株式会社オリエントコーポレーション logo

株式会社オリエントコーポレーション

8585東証プライムその他の金融業

株式会社オリエントコーポレーション logo
株式会社オリエントコーポレーション8585

事業内容

株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)は1954年創業の総合信販会社で、東京証券取引所プライム市場上場。みずほフィナンシャルグループの持分法適用関連会社として、決済・保証事業(家賃・売掛金決済保証)、カード・融資事業(クレジットカード・個人ローン)、個品割賦事業(オートローン・ショッピングクレジット)、銀行保証事業(提携金融機関向け個人融資保証)の4事業を国内中核に据え、タイ・フィリピン・インドネシアでオートローン事業も展開する。

連結子会社18社・持分法適用会社4社を擁し、2026年3月期の営業収益合計は247,631百万円。個人・中小企業・金融機関を主要顧客とし、与信・回収・オペレーション力を競争優位の源泉とする。

ビジネスモデル

オリコは加盟店・提携金融機関ネットワークを通じて個人・法人の信用調査を行い、立替払い・保証・カード発行の対価として手数料・利息・保証料を収受する。割賦売掛金等の流動化(2026年3月期:75,689百万円)により資産をオフバランス化し、資本効率を維持しながら事業規模を拡大する構造を持つ。

銀行保証事業では保証残高1,549,769百万円を積み上げ、安定的な保証料収入を確保している。

企業の強み

みずほ銀行との業務提携(2004年締結)を活用し、売掛金決済保証では新規提携社数が順調に拡大。銀行保証事業では証書貸付取扱高の拡大を背景に保証残高が1,549,769百万円(前期比11.9%増)に達し、地域金融機関との提携深化による安定収益基盤を構築している。

2026年3月期の割賦売掛金等流動化収益は75,689百万円に上り、流動化を含む営業資産残高は6,416,329百万円に達する。オンバランス残高を抑制しながら事業規模を維持する構造により、限られた自己資本で大規模な信販事業を運営する財務効率を実現している。

格付投資情報センター(R&I)から長期債A+・CP a-1、日本格付研究所(JCR)から長期債A+・CP J-1の格付を取得。複数のシンジケートローン(都市銀行・地方銀行・系統金融機関との合計7本)を無担保で組成できる調達力を背景に、多様な資金調達手段による安定的な流動性管理体制を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の営業利益は14,444百万円(前期比17.0%増)と2期ぶりの改善となった。ただし前期(2025年3月期)には退職給付制度改定益9,434百万円・退職給付信託返還益705百万円の特別利益が計上されており、その剥落により税金等調整前当期純利益は23,124百万円から14,170百万円へ大幅減少。

親会社株主帰属純利益は12,889百万円(前期比7.6%減)となった。特別利益の有無が純利益の振れ幅を大きくしており、経常利益ベースでの評価が重要。

外部要因として市場金利の上昇が続いており、支払利息は20,417百万円から24,068百万円へ前期比17.9%増加した。2027年3月期予想でも金融費用の増加を見込んでおり、営業収益増加(260,000百万円、前期比5.0%増)による増収効果を一部相殺する見通し。

金利環境の動向が今後の収益改善ペースを左右する最大の外部変数であり、調達コスト管理の巧拙が焦点となる。

海外事業(タイ・フィリピン・インドネシア)は事業収益12,495百万円(前期比16.3%減)、セグメント損失△2,192百万円と赤字が継続。貸倒関係費抑制に向けた与信厳格化により取扱高は減少しており、短期的な収益回復は見込みにくい。

ガバナンス体制強化と良質債権の積み上げを方針とするが、黒字転換の時期は不透明であり、全体収益の重石として引き続き注視が必要。

成長戦略

「オリコならではの金融モデルの確立」を目指す5ヵ年中計の初年度を完遂

中計初年度として事業構造改革に取り組み、捻出した経営資源を決済・保証・銀行保証等の成長領域に振り向けた。販売費及び一般管理費を前期比3,961百万円削減しつつ、決済・保証(前期比3.9%増)・銀行保証(同7.4%増)の事業収益を拡大させた。

生成AIをはじめとするAI・デジタル技術を徹底活用し、業務プロセスの抜本的見直しと生産性向上を推進。デジタル化で創出した人的リソースを成長分野へ戦略的に再配分し、付加価値の高い業務へのシフトを進める。無形固定資産(ソフトウエア)取得への投資(17,173百万円)が継続している。

みずほ銀行との連携強化により売掛金決済保証の新規提携社数が順調に拡大。家賃決済保証は単身世帯増加・賃貸志向向上を背景に需要が底堅く、電子申込による利便性向上と首都圏エリアでの営業力強化も寄与し、決済・保証事業収益は26,007百万円(前期比3.9%増)を達成した。

タイ・フィリピン・インドネシアの海外子会社3社において与信厳格化・回収体制強化を実施。貸倒関係費は減少傾向にあるが、取扱高減少により事業収益は12,495百万円(前期比16.3%減)、セグメント損失△2,192百万円が継続。安定的な成長に向けたガバナンス体制の徹底強化を継続中。

地域の課題に応じた金融商品・サービスの提供に取り組み、証書貸付における取扱高の順調な拡大を背景に保証残高が前期末から増加。銀行保証事業収益は37,610百万円(前期比7.4%増)を達成し、提携金融機関向け保証残高は2,344,085百万円に拡大した。

最終更新: 2026年7月19日