事業内容
株式会社東天紅は1961年に東京・上野で中国料理の本格営業を開始した老舗外食企業。宴会・婚礼・グリル・外販の4部門を主軸とする飲食業セグメントと、自社保有不動産を活用した賃貸業セグメントの2本柱で構成される。
主要拠点は2015年に開業した新上野店(地下1階・地上9階建)で、法人・団体の宴会需要から個人の婚礼・食事会まで幅広い顧客層を対象とする。東京証券取引所スタンダード市場に上場。
2026年2月期の連結売上高は4,808百万円。
ビジネスモデル
飲食業では宴会・婚礼・グリル・外販の4部門が相互に連携し、WEB集客と対面営業を組み合わせて高単価の予約受注を確保する。原価率管理と人件費コントロールにより利益を創出。
賃貸業では自社保有不動産から安定的な賃貸収入(2026年2月期193百万円、営業利益80百万円)を得ており、飲食業の変動リスクを補完する構造となっている。
企業の強み
1961年の上野店開業以来60年超の歴史を持つ中国料理の老舗ブランド。2015年に高耐震・高環境性能の新上野店(地下1階・地上9階建)を開業し、施設競争力を刷新。宴会・婚礼の主要需要地として機能し、2026年2月期飲食業売上高4,614百万円を牽引している。
大型不採算店舗の閉鎖と本部・上野店の統合による固定費圧縮を断行。2022年2月期に営業損失1,047百万円を計上した状態から、2024年2月期に営業黒字転換(425百万円)を果たし、2026年2月期には515百万円まで改善。販売費及び一般管理費は前期比39百万円削減を実現した。
賃貸業セグメントは2026年2月期売上高193百万円・営業利益80百万円を安定的に計上。セグメント資産3,395百万円の自社保有不動産が収益の下支えとなり、飲食業の季節変動や景気変動に対するバッファーとして機能している。自己資本比率は2025年2月期時点で61.4%と財務健全性も高い。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年2月期1,997百万円を底に5期連続で拡大し、2026年2月期4,808百万円まで回復。2027年2月期第1四半期は1,233百万円(前年同四半期比+1.7%)と増収基調を維持した。
一方、利益面では店舗改装に伴う減価償却費増加(前年同四半期比+4.9百万円)および各種経費増加により、営業利益152百万円(同△7.8%)と前年を下回った。外部環境として雇用・所得環境の改善やインバウンド需要拡大が追い風となる一方、原油価格・人件費上昇に伴うコスト圧力が継続しており、収益拡大の制約要因となっている。
通期予想(営業利益525百万円)は据え置き。
成長戦略
宴会・婚礼4部門のデジタル強化・プラン刷新と人材・設備・システム投資の継続
春の歓送迎会需要に合わせたWEB多様プラン訴求を実施し、2027年2月期第1四半期の宴会売上高は678百万円(前年同四半期比+7.4%)と堅調に推移。今後も底堅い需要が見込まれるとして継続的な施策展開を方針とする。
付加価値創出を目的とした各種プランの見直しを実施中。2027年2月期第1四半期の婚礼売上高は239百万円(前年同四半期比△9.7%)と前年を下回っており、プラン刷新の効果発現が課題。
SNSを活用した幅広い情報発信を推進中。2027年2月期第1四半期のグリル売上高は243百万円(前年同四半期比△0.2%)とほぼ横ばいで推移しており、集客効果の本格化が今後の焦点。
効率的な顧客管理の実現に向けて予約システムとレジシステムの連携を推進中。業務効率化とデータ活用による営業力強化を目指す。人材・設備・システムへの投資継続を方針として明示。
最終更新: 2026年7月17日

