事業内容
株式会社しまむらは、1953年創業の衣料品チェーン企業。国内では「ファッションセンターしまむら」(1,416店)を中核に、ヤングカジュアルの「アベイル」(316店)、ベビー・子供用品の「バースデイ」(336店)、雑貨・ファッションの「シャンブル」(123店)、ファッショングッズの「ディバロ」(16店)の5業態を展開。
20代〜60代の女性とその家族を主要顧客層とし、良質低価の「しまむら安心価格」を訴求する。海外では台湾子会社・思夢樂が44店舗を運営。
2025年2月期の連結売上高は665,358百万円、国内2,207店舗・海外44店舗の計2,251店舗体制を構築している。
ビジネスモデル
商品の集中仕入制と自社商品センター(全国8拠点)による効率的な物流網を基盤に、PB「CLOSSHI」・JB(サプライヤー共同開発ブランド)・ナショナルブランドを組み合わせた品揃えで粗利を確保する。店舗運営はパートタイマー主体のM社員制度で人件費を抑制。
設備投資は全額自己資金で賄い、無借金経営を維持。2025年2月期の営業利益率は8.9%で、目標10%に向けて改善を継続している。
企業の強み
国内5業態合計で2,207店舗(2025年2月期末)を展開し、47都道府県を完全カバー。埼玉県だけで売上高59,811百万円・152店舗を擁するなど、地方から都市部まで幅広い商圏を確保。2025年度は各業態合計で50店舗の新規開店を計画し、さらなる商圏拡大を進める。
2025年2月期末の純資産残高は500,976百万円。設備投資127億円を含む全投資を自己資金で賄い、有利子負債ゼロを維持。営業キャッシュ・フローは52,800百万円超で、現金及び現金同等物残高は206,200百万円に達し、財務安全性は極めて高い。
主力PB「CLOSSHI」では機能性シリーズ(FIBER DRY・FIBER HEAT等)や高価格帯「CLOSSHI PREMIUM」を拡充。JBでは天然素材を使用した高付加価値商品を展開し、一点単価が向上。
2025年2月期のしまむら事業売上高は497,709百万円(前期比4.4%増)と全カテゴリーで増収を達成した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期583,618百万円から2026期700,034百万円まで5期連続増収。2027年2月期第1四半期(2026年2月21日〜2026年5月20日)は売上高181,663百万円(前年同期比+7.9%)、営業利益17,890百万円(同+16.8%)、経常利益18,794百万円(同+18.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益12,857百万円(同+19.0%)と、増収率・増益率ともに前年同期(売上高+2.4%、営業利益+5.0%)から大幅に加速した。
外部要因として5月後半の記録的な暑さが夏物販売を後押しした面があるが、PB・JB拡充による売上総利益率改善(前年同期34.9%水準)と販管費の相対的抑制が利益成長を牽引。通期予想(売上高729,193百万円、営業利益66,842百万円)は据え置かれており、1Q進捗率は売上高24.9%、営業利益26.8%と概ね順調に推移している。
成長戦略
中期経営計画2027最終年度として既存施策を拡大深化、長期目標は売上高800,000百万円・営業利益率10%
「FIBER DRY」「超COOL」「活き活きラボ」「ラクっと!」等の機能性・世相反映PBと、インフルエンサー企画JBを各業態で継続拡充。キャラクター商品はラインロビングによりアウター以外の雑貨等にも展開を広げ、一点単価の向上と粗利改善を図る。
2027年2月期第1四半期で各業態が前年同期比6〜19%増収を達成し施策の有効性が確認された。
オンラインストアの「店舗受取サービス」「あわせ買い」が都市部店舗を中心に好調に推移し、実店舗とオンラインの相互送客が順調に進展。EC受取りとの連携をアベイル・バースデイ等にも展開し、平日売上向上と新規顧客獲得につなげる。2027年2月期第1四半期において継続的な進捗が確認されている。
台湾全域45店舗で展開する思夢樂において、台湾現地インフルエンサーを活用した販促強化によるブランド認知度向上と、日本インフルエンサー企画商品等の魅力的な商品ラインアップ拡充を推進。2027年2月期第1四半期の売上高は前年同期比17.3%増の2,520百万円、セグメント利益167百万円(前年同期31百万円から大幅改善)と成長が加速している。
2030年2月期を目標年度として売上高800,000百万円、営業利益率10%、ROE9%以上を掲げる。2027年2月期第1四半期の営業利益率9.8%は10%目標に肉薄しており、通期予想9.2%を上回るペースで推移。
売上高は2026期700,034百万円から800,000百万円へ約14%の成長が必要で、出店拡大・既存店成長・海外展開の複合的な推進が求められる。
最終更新: 2026年7月17日

