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株式会社大垣共立銀行

8361東証プライム銀行業

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株式会社大垣共立銀行8361

事業内容

株式会社大垣共立銀行は1896年創業、岐阜県大垣市に本店を置く地域銀行を中核とするOKBグループの持株会社的存在。本支店122か店・出張所33か店を擁し、東海地方を主要営業基盤とする。

銀行業(預貸・有価証券投資・役務取引)を中心に、共友リース㈱によるリース業、㈱OKB信用保証による信用保証業、OKB証券・コンピュータ関連・クレジットカード・ベンチャーキャピタル等の補完的金融サービスを連結子会社10社で展開。主要顧客は東海地方の中小・中堅企業および個人。

東京・名古屋証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

地域顧客から預金を調達し、貸出金(2025年3月期末残高4,469,609百万円)および有価証券(同1,063,482百万円)で運用する伝統的な預貸モデルが収益の根幹。資金利益44,170百万円が連結粗利益53,497百万円の大半を占める。

これに役務取引等収益22,263百万円(投信・保険販売・為替・証券関連等)、グループ各社のリース・信用保証・証券収益が加わる多層的な収益構造を持つ。

企業の強み

日本銀行の利上げ(2025年1月に政策金利0.50%へ)を追い風に、連結資金利益は前年度比2,998百万円増の44,170百万円に拡大。貸出金利回りは0.82%→0.88%に上昇し、預け金利息も大幅増加。単体ベースの資金利益は当3Q累計で前年同期比21.4%増と加速している。

2024年度スタートの中期経営計画「Always」(最終年度2027年3月期)において、連結当期純利益14,718百万円(目標12,000百万円以上)、ROE4.4%(目標3.5%以上)、コアOHR71.5%(目標75%以下)、自己資本比率9.99%(目標9.0%以上)と全財務目標を初年度で上回った。

金融再生法開示債権は破産更生債権99億円・危険債権440億円・要管理債権52億円と前年度比いずれも減少。単体ベースの与信関係費用は303百万円(前年度比1,997百万円減少)と大幅に改善し、有価証券の減損処理額もゼロを維持。資産の健全性が高い水準にある。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の連結資金利益は55,167百万円(前期比10,997百万円増)と力強く拡大し、総資金利鞘も0.23%(前期0.09%)へ改善した。しかし単体の国債等債券損益(5勘定尻)は△26,297百万円と大幅な損失を計上し、業務純益は△9,401百万円と赤字。

債券ポートフォリオの含み損(単体債券評価損△50,721百万円)の実現を進める過渡期にあり、この構造的な損失計上が続く間は業務純益ベースの評価が難しい局面が続く。

2026年3月期の当期純利益19,382百万円には、株式等売却益28,149百万円(単体)と退職給付信託返還益5,600百万円という一時的・非経常的収益が大きく寄与している。2027年3月期の連結当期純利益予想は20,600百万円と前期比6.2%増にとどまり、政策保有株式縮減の進捗次第では株式等売却益の水準が変動するリスクがある。

コア業務純益(単体16,895百万円)の持続的拡大が、構造的な収益力の評価軸となる。

2026年2月の米国・イスラエルによるイランへの軍事攻撃を受けた中東情勢の不安定化は、自動車産業を中心とする東海地方の製造業サプライヤーへの影響が懸念される。単体の製造業向け貸出残高は489,630百万円(前期末比2,435百万円減)と既に微減に転じており、エネルギーコスト上昇や輸送コスト増加が取引先の業況悪化を通じて与信費用の増加につながるリスクは引き続き注視が必要。

現時点では不良債権比率1.20%と低水準を維持しているが、外部環境の変化への感応度は高い。

成長戦略

「金利のある世界」対応・DX推進・資本効率改善の三位一体で持続的成長を目指す。

2024年度~2026年度の中期経営計画の最終年度として、成長戦略・人財戦略・経営基盤強化・DX戦略を推進。2026年3月期は連結当期純利益19,382百万円と計画進捗が加速。

2027年3月期は連結経常利益30,500百万円・当期純利益20,600百万円を予想し、次の時代を見据えた方向性の明確化も並行して進める。

政策保有株式の売却を継続的に実施し、2026年3月期単体で株式等売却益28,149百万円を計上。年間配当金を150円(前期90円)へ大幅増配し配当性向32.1%を達成。

2026年10月には1株→5株の株式分割を実施し投資家層の拡大を図る。資本コストを意識した経営の実現に向けPBRの早期改善を目指す。

日本銀行の段階的利上げを背景に、貸出金利回(1.10%、前期比+0.23%)・有価証券利回(2.09%、前期比+0.83%)が上昇。総資金利鞘は0.23%(前期0.09%)へ改善。

法人貸出の積み上げ(卸売業・小売業・不動産業等)と個人預り資産の拡大(単体1,165,082百万円)を通じ、資金利益と役務収益の双方を拡大させる。

デジタル技術の活用により事務効率化と営業リソースの創出を図り、地域顧客への付加価値提供を強化。コンピュータ関連業務・クレジットカード・証券業務等のグループ会社との連携を深め、非金利収益の底上げを目指す。

OKB証券の預り資産拡大(135,243百万円、前期末比28,277百万円増)もDX戦略と連動した成果として現れている。

最終更新: 2026年7月17日