事業内容
SRSホールディングス株式会社は、「和食さと」「にぎり長次郎」「うまい鮨勘」「家族亭」「得得」「かつや」「さん天」等、和食を中心とする多様な業態の飲食店を国内外で展開する外食持株会社である。当社グループは当社及び関係会社10社で構成され、国内直営556店舗・グループ計780店舗(2026年3月期末)を擁する。
主要顧客層はファミリー・シニア層を中心とした一般消費者であり、関西地区が売上高の66.6%を占める地盤を持ちつつ、東北・関東への多地域展開を進めている。昭和43年創業以来、M&Aを活用した業容拡大を継続しており、外食事業の単一セグメントで運営されている。
ビジネスモデル
当社グループは、和食ファミレス・グルメ寿司・そば・うどん・丼・定食等の多業態を直営およびFC・のれん分け形式で展開し、来店客への飲食サービス提供を主収益源とする。メニュー価格改定や高付加価値商品の販売強化による客単価向上、モバイルオーダー・配膳ロボット・セルフレジ等のDX投資による生産性改善を通じて収益性向上を図る構造である。
設備資金は自己資金と金融機関借入で調達し、コミットメントライン5,000百万円を含む流動性を確保している。
企業の強み
和食ファミレス・グルメ寿司・そば・うどん・丼・定食・中食等の多業態を展開し、2026年3月期末にグループ計780店舗(直営556店舗)を保有。単一業態への依存を回避しつつ、M&Aによる株式会社すし弁慶の子会社化(6店舗追加)など、業態・地域の分散を継続的に拡大している。
株式会社家族亭(2020年)、株式会社アミノ(2024年)、株式会社NIS(2023年)、株式会社すし弁慶(2025年)等、複数のM&Aを実行し事業規模を拡大してきた実績を持つ。2022期売上高42,885百万円から2026期76,421百万円へと4年間で約78%増加しており、M&Aが成長の主要ドライバーとなっている。
モバイルオーダー・配膳ロボット・セルフレジの導入拡大を進めており、2025年5月には「SRS DX推進宣言2030」を策定。AIやロボットによる業務改革、全社横断システム導入による業務効率最大化を推進し、労働集約型からの脱却と人件費高騰への対応策として具体的な施策を実行中である。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期42,885百万円→2023期54,505百万円→2024期60,228百万円→2025期67,478百万円→2026期76,421百万円と5期連続で拡大。営業利益は2022期・2023期の赤字から2024期2,157百万円、2025期2,679百万円、2026期3,051百万円と回復・拡大基調が定着。
親会社株主帰属純利益は2025期に減損損失等で925百万円に落ち込んだが、2026期は投資有価証券売却益538百万円の計上もあり1,694百万円へ大幅回復(前期比+83.1%)。外部要因として、インバウンド需要拡大・大阪関西万博効果が外食需要を下支えした一方、原材料価格上昇・人件費増加というコスト圧力が継続。
営業CF4,871百万円(前期3,677百万円)と資金創出力も改善し、期末現金残高は13,287百万円。自己資本比率は37.8%(前期35.9%)に改善。
成長戦略
「SRS VISION 2030」で令和12年3月期売上高115,000百万円・経常利益6,000百万円を目指す
岡山県3店舗・愛知県1店舗の新規出店を実施し新商圏への展開を推進。令和8年3月期売上高29,138百万円(前年同期比104.4%)。令和9年3月期は5店舗の出店計画を掲げ、既存店改装・新メニュー投入による客数増加にも注力。
にぎり長次郎は新型店舗「和歌山平井店」をオープン(大型いけす・特急レーン初導入)し73店舗へ拡大。うまい鮨勘は群馬県初進出を含む2店舗を新規出店し33店舗へ。株式会社すし弁慶の子会社化(6店舗)によりグルメ寿司事業の地理的拡大を加速。
M&Sフードサービス(ポポラマーマ・ミスタードーナツ・ドトールコーヒー等35店舗)、鶏笑(131店舗)等の多業態展開を継続。中期経営計画では既存事業以外の新たな収益基盤確立を重点戦略の一つに位置付けているが、具体的な新事業の詳細は現時点で開示されていない。
モバイルオーダー・配膳ロボット・セルフレジ等のDX施策を継続拡大。令和8年1月のにぎり長次郎モバイルオーダー受注金額が過去最高を記録。令和9年3月期もDX推進を重点施策として継続し、人件費高騰・人手不足への対応と顧客利便性向上を両立させる方針。
令和8年3月期(初年度)実績:売上高76,421百万円(計画76,000百万円超過)、経常利益2,994百万円(計画2,800百万円超過)、店舗数780店舗(計画819店舗に対し未達)。令和9年3月期予想:売上高83,000百万円、経常利益3,000百万円、店舗数822店舗。
令和12年3月期最終目標:売上高115,000百万円、経常利益6,000百万円、店舗数1,180店舗、ROE12%超。
最終更新: 2026年7月19日

