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株式会社フレンドリー

8209東証スタンダード小売業

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事業内容

株式会社フレンドリーは、親会社である株式会社ジョイフルの傘下で、関西地区(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山)を中心に「釜揚げ讃岐うどん 香の川製麺」をチェーン展開するフードサービス企業。2009年に1号店を出店し、2020年に他業態を全廃して香の川製麺に経営資源を集中。

2025年3月期末時点で26店舗を運営する。売上高の64.6%を大阪府が占め、近畿圏に特化した地域密着型の外食チェーンである。

1954年創業の老舗企業が業態転換を経て現在の姿に至っており、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

全店直営の釜揚げ讃岐うどん店舗での飲食販売が唯一の収益源。自社カミサリー(食品加工工場)で中華そばやソース類を内製化し、高付加価値・低原価率商品の販売構成比を高めることで収益性向上を図る。

季節限定の高単価メニュー投入、自社アプリによるリピーター獲得、スーパーインテンデント制度による個店採算管理を組み合わせ、売上拡大と費用抑制の両面から利益改善を目指す構造。

企業の強み

自社カミサリー(食品加工工場)を活用した中華そば・ソース類の内製化により、高価格かつ低原価率商品の販売構成比を拡大。2025年3月期の仕入合計は493,816千円と前期比96.7%に抑制しており、売上高が前期比1.7%増加する中で原価率の低減を実現している。

「牛すじぼっかけうどん」「2種のあさりうどん」「あさりと鶏のクリームうどん」等の季節おすすめ商品を継続投入し、付加価値の高い高単価商品の販売構成比を拡大。低価格競争・店舗数拡大競争とは一線を画す差別化戦略を明確に打ち出している。

親会社である株式会社ジョイフルを中心とする企業グループに属し、資金不足時には親会社からの借入が可能な体制を有する。また伊予銀行との300,000千円のコミットメントライン契約(2026年5月まで)を締結し、運転資金の流動性を確保している。

エンヴァリスの着眼点

2026年1月19日の取締役会決議により、2026年4月27日付での上場廃止が確定。株式併合(1,355,800株を1株に)によりジョイフル以外の株主持分は端数処理され、交付見込額は1株315円。

市場での売却機会は2026年4月24日が最終売買日となる。既存株主にとって実質的な投資回収手段は限定されており、レポートとしての継続カバレッジ意義は消滅に向かっている。

2026年3月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は1,608百万円(前年同期比+2.8%)と緩やかな回復を示す一方、営業損失は47百万円(前年同期37百万円)、四半期純損失は58百万円(前年同期46百万円)と損失が拡大。通期予想は売上高2,195百万円・営業損失17百万円・当期純損失22百万円と修正済みだが、3Q累計時点で既に営業損失47百万円を計上しており、第4四半期単独での大幅な損益改善が前提となる。

外部要因として人件費・エネルギー価格・米価の高騰が継続しており、コスト環境の改善は見込みにくい。

2025年12月末時点の純資産は△99百万円(前期末△40百万円)、自己資本比率は△9.7%(前期末△4.2%)と債務超過が深刻化。短期借入金は前期末比110百万円増加し220百万円、関係会社長期借入金も458百万円に増加。

総負債は1,119百万円に対し総資産は1,019百万円と債務超過額は拡大の一途。継続企業の前提に関する重要事象等が記載されており、上場廃止後の財務再建の道筋は開示されていない。

成長戦略

既存26店舗の収益力回復と高付加価値商品・デジタル施策による早期黒字化

担々麺・味噌中華そば・牛もつピリ辛つけそば等の季節メニューを継続投入し、高価格帯・低原価率商品の販売構成比を拡大。年末年始向け持ち帰りセットも新規導入し、ファミリー層需要を取り込んだ。

中華そば・ソース類の内製化をさらに進め、社内加工比率を向上。輸入食材比率の削減も並行実施し、原材料価格高騰の影響を最小化。3Q累計で原価率低減効果を確認済み。

2025年12月にPayPayを全店導入し、決済手段の多様化と自治体物価高騰対策施策への参加を実現。自社アプリのクーポン配信強化によりアプリ登録会員の来店頻度が向上していることを確認。

3〜4店舗を統括するスーパーインテンデント制度と管理業務支援システムを導入し、食材廃棄ロスの見える化・人件費コントロール・日次月次の業績管理を実施。新規採用社員の早期戦力化も推進中。

最終更新: 2026年7月17日