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株式会社東天紅

8181東証スタンダード小売業

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株式会社東天紅8181

事業内容

株式会社東天紅は1961年に東京・上野で中国料理の本格営業を開始した老舗外食企業。宴会・婚礼・グリル・外販の4部門を主軸とする飲食業セグメントと、自社保有不動産を活用した賃貸業セグメントの2本柱で構成される。

主要拠点は2015年に開業した新上野店(地下1階・地上9階建)で、法人・団体の宴会需要から個人の婚礼・食事会まで幅広い顧客層を対象とする。東京証券取引所スタンダード市場に上場。

2026年2月期の連結売上高は4,808百万円。

ビジネスモデル

飲食業では宴会・婚礼・グリル・外販の4部門が相互に連携し、WEB集客と対面営業を組み合わせて高単価の予約受注を確保する。原価率管理と人件費コントロールにより利益を創出。

賃貸業では自社保有不動産から安定的な賃貸収入(2026年2月期193百万円、営業利益80百万円)を得ており、飲食業の変動リスクを補完する構造となっている。

企業の強み

1961年の上野店開業以来60年超の歴史を持つ中国料理の老舗ブランド。2015年に高耐震・高環境性能の新上野店(地下1階・地上9階建)を開業し、施設競争力を刷新。宴会・婚礼の主要需要地として機能し、2026年2月期飲食業売上高4,614百万円を牽引している。

大型不採算店舗の閉鎖と本部・上野店の統合による固定費圧縮を断行。2022年2月期に営業損失1,047百万円を計上した状態から、2024年2月期に営業黒字転換(425百万円)を果たし、2026年2月期には515百万円まで改善。販売費及び一般管理費は前期比39百万円削減を実現した。

賃貸業セグメントは2026年2月期売上高193百万円・営業利益80百万円を安定的に計上。セグメント資産3,395百万円の自社保有不動産が収益の下支えとなり、飲食業の季節変動や景気変動に対するバッファーとして機能している。自己資本比率は2025年2月期時点で61.4%と財務健全性も高い。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期は売上高1,233百万円(前年同四半期比+1.7%)と増収を確保したものの、営業利益152百万円(同△7.8%)・経常利益141百万円(同△7.2%)・四半期純利益139百万円(同△7.2%)と利益面は前年を下回った。店舗改装に伴う減価償却費増加(前年同四半期73百万円→当四半期78百万円)および各種経費の増加が主因であり、売上成長が費用増を吸収しきれていない点は注視が必要。

通期業績予想は売上高4,900百万円・営業利益525百万円・当期純利益455百万円(前期比△26.4%)と変更なし。1Q実績の通期予想に対する進捗率は売上高25.2%・営業利益29.0%であり、季節性を考慮しても概ね想定内の水準。

ただし通期当期純利益予想が前期比△26.4%と大幅減益を見込んでいる点は、税負担や特殊要因の影響を含め引き続き確認が必要。外部環境として、インバウンド需要の拡大は宴会・グリル部門の追い風となっている。

2027年2月期第1四半期末の総資産11,323百万円・純資産7,489百万円・自己資本比率66.1%(前期末65.4%から改善)と財務基盤は安定的に推移している。有利子負債(短期借入金1,258百万円+長期借入金1,498百万円)は合計2,756百万円と一定規模を抱えるが、土地4,553百万円を含む固定資産7,813百万円が裏付けとなっており、継続企業の前提リスクは大幅に後退した。

年間配当15円(期末一括)の予想は変更なし。

成長戦略

宴会・婚礼4部門のデジタル強化・プラン刷新と人材・設備・システム投資の継続

春の歓送迎会需要に合わせたWEB多様プラン訴求を実施し、2027年2月期第1四半期の宴会売上高は678百万円(前年同四半期比+7.4%)と堅調に推移。今後も底堅い需要が見込まれるとして継続的な施策展開を方針とする。

付加価値創出を目的とした各種プランの見直しを実施中。2027年2月期第1四半期の婚礼売上高は239百万円(前年同四半期比△9.7%)と前年を下回っており、プラン刷新の効果発現が課題。

SNSを活用した幅広い情報発信を推進中。2027年2月期第1四半期のグリル売上高は243百万円(前年同四半期比△0.2%)とほぼ横ばいで推移しており、集客効果の本格化が今後の焦点。

効率的な顧客管理の実現に向けて予約システムとレジシステムの連携を推進中。業務効率化とデータ活用による営業力強化を目指す。人材・設備・システムへの投資継続を方針として明示。

最終更新: 2026年7月17日