合わせたオーダーメイド型の資産運用コンサルティングを提供。

子会社1社(株式会社亀山社中)を有するが実質的な事業活動は行っていない。

ビジネスモデル

収益は主に①顧客からの株式・デリバティブ委託売買に伴う受入手数料(2026年3月期266百万円)、②自己勘定による株式・デリバティブトレーディング損益(同593百万円)、③他証券会社向けクラウド型証券基幹システムの提供収益(その他営業収益151百万円)の三本柱で構成される。費用面では販売費・一般管理費1,012百万円が主要コストであり、人件費圧縮を含むコスト管理を継続している。

外部資金調達に依存せず内部資金で運営する財務方針を堅持している。

企業の強み

2026年3月期末の自己資本規制比率は875.5%(前期864.2%)と法定基準を大幅に上回る。純資産残高は16,263百万円、自己資本比率72.8%。

外部借入に依存しない内部資金運営方針を堅持し、現金及び現金同等物3,965百万円を保有。財務健全性の高さは独立系証券会社としての信頼基盤を形成している。

2014年11月より開始した他証券会社向けクラウド環境ベースの証券基幹システム提供事業は、株式・ETF・REIT・債券・投資信託に加え大阪取引所上場のコモディティ・デリバティブまでカバーする。2026年3月期のその他営業収益151百万円(前期比102.5%)として安定的に積み上がっており、市況変動に左右されにくい収益源として機能している。

個人投資家一人ひとりのライフプランやリスク許容度に応じた「オーダーメイド型」サポートを標榜し、個別株オプション等デリバティブを組み合わせた資産運用提案を実施。2014年4月の大阪取引所デリバティブ全商品インターネット取引開始、2020年7月の商品先物取扱開始など、取扱商品の段階的拡充を通じてコンサルティング機能を強化してきた実績を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業収益1,113百万円のうちトレーディング損益が593百万円(53%)を占め、外部要因である株式市場の動向が業績を大きく左右する。日経平均が史上最高値を更新した2026年3月期は大幅黒字回復を果たしたが、前期(2025年3月期)は同損益171百万円にとどまり営業損失522百万円を計上した実績がある。

米国関税措置や中東情勢等の地政学リスクが市場を下押しした場合、再び赤字転落するリスクは構造的に残存する。

販売費・一般管理費1,012百万円(2026年3月期)に対し純営業収益は1,057百万円であり、営業利益率はわずか4.3%にとどまる。人件費458百万円・不動産関係費183百万円・租税公課156百万円と固定費性の高いコスト構造が続く。

前期比では費用削減(前期1,064百万円→当期1,012百万円)が進んでいるものの、収益が市況次第で大きく振れる中、固定費の絶対水準が損益分岐点を高止まりさせている点は引き続き注視が必要。

2027年3月期の業績予想は「市場環境の変動による影響が大きく適正予想が困難」として非開示。配当予想も未定とされており、投資家にとって将来の収益・配当見通しが立てにくい状況が続く。

2026年3月期は当期純利益210百万円・1株当たり純利益22.28円を計上し、期末配当10円(配当性向44.88%)を実施したが、翌期の株主還元方針は不明確。自己資本比率72.8%・純資産16,263百万円と財務余力は十分であるだけに、資本効率(ROE1.3%)の向上と株主還元方針の明確化が投資家からの評価向上に向けた課題となる。

成長戦略

コンサルティング・トレーディング・システムの三部門強化と顧客本位のウェルスマネジメント推進

顧客のライフプランやリスク許容レベルに応じた健全な金融商品の提示、個別株オプション等デリバティブを組み合わせた資産運用提案を推進。2026年3月期は株式市場活況の中、委託売買が活発化し受入手数料266百万円(前期比144.8%)を計上。株券委託手数料220百万円(同145.3%)が牽引した。

株式・デリバティブのリスク管理を徹底した上での自己売買を継続。2026年3月期はトレーディング損益593百万円(前期比347.0%)と大幅拡大を実現。ただし市況依存度が高く、安定化に向けた手法の多様化が引き続き課題。

クラウド型基幹システムの他証券会社への提供を通じた安定収益の確保。2026年3月期のその他の営業収益151百万円(前期比102.5%)として安定的に積み上がっており、市況変動に左右されない収益基盤として機能している。

最終更新: 2026年7月19日