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ジャフコ グループ株式会社

8595東証プライム証券・商品先物取引業

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ジャフコ グループ株式会社8595

事業内容

ジャフコ グループ株式会社は1973年設立、2001年東証一部上場(現プライム市場)の独立系ベンチャーキャピタルである。機関投資家・事業会社から資金を募集してファンドを組成し、有望な未上場企業へのベンチャー投資とバイアウト投資を行う。

2025年4月に国内投資への集中を決定し、アジア子会社(JIAP)および米国子会社(Icon)の全株式を譲渡完了。現在は国内ファンドのみを運用する純粋な国内特化型ファンド運用会社へと転換した。

投資先企業に対しては「CO-FOUNDER」として経営に深く関与し、IPOやM&AによるEXITを通じてキャピタルゲインを実現する。運用中ファンドのコミットメント総額は312,800百万円、投資残高は154,785百万円・215社に及ぶ。

ビジネスモデル

収益源は①ファンドから受領する管理報酬(運用資産残高連動)と成功報酬(投資成果連動)、②ファンドへの直接出資持分に帰属するキャピタルゲインの二本柱。当事業年度の投資事業組合管理収入(国内投資分)は3,544百万円、キャピタルゲイン(国内投資分)は9,467百万円。

ファンドへの当社出資比率は現在34.7%で、中長期的に20%へ段階的に低減し資本効率を高める方針。

企業の強み

1973年設立以来、国内ベンチャーキャピタルの草分けとして投資実績を積み重ねてきた。2026年3月末時点で運用中・延長中ファンド16本、コミットメント総額312,800百万円、投資残高154,785百万円・215社(うち未上場192社・151,861百万円)の厚みあるポートフォリオを保有する。

2026年3月末の純資産134,113百万円、自己資本比率85.0%、現金及び現金同等物61,183百万円と財務基盤は極めて強固。DOE6%または配当性向50%のいずれか大きい方を配当する方針を採用し、当事業年度の年間配当は1株当たり133円を実施。

余剰現預金は自己株式取得に充当する方針も継続している。

2018年導入のパートナーシップモデルにより、ファンド運用責任を負うパートナーを中心としたフラット組織を構築。SV6ファンド以降はパートナー・従業員も当社とともにファンドへ出資し、個人としても運用リスクを負いながらファンドパフォーマンスと連動した成果報酬を享受する仕組みを整備。

個人に過度に依存しない持続的な投資運用力の向上を目指している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の新規IPOは2社(前期8社)にとどまり、キャピタルゲインは国内投資分で9,467百万円(前期10,381百万円)と減少。売上高21,619百万円(前期比△23.3%)、営業利益5,607百万円(同△53.5%)と大幅に落ち込んだ。

JIAP・Icon譲渡に伴う会計処理変更(総額法→純額法)や他社ファンド運用損2,073百万円の計上も業績を下押しした。IPO市場の回復が業績反転の最大の鍵であり、外部環境依存度の高さが改めて浮き彫りとなった。

アジア・米国子会社の全株式譲渡により、当社は純粋な国内ファンド運用会社へと転換した。これにより財務諸表の複雑性が低下し、投資家にとって業績の可読性は向上する。

一方、地域分散によるリスク低減効果は失われ、国内IPO市場・株式市場の動向に業績が一層集中する構造となった。SV8シリーズの組成進捗(現在約580億円、目標SV7超)が中期的な管理報酬収入の安定化に寄与するかが注目点。

2026年3月期の年間配当は133円(配当金総額7,015百万円)、配当性向は107.6%と当期純利益を上回る水準。DOE6%基準(前期末連結株主資本ベース)が配当性向50%を上回るため高配当が維持されているが、業績低迷が続けば利益剰余金の取り崩しが加速するリスクがある。

自己株式取得も当期4,999百万円実施しており、総還元額は当期純利益を大幅に超過。豊富な現金残高(61,183百万円)が当面の還元継続を支えるが、投資余力とのバランスが中長期的な課題となる。

成長戦略

国内投資集中・SV8シリーズ組成・資本効率改善の三位一体戦略

2025年12月に設立したSV8シリーズは2026年4月24日時点で約580億円規模に達しており、前回SV7シリーズ総額978億円超を目標に募集継続中。組成完了により管理報酬収入の安定的な積み上げが期待される。

未上場エクイティ投資残高151,861百万円(215社)および上場営業投資有価証券の含み益16,996百万円(国内投資分)を抱えており、IPO・M&AによるEXITが進捗すれば大規模なキャピタルゲインが実現する。2026年3月期のIPOは2社にとどまり進捗は低調。

年間配当金額をDOE6%と配当性向50%のいずれか大きい金額とする方針を維持。2026年3月期は133円(配当金総額7,015百万円)を実施し、自己株式取得4,999百万円と合わせた総還元を実行。次期も年間133円以上(最低額)を予定。

JIAP(アジア)およびIcon Ventures(米国)の全株式譲渡が2025年10月〜2026年1月に完了し、非連結(個別)決算へ移行。国内ファンド運用に経営資源を集中させる体制が確立された。財務諸表の透明性向上と意思決定の迅速化が期待される。

最終更新: 2026年7月19日