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株式会社秋田銀行

8343東証プライム銀行業

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株式会社秋田銀行8343

事業内容

株式会社秋田銀行は1941年設立の秋田県地盤の地方銀行で、本店ほか98か店を通じて預金・貸出・有価証券投資・外国為替・投資信託・保険販売等の総合金融サービスを提供する。連結子会社7社を擁し、リース業務(秋田グランドリース)、個人ローン信用保証(秋田保証サービス)、クレジットサービス(秋田ジェーシービーカード)、地域商社(詩の国秋田)、コンサルティング(あきぎんリサーチ&コンサルティング)、ファンド組成・運営(あきぎんキャピタルパートナーズ)等を展開する。

主要顧客は秋田県内の個人・中小企業・地公体で、貸出金末残2,132,846百万円、預金末残3,206,876百万円規模の地域金融グループである。

ビジネスモデル

預金(3,206,876百万円)を低コストで調達し、貸出金(2,132,846百万円)・有価証券(906,600百万円)で運用する伝統的な銀行モデルが収益の根幹。2026年3月期の資金利益は34,875百万円(連結)と全体収益の大宗を占める。

これに加え、投資信託・保険販売手数料、事業承継・M&A支援、地域商社・ファンド運営等の非金融収益を積み上げ、収益多様化を図る構造となっている。

企業の強み

本店ほか98か店の店舗網を通じて個人預金21,223億円・法人預金7,762億円を集める。貸出金末残2,132,846百万円のうち中小企業等貸出比率54.03%を維持し、地域の事業者・個人双方に深く浸透した顧客基盤は競合他社が短期間で模倣困難な固有資産である。

預り資産残高は273,848百万円(前期末比33,579百万円増、+14.0%)と急拡大。地域商社「詩の国秋田」による台湾・香港向け輸出支援、就活サイト「キャリピタAKITA」、事業承継・M&A支援、スタートアップ伴走プログラム「スクラム」など、銀行本体の顧客基盤を活用した非金融機能を複数保有する。

不良債権比率は2026年3月末2.40%(前期末比0.31pt低下)。危険債権は45,975百万円から38,148百万円へ減少し、与信関係費用は2,787百万円の費用から161百万円の戻入益へ大幅改善。連結自己資本比率11.26%(国内基準)を維持し、財務健全性は高い水準にある。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の連結経常収益は61,062百万円(前期比+16.9%)、親会社株主帰属当期純利益は7,692百万円(同+35.8%)と2期連続の過去最高益更新となった。外部要因として日銀の利上げ局面が貸出金・有価証券の利回り上昇を後押しし、単体資金利益は前年度比8,062百万円増の35,311百万円へ急拡大。

与信関係費用の戻入益転換も利益押し上げに寄与した。2027年3月期の連結経常利益予想は13,100百万円(前期比+16.4%)、当期純利益予想は8,500百万円(同+10.5%)と増益基調の継続を見込む。

単体の国債等債券損益(5勘定尻)は2025年度に11,393百万円の損失(前年度比4,635百万円悪化)となり、売却損7,757百万円・償還損3,740百万円が主因。外部要因として超長期金利が2.0%超へ上昇した局面での債券ポートフォリオ管理が課題となっている。

連結ベースのその他有価証券評価差額金は期末に3,743百万円の評価損(前期末12,462百万円の評価損から改善)であるが、債券評価損は40,471百万円と依然大きく、金利上昇が続く場合の追加評価損リスクは払拭されていない。繰延ヘッジ考慮後の評価損益は31億円の評価益へ好転しており、ヘッジ効果の継続的な検証が必要。

2026年度の単体コア業務純益予想は15,500百万円(2025年度比2,496百万円減、▲13.9%)と減少を見込む一方、経常利益・当期純利益は増益予想となっており、株式等関係損益や与信関係費用の改善を前提とした構造となっている。年間配当金は2026年度200円(2025年度比+25円)を予定し、配当性向(連結)は41.7%と目標の40%以上を維持する計画。

外部要因として金利環境の変化や株式市場の動向が株式等関係損益に影響するため、予想達成の確度と配当の持続可能性を継続的に確認する必要がある。自己資本比率(国内基準)は11.17%(前期末比0.62pt低下)と低下傾向にあり、リスク・アセット増加への対応も注視点。

成長戦略

金利上昇を活かした資金利益拡大と地域価値共創事業の育成による持続的成長

貸出金平均残高の拡大(2025年度21,036億円、前年度比1,007億円増)と利回り改善(1.19%)を継続し、金利上昇局面での資金利益最大化を図る。有価証券は国債残高を178,871百万円(前期末比35,180百万円増)へ積み増しつつ、繰延ヘッジを活用した金利リスク管理を強化する。

2026年度のコア業務純益予想は15,500百万円(前年度比減少)と一時的な調整を見込むが、中長期的な利回り改善効果の継続を目指す。

投資信託・生命保険・公共債からなる預り資産残高を273,848百万円(前期末比33,579百万円増、+14.0%)へ拡大し、期中販売額583億円(前年度比79億円増)を達成。役務取引等収益の安定的な積み上げにより、資金利益依存度の低減と収益の多様化を推進する。

子会社群(地域商社・コンサルティング・ファンド運営等)による地域価値共創事業収益の拡大も並行して進める。

不良債権比率2.40%(前期末比0.31pt低下)・与信関係費用の戻入益転換を実現した資産健全性を維持しつつ、貸出金増加に伴うリスク・アセット拡大(13,487億円、前期末比963億円増)への対応として利益積み上げによる自己資本充実を図る。国内基準自己資本比率は11.17%と規制水準を大きく上回るが、前期末比0.62pt低下しており、資本効率と健全性のバランス管理が課題。

配当性向40%以上を目標とし、2025年度年間配当175円(前年度比+70円)・2026年度予想200円(同+25円)と増配を継続。当初予想75円から100円への期末増配(+25円)を実施し、利益成長を通じた1株当たり配当金の増加方針を実行している。

自己株式取得は資本の十分性を前提に機動的に実施する方針で、2025年度は122百万円の取得を実施した。

最終更新: 2026年7月19日