株式会社Olympicグループ logo

株式会社Olympicグループ

8289東証スタンダード小売業

株式会社Olympicグループ logo
株式会社Olympicグループ8289

事業内容

株式会社Olympicグループは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を主要商圏とする持株会社型の複合小売グループ。中核子会社㈱Olympicを筆頭に、食品スーパー(㈱OSCあまいけ・㈱三浦屋)、ディスカウント、自転車(㈱サイクルオリンピック)、ペット(㈱ユアペティア)、DIY・ガーデニング(㈱おうちDEPO)、住宅設備(㈱OSCホームファシリティ)など30社超の子会社・関連会社で構成される。

食品部門が売上高の65.8%を占め、生活インフラとしての役割を担う。主要顧客は首都圏の一般消費者および職人・専門家層。

ビジネスモデル

売上高(商品販売)に加え、ショッピングセンター管理・運営に伴うテナント収入等の営業収入(2026期:7,348百万円)を収益源とする。チラシに依存しないEDLP(毎日低価格)政策を基本とし、食品・ディスカウント・専門店の3業態を軸に多様な顧客ニーズを取り込む。

製造子会社(惣菜・パン・精肉・水産)を内製化することで原価低減を図り、持株会社が各社の資金繰りを一元管理する効率的なグループ運営体制を採る。

企業の強み

1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)に経営資源を集中し、購買力の高い首都圏でのシェア拡大を図る。2024年3月の㈱三浦屋完全子会社化(食品スーパー7店舗)、2023年11月の㈱あまいけ取得(11店舗)など、M&Aを活用した継続的な商圏拡大を実現している。

惣菜(㈱オー・エス・シー・フーズ・㈱グゥー)、パン(㈱OSCベーカリー)、精肉(㈱OSCミート)、水産(㈱OSCフィッシュ)の各製造子会社を保有し、製造と販売の機能を明確化。製造業務の集中化による生産性向上と製造原価低減を進め、独自商品による他社との差別化を図っている。

2006年9月より持株会社体制に移行し、食品・ディスカウント・専門店(ペット・自転車・DIY・住宅設備等)の多業態を傘下に置く。親会社が各社の資金繰り計画を一元管理し、グループ間の業務効率化・間接業務の一括受託管理を実施。

提出会社単体では2026期に営業利益1,188百万円、当期純利益1,080百万円を計上している。

エンヴァリスの着眼点

2026年2月期の連結営業損失は△2,372百万円と前期△51百万円から急拡大し、当期純損失も△3,798百万円に達した。過去5期で営業利益が黒字を維持できたのは2022期(1,928百万円)のみであり、構造的な収益力の低下が鮮明。

非食品部門の苦戦や固定費負担の重さが根本課題であり、短期的な業績回復シナリオは描きにくい。

2026年2月期の営業キャッシュ・フローは3,449百万円と前期649百万円から大幅改善しており、たな卸資産圧縮等の運転資本管理の成果が表れている。一方、有利子負債32,386百万円と財務レバレッジは依然高水準にあり、金利上昇局面(外部要因として)での利払い負担増加リスクが財務の安定性を脅かす。

現金及び現金同等物の期末残高は訂正後3,597百万円(前期3,724百万円)と小幅減少にとどまった。

2026年5月29日付で投資活動によるキャッシュ・フローの「その他」項目に誤りが判明し、△565百万円から△539百万円へ、現金及び現金同等物期末残高も3,571百万円から3,597百万円へ訂正された。金額的影響は軽微(26百万円)であるが、決算短信公表後に数値誤りが発覚したことは開示プロセスの管理体制に対する投資家の信頼に影響しうる点として留意が必要。

成長戦略

首都圏ドミナント深耕・食品3社シナジー・PPIHグループ連携による収益基盤再構築

Olympic・三浦屋・OSCの食品3社によるシステム統合・調達一元化・製造機能共有を通じたシナジー創出を推進。2026年2月期に食品部門が前期比3.3%増収を達成しており、引き続き食品を収益の柱として強化する方針。

親会社PPIHのグループリソースを活用した調達コスト削減・物流効率化・システム共通化を推進。競合が短期間で模倣困難な大規模シナジーの実現を目指すが、2026年2月期時点では損失拡大が続いており、効果の顕在化は道半ば。

非食品部門の苦戦が続く中、住宅設備事業を成長領域として位置づけ事業規模の拡大を図る。小売事業との相乗効果による顧客接点の拡大を狙うが、全体の収益改善への寄与度は現時点で限定的。

たな卸資産の圧縮を中心とした運転資本管理の徹底により、2026年2月期の営業キャッシュ・フローは3,449百万円と前期649百万円から大幅改善。損失計上が続く中でもキャッシュ創出力の維持・向上を優先課題として取り組む。

最終更新: 2026年7月17日