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SBIホールディングス株式会社

8473東証プライム証券・商品先物取引業

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SBIホールディングス株式会社8473

事業内容

SBIホールディングスは1999年設立、子会社696社・持分法適用会社64社を擁する総合金融グループ。金融サービス事業(証券・銀行・保険)を収益の中核に据えつつ、資産運用事業、PE投資事業、暗号資産事業、バイオ・ヘルスケア等を含む次世代事業の5セグメントを展開する。

SBI証券・SBI新生銀行・住信SBIネット銀行・SBIインシュアランスグループ等の主要子会社が「企業生態系」を形成し、グループ顧客基盤は5,000万件超に達する。個人投資家・個人預金者を主要顧客とする国内事業に加え、東南アジア・韓国・英国等の海外事業も収益貢献フェーズに入っている。

ビジネスモデル

SBI証券の「ゼロ革命」で口座数を急増させ、銀行・保険・資産運用へのクロスセルで収益を多様化する「顧客中心主義×企業生態系」モデルが基本構造。銀行事業では預金・貸出の利鞘収益、証券では手数料・金融収益、保険では保有契約件数に連動した保険料収入を得る。

PE投資事業ではFVTPL評価益、暗号資産事業ではマーケットメイク手数料・取引収益が加わる。金利正常化局面では銀行収益が拡大し、市場活況局面では証券・暗号資産収益が伸びる構造的な収益分散が特徴。

企業の強み

創業20周年(2019年3月期)から25周年(2024年3月期)の5年間でグループ顧客基盤は約2倍となる5,000万件を突破。SBI証券の「ゼロ革命」による口座急増が他グループ会社の顧客基盤拡大にも波及し、銀行・保険・資産運用へのクロスセルを通じた収益多様化を実現している。

2025年3月期の金融サービス事業収益は1,202,206百万円(前期比9.9%増)、税引前利益は225,369百万円(同30.3%増)でいずれも過去最高。SBI証券は「ゼロ革命」による通期約380億円の逸失収益を収益多様化でオフセットし、営業収益・営業利益・当期純利益がすべて過去最高を記録した。

金融サービス・資産運用・PE投資・暗号資産・次世代事業の5セグメントを保有。2025年3月期は投資事業が前期の税引前損失17,729百万円から税引前利益67,188百万円へ大幅黒字転換し、暗号資産事業も税引前利益21,220百万円(前期比151.8%増)と過去最高を記録するなど、複数セグメントが同時に業績を牽引した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の親会社帰属当期利益は427,577百万円(前期比+163.7%)と急拡大したが、収益の「その他」区分に住信SBIネット銀行株式の譲渡に伴う関連会社株式売却益(約141,600百万円相当)が含まれており、実力ベースの利益水準の把握が必要。外部要因として市場環境(株高・金利上昇)の追い風も大きく、2027年3月期の業績予想が非開示である点も不透明感を残す。

重要な後発事象として、2026年4月6日に韓国の連結子会社SBI貯蓄銀行の株式を教保生命保険に譲渡し、同社は持分法適用関連会社に移行した。当期末時点でSBI貯蓄銀行に係る資産・負債は売却目的保有資産(1,738,359百万円)・関連負債(1,332,703百万円)に振り替えられており、連結総資産・負債の構成が次期以降に大きく変化する見込み。

売却益の金額は精査中であり、2027年3月期の一時利益計上の可能性がある一方、韓国事業の収益貢献が剥落するリスクも存在する。

創業30周年(2029年3月期)に顧客基盤1億件・税引前利益5,000億円・ROE15%を掲げる中期ビジョンに対し、2026年3月期の税引前利益は516,667百万円と目標の約103%に達した。ただし一過性の株式売却益を含む点や、自己株式取得(50,015百万円)による株主還元強化の一方で配当性向が14.2%と低水準にとどまる点、SBI新生銀行の公的資金完済後の資本政策の方向性など、株主価値向上の持続性について引き続き精査が求められる。

成長戦略

2029年3月期に顧客1億件・税引前利益5,000億円・ROE15%を目指す中期ビジョン

SBI証券の口座数拡大と収益源多様化、住信SBIネット銀行の住宅ローン・運用収益拡大、SBI新生銀行の法人貸出・海外事業強化を並行推進。2026年3月期に金融サービス事業税引前利益424,961百万円と過去最高を達成し、中期目標に向けた収益基盤が整いつつある。

5-ALA等を活用したバイオ・ヘルスケア事業、Web3・デジタルアセット事業、再生可能エネルギー・人材・メディア事業を育成。2026年3月期に次世代事業が税引前利益21,968百万円と黒字転換し、先行投資フェーズからの脱却を確認。収益規模は前期比83.2%増と急拡大。

国内外のIT・フィンテック・AI・ブロックチェーン・バイオ関連ベンチャーへの投資拡大と、英国B2C2社を中心とした機関投資家向け暗号資産マーケットメイク事業の強化。2026年3月期のPE投資事業税引前利益は82,001百万円(前期比13.9%減)と一時的に減少したが、暗号資産事業は収益89,615百万円と堅調に推移。

証券・銀行・保険・資産運用・暗号資産の各サービスを横断するクロスセルと、新NISAや資産所得倍増プランを追い風とした個人投資家の取り込みを加速。グループ全体の顧客基盤拡大により、1人当たり収益の最大化と解約率低下を目指す。

2026年4月に韓国SBI貯蓄銀行を持分法関連会社化し、連結から除外。売却益(金額精査中)の計上と資産圧縮により、資本効率の改善が期待される。自己株式取得(2026年3月期に50,015百万円実施)と合わせ、株主還元・資本政策の最適化を推進。

最終更新: 2026年7月17日