事業内容
株式会社はせがわは1929年創業、東京証券取引所スタンダード市場上場の仏壇仏具・墓石専門小売企業。東日本・西日本に直営店舗を展開し、仏壇仏具事業(売上高の約67%)・墓石事業(約20%)を中核とする。
2024年10月に株式会社現代仏壇を完全子会社化し、全国約100店舗の「ギャラリーメモリア」ネットワークを獲得。屋内墓苑の受託販売、飲食・食品・雑貨事業(田ノ実)、相続・遺品整理等を手掛けるピースフルライフサポート事業も展開し、「供養」から「心豊かな生活(ピースフルライフ)」支援へと事業領域を拡張している。
主要顧客は家族を亡くされた遺族を中心とした一般消費者。
ビジネスモデル
仏壇仏具・墓石の直営店舗小売販売を主軸に、EC販売・卸売販売も展開。商品面では「H PREMIUM」「LIVE-ing」「HASEGAWA Standard」「MIND STYLE」の4ブランドを軸に、カリモク家具・飛騨産業・隈研吾氏等との共同開発で付加価値を訴求。
屋内墓苑は寺院との受託販売契約(販売保証金を預託)、樹木葬は自社企画・受託販売でご遺骨供養全体をカバー。ピースフルライフサポート事業では紹介手数料型の収益モデルを構築し、「売り切り型からの脱却」を推進している。
企業の強み
東日本・西日本に直営店舗を展開し、2024年10月の現代仏壇完全子会社化により全国約100店舗の「ギャラリーメモリア」ネットワークを追加取得。2025年3月期の連結売上高は21,228百万円に達し、宗教用具小売業界において規模面での競争優位を有する。
屋内墓苑事業は2025年3月期に売上高569百万円に対しセグメント利益232百万円、利益率40.8%を達成。寺院との受託販売契約に基づく事業モデルで、隈研吾氏設計の千日谷淨苑(東京都新宿区)が計画どおりに販売終了するなど、高付加価値施設の販売が収益を支えている。
2023年4月に全店展開を開始したピースフルライフサポート事業は、2025年3月期売上高130百万円(前期比259.6%増)を達成。TVCM・WEB広告・相続セミナー(全15会場)等のプロモーション強化とコールセンター機能強化により相談件数が増加し、終活・相続領域の新たな収益柱として台頭している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期の売上高は21,122百万円(前期比△106百万円)、営業利益は772百万円(前期比△432百万円)、当期純利益は291百万円(前期比△614百万円)と、いずれも過去5期で最低水準。税金等調整前当期純利益は609百万円にとどまり、退職給付に係る資産の増加(△493百万円)が営業CFを圧迫。
一方、棚卸資産の減少(206百万円)や仕入債務の変動が一部緩和要因となり、営業CF427百万円は前期(150百万円)から改善。投資CFは190百万円のプラスに転換し、現金及び現金同等物の期末残高は2,405百万円(前期末1,395百万円)へ増加した。
外部要因として、国内の供養価値観の変化(簡略化・小型化志向)が仏壇仏具の需要を構造的に押し下げており、単価・客数の双方に逆風が続いている。
成長戦略
供養周辺領域拡張と新中期経営計画による「売り切り型からの脱却」
H PREMIUM、LIVE-ing、HASEGAWA Standard、MIND STYLEの4ブランド体制を軸に、カリモク家具・隈研吾氏等著名外部パートナーとの共同開発商品で単価維持・向上を図る。既存店舗への現代仏壇商品投入によるグループ内シナジーも推進中。
自社企画による樹木葬・永代供養墓の開発・受託販売を東西日本で継続拡大。墓石と樹木葬の併売モデルにより遺骨供養全体の受注件数増加を目指す。西日本地区では3Q累計3施設を開園済み。
終活・相続支援を手掛けるピースフルライフサポート事業をTVCM・WEB広告・セミナー等で拡大。全国店舗ネットワークを活用した相談導線整備とコールセンター機能強化により、相談・紹介フィー型の新収益モデルとして確立を目指す。
田ノ実ソラマチ店(2025年5月開業)の新規売上貢献を軸に、食のギフト商品ラインナップを拡充。はせがわ全国営業店ネットワークを活用したギフト販売拡大と、宗教用具関連事業との顧客接点連携による相乗効果を狙う。
2024年10月完全子会社化した現代仏壇について、はせがわの多店舗運営ノウハウを活用した営業効率向上と、既存店舗への商品投入によるグループ内シナジー創出を推進。外部パートナーとの共同開発商品によるラインアップ拡充も継続。
最終更新: 2026年7月17日

