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株式会社清水銀行

8364東証プライム銀行業

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株式会社清水銀行8364

事業内容

株式会社清水銀行は1928年設立(駿州銀行として)、1948年に現商号へ改称した静岡県地盤の地域金融機関。本店ほか支店77・出張所1を擁し、預金・貸出・為替・有価証券投資・投資信託販売・保険代理店・金融商品仲介等の銀行業務を中核とする。

連結子会社6社を通じてリース・クレジットカード業(清水リース&カード)、信用保証業務等も展開。主要顧客は静岡県内の中小企業・個人であり、2026年3月末時点で貸出金残高1,268,295百万円、預金残高1,631,520百万円を有する。

2022年4月に東京証券取引所プライム市場へ上場。

ビジネスモデル

個人・法人から預金を調達し、静岡県内中小企業等への貸出金(期末残高1,268,295百万円)および有価証券(期末残高267,704百万円)で運用する資金利益が収益の根幹。これに加え、投資信託・保険販売等の役務取引等収益(連結11,593百万円)、子会社のリース料収入・信用保証料収入が補完する多層的な収益構造を持つ。

経費削減と与信コスト管理を組み合わせ、連結業務純益の拡大を図る。

企業の強み

2026年3月末時点で預金残高1,631,520百万円(前期末比36,502百万円増)、貸出金残高1,268,295百万円(同15,067百万円増)を維持。個人預かり資産も1,456,817百万円(前期末比45,410百万円増)と着実に積み上がっており、長年の地域密着営業が生み出した顧客基盤の厚みを示す。

単体営業経費は14,302百万円と前期比557百万円減少し、連結経費(臨時処理分除く)も前期比567百万円減の15,225百万円を達成。複数期にわたる経費削減の継続により、収益拡大局面での利益レバレッジが高まっている。

2024年5月には勘定系システムをSTELLA CUBEへ移行し、業務効率化基盤を整備した。

開示不良債権比率は1.05%(前期末比0.10ポイント低下)、与信関係費用は751百万円(前期比294百万円減)と改善が続く。危険債権額は4,889百万円(前期比1,333百万円減)、要管理債権額も811百万円(同387百万円減)と質的改善が顕著であり、健全な資産ポートフォリオを維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の単体コア業務純益は4,744百万円(前期比2,850百万円増、前期比150.5%増)と急拡大。外部要因として日銀の段階的利上げが貸出金利回り改善(+0.23ポイント)を通じて資金利益を押し上げた。

一方、自社の貸出残高積み上げ努力と経費削減が相乗し、実質業務純益も3,329百万円(前期比2,238百万円増)と大幅改善。2024期の大幅赤字(当期利益△3,301百万円)からの回復力は評価に値する。

外部要因として金利上昇は収益機会をもたらす一方、預金利息コストが単体で3,991百万円(前期比+2,709百万円)と急増しており、総資金利鞘は0.08%(前期比0.03ポイント低下)に縮小した。また連結その他有価証券の評価損益は△14,005百万円(前期△12,939百万円)と評価損が拡大しており、金利上昇局面での債券ポートフォリオへの影響が継続している点は注視が必要。

2027年3月期の連結業績予想は経常収益37,800百万円(+12.3%)、経常利益3,800百万円(+21.2%)、親会社株主帰属当期純利益2,500百万円(+25.0%)と高成長を見込む。外部要因として地政学リスクや海外経済減速が静岡県経済に及ぼす影響、および米国関税政策等の不確実性が業績予想の下振れリスクとなりうる。

配当は年間60円を維持しつつ累進的に配当性向30%程度を目指す方針で、株主還元の安定性は評価できる。

成長戦略

「金利のある世界」への対応と個人預かり資産拡大・経費効率化による収益基盤強化。

地域金融機関として中小企業・個人向け貸出を積極展開。単体貸出金残高1,276,622百万円(前期末比+14,896百万円)と着実に拡大。日銀利上げ局面での貸出金利回り改善(1.29%、+0.23ポイント)と組み合わせ、資金利益の持続的拡大を図る。

投資信託・個人年金保険等の販売強化により個人預かり資産を拡大。2026年3月期末に単体1,456,817百万円(前期末比+45,410百万円)を達成。非金利系収益の安定確保により金利変動リスクへの耐性を高める。

単体営業経費を14,302百万円(前期比△557百万円)に抑制。人件費・物件費ともに削減基調を維持しつつ、省力化・デジタル化投資を継続。OHR改善を通じた収益体質の強化を目指す。

不良債権比率を1.02%(前期末比△0.10ポイント)に低下させ、保全率89.65%(前期末比+2.99ポイント)を確保。与信関係費用528百万円(前期比△430百万円)と低位安定を実現。引き続き資産の健全性維持を優先する。

最終更新: 2026年7月19日