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SRSホールディングス株式会社

8163東証プライム小売業

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SRSホールディングス株式会社8163

事業内容

SRSホールディングス株式会社は、「和食さと」「にぎり長次郎」「うまい鮨勘」「家族亭」「得得」「かつや」「さん天」等、和食を中心とする多様な業態の飲食店を国内外で展開する外食持株会社である。当社グループは当社及び関係会社10社で構成され、国内直営556店舗・グループ計780店舗(2026年3月期末)を擁する。

主要顧客層はファミリー・シニア層を中心とした一般消費者であり、関西地区が売上高の66.6%を占める地盤を持ちつつ、東北・関東への多地域展開を進めている。昭和43年創業以来、M&Aを活用した業容拡大を継続しており、外食事業の単一セグメントで運営されている。

ビジネスモデル

当社グループは、和食ファミレス・グルメ寿司・そば・うどん・丼・定食等の多業態を直営およびFC・のれん分け形式で展開し、来店客への飲食サービス提供を主収益源とする。メニュー価格改定や高付加価値商品の販売強化による客単価向上、モバイルオーダー・配膳ロボット・セルフレジ等のDX投資による生産性改善を通じて収益性向上を図る構造である。

設備資金は自己資金と金融機関借入で調達し、コミットメントライン5,000百万円を含む流動性を確保している。

企業の強み

和食ファミレス・グルメ寿司・そば・うどん・丼・定食・中食等の多業態を展開し、2026年3月期末にグループ計780店舗(直営556店舗)を保有。単一業態への依存を回避しつつ、M&Aによる株式会社すし弁慶の子会社化(6店舗追加)など、業態・地域の分散を継続的に拡大している。

株式会社家族亭(2020年)、株式会社アミノ(2024年)、株式会社NIS(2023年)、株式会社すし弁慶(2025年)等、複数のM&Aを実行し事業規模を拡大してきた実績を持つ。2022期売上高42,885百万円から2026期76,421百万円へと4年間で約78%増加しており、M&Aが成長の主要ドライバーとなっている。

モバイルオーダー・配膳ロボット・セルフレジの導入拡大を進めており、2025年5月には「SRS DX推進宣言2030」を策定。AIやロボットによる業務改革、全社横断システム導入による業務効率最大化を推進し、労働集約型からの脱却と人件費高騰への対応策として具体的な施策を実行中である。

エンヴァリスの着眼点

令和8年3月期は売上高76,421百万円(前期比+13.3%)、営業利益3,051百万円(同+13.9%)、親会社株主帰属純利益1,694百万円(同+83.1%)と全利益段階で増益を達成。米価格をはじめとした原材料価格の上昇、人件費・物流費の増加という外部コスト圧力が継続する中、価格改定効果と増収効果でこれを吸収した点は評価できる。

ただし、令和9年3月期予想では売上高+8.6%に対し営業利益+4.9%と増収率を下回る利益成長率が示されており、コスト吸収力の持続性を引き続き注視する必要がある。

中期経営計画の令和8年3月期目標(売上高76,000百万円、経常利益2,800百万円)に対し、実績は売上高76,421百万円、経常利益2,994百万円といずれも上回り、初年度は順調な滑り出し。一方、当期は株式会社NISののれん減損損失を含む減損損失612百万円を特別損失に計上しており、M&A積極化に伴うのれん残高(期末5,387百万円)の減損リスクは引き続き財務上の懸念事項。

令和12年3月期の経常利益6,000百万円目標達成には、現状の約2倍の利益水準が必要であり、達成蓋然性の検証が求められる。

令和8年3月期の外食需要は大阪・関西万博の開催効果を含むインバウンド需要拡大により底堅く推移したと経営者は説明している。外部要因として、この追い風が令和9年3月期以降も継続するかは不透明であり、消費者の節約志向の高まりや実質賃金の伸び悩みという逆風も指摘されている。

令和9年3月期予想の売上高83,000百万円(+8.6%)達成には、新規出店(822店舗目標)と既存店の客数増加が不可欠であり、DX推進・新メニュー投入・改装施策の実効性が問われる局面にある。

成長戦略

「SRS VISION 2030」で令和12年3月期売上高115,000百万円・経常利益6,000百万円を目指す

岡山県3店舗・愛知県1店舗の新規出店を実施し新商圏への展開を推進。令和8年3月期売上高29,138百万円(前年同期比104.4%)。令和9年3月期は5店舗の出店計画を掲げ、既存店改装・新メニュー投入による客数増加にも注力。

にぎり長次郎は新型店舗「和歌山平井店」をオープン(大型いけす・特急レーン初導入)し73店舗へ拡大。うまい鮨勘は群馬県初進出を含む2店舗を新規出店し33店舗へ。株式会社すし弁慶の子会社化(6店舗)によりグルメ寿司事業の地理的拡大を加速。

M&Sフードサービス(ポポラマーマ・ミスタードーナツ・ドトールコーヒー等35店舗)、鶏笑(131店舗)等の多業態展開を継続。中期経営計画では既存事業以外の新たな収益基盤確立を重点戦略の一つに位置付けているが、具体的な新事業の詳細は現時点で開示されていない。

モバイルオーダー・配膳ロボット・セルフレジ等のDX施策を継続拡大。令和8年1月のにぎり長次郎モバイルオーダー受注金額が過去最高を記録。令和9年3月期もDX推進を重点施策として継続し、人件費高騰・人手不足への対応と顧客利便性向上を両立させる方針。

令和8年3月期(初年度)実績:売上高76,421百万円(計画76,000百万円超過)、経常利益2,994百万円(計画2,800百万円超過)、店舗数780店舗(計画819店舗に対し未達)。令和9年3月期予想:売上高83,000百万円、経常利益3,000百万円、店舗数822店舗。

令和12年3月期最終目標:売上高115,000百万円、経常利益6,000百万円、店舗数1,180店舗、ROE12%超。

最終更新: 2026年7月19日