事業内容
アクシアル リテイリングは純粋持株会社として、スーパーマーケット事業(原信・ナルス・フレッセイ)を中核に、情報処理・印刷・清掃の支援事業を含む計12社体制で運営する。主要事業は新潟県(71店舗)・群馬県(44店舗)を中心に長野・富山・栃木・埼玉の6県131店舗で展開する食品スーパーマーケットであり、売上高の約98%を占める。
主要顧客は店舗半径5km圏内の一般消費者で、週複数回の高頻度来店が特徴。生鮮食品・一般食品が売上の約9割を占め、プライベートブランド商品や独自の袋詰めサービス等で地域密着型の差別化を図る。
ビジネスモデル
店舗での現金販売が主体で資金流動性が高く、CGCジャパン(シジシージャパン)との共同集中仕入機構を活用したスケールメリットと、自社開発PB商品・直接輸入・デリカセンターによる製造小売機能を組み合わせて粗利を確保する。物流は中之島・上越・前橋・長野の4拠点体制で効率化を図り、情報処理・印刷・清掃の内製子会社がコスト削減を支援する垂直統合型の収益構造を持つ。
企業の強み
新潟県71店舗・群馬県44店舗を中心に6県131店舗を集中展開し、店舗半径5km圏内の顧客を高頻度(週複数回)で取り込む。2026年3月期の全店客単価は前年同期比106.5%、全店売上高は291,654百万円(前年同期比105.3%)と既存店・全店ともに前年を上回り、競合他社の新規出店・改装が過去最多の環境下でも売上高・営業利益・経常利益の連結過去最高を達成した。
アクシアル レーベルによるPB商品開発、ローリーによる惣菜製造、2026年3月期に初めて実現した仲介業者を介さない直接輸入を組み合わせ、他社が模倣困難な独自商品を継続的に投入する。「おいしさ企画化計画」に基づく名物商品・PB商品の販売好調が売上高見込値超過(実績295,536百万円、見込比103.3%)の主因として有報に明記されている。
2026年3月期末の自己資本比率は66.1%、現金及び現金同等物は304億36百万円(前期末比85億49百万円増)。インタレスト・カバレッジ・レシオは478.9倍と極めて高く、設備投資4,548百万円を全額自己資金・リースで賄いながら純資産952億18百万円を維持。
ROA9.2%・ROE9.5%と資本効率も安定的に確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期246,450百万円から2026年3月期295,536百万円へ5期連続増収(年平均成長率約4.6%)。2026年3月期は前期比4.8%増で過去最高を更新した。
営業利益も12,185百万円と過去最高(前期比1.0%増)だが、売上総利益率の低下(競合激化による低価格対応)を販管費コントロールで補う構図が続く。当期純利益は8,803百万円と前期比2.3%減少し、法人税の特別控除額減少が影響した。
外部要因として物価上昇が客単価押し上げに寄与(一品単価全店前年同期比103.9%)した一方、人件費・配送費・支払手数料の増加が利益率を圧迫。営業利益率は4.1%と前期4.3%から微低下し、ROAも9.2%(前期9.5%)と目標10%に届かない状況が続いている。
成長戦略
ドミナント強化・商品差別化・物流基盤整備の三位一体で売上300,000百万円超を目指す
名物商品・PB商品・新スイーツブランド「Pont de Peinture」等の独自商品を継続的に開発・投入し、他社との差別化と売上総利益の最大化を図る。2026年3月期は全店既存店売上高104.7%を達成し、施策の有効性が確認されている。
仲介業者を介さず海外輸出事業者と直接取引する直接輸入を2025年度中に初めて実現。チェーンストアとしてのマスメリットを活かした新たな調達機能を整備し、他社との差別化と利益率向上を追求する。
2026年2月に長野県に原信ナルス長野エリアセンターを新設。遠隔地配送の軽減によるコスト削減・商品品質向上・非常時対応力強化を実現し、長野県を中心とした広域出店拡大の基盤を整備した。
2027年3月期以降5年間は「前期水準に対して維持又は増配」を原則とする累進配当方針を導入。1株当たり連結当期純利益の概ね30%程度を目安とし、2027年3月期は年間29円(配当性向32.1%)を予定。2026年3月期の総還元性向は43.2%。
最終更新: 2026年7月19日

