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加賀電子株式会社

8154・東証プライム・卸売業

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加賀電子株式会社8154

事業内容

加賀電子は1968年創業の独立系エレクトロニクス総合商社。連結子会社68社・持分法適用関連会社3社を擁し、電子部品事業(半導体・一般電子部品の販売およびEMS)を中核に、情報機器事業(パソコン・PC周辺機器等の完成品販売)、ソフトウェア事業(CG映像制作・アミューズメント関連商品の企画開発)、その他事業(エレクトロニクス機器修理・アミューズメント機器・スポーツ用品)の4セグメントで構成される。

国内外の製造業・量販店・教育機関・米国アミューズメント市場など幅広い顧客層を持ち、マレーシア・トルコ・メキシコ・中国・タイ等に海外製造拠点を展開する。2026年3月期の売上高は658,941百万円と過去最高を更新した。

ビジネスモデル

主収益源は電子部品・半導体の仕入販売(売上高の約86%を占める電子部品事業)と、多品種・小ロット生産を得意とするEMSビジネスの二本柱。独立系商社として特定メーカーに縛られない調達力を活かし、需給逼迫時のスポット販売でも機動的に収益を獲得する。

情報機器事業では教育機関・量販店向けパソコン販売を展開し、その他事業ではリサイクル・リユースや米国向けアミューズメント機器販売で多角的に収益を補完する構造を持つ。

企業の強み

特定メーカーに縛られない独立系商社の立場を活かし、2026年3月期にはAIサーバー向けメモリ需給逼迫局面で汎用メモリを中心としたスポット販売(約41,100百万円規模)を積極展開。売上高20.3%増の658,941百万円達成に大きく貢献した。

この調達力は長年の仕入先との代理店・特約店契約網(帝国通信工業・三菱電機・キオクシア等多数)に裏打ちされた自社固有の競争優位である。

マレーシア・トルコ・メキシコ・中国・タイ・ベトナム等に海外製造拠点を展開し、2026年3月期は設備投資3,789百万円(有形固定資産取得価額ベース)の大半を海外製造拠点の設備増強に充当。空調機器・医療機器向けEMSが好調に推移し、電子部品事業の売上高568,834百万円・セグメント利益19,304百万円の達成に寄与した。

2019年の富士通エレクトロニクス(現加賀FEI)子会社化、2020年の旭東電気子会社化に続き、2025年7月に協栄産業株式会社をTOBにより連結子会社化。協栄産業の第2四半期以降の連結寄与が2026年3月期の増収に直接貢献した。

また同年8月には主力取引銀行4行保有の自社株式約492万株(発行済株式総数の9.4%)を総額144億円で取得・消却する過去最大規模の資本政策も実行した。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期第1四半期は売上高170,450百万円(前年同期比23.4%増)、営業利益8,460百万円(30.5%増)、経常利益8,864百万円(42.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,874百万円(49.0%増)と全段階で二桁増収増益を達成し、第1四半期としては過去最高の売上高となった。電子部品事業の半導体需要回復・スポット販売と協栄産業の連結寄与が主因。

通期予想は売上高660,000百万円、営業利益30,000百万円へ上方修正されたが、2026年8月に連結子会社化した新光商事の業績影響および想定される負のれん発生益は精査未了のため今回の予想には織り込まれていない。第2四半期以降の見通し公表時に、さらなる上方修正の可能性がある一方、統合コストや精査結果によっては下振れリスクも存在する。

新光商事株式取得資金として三菱UFJ銀行から無担保・無保証のブリッジローン331億円(借入極度額460億円)を調達し、財務上の特約として純資産維持や経常損失の連続回避が付されている。自己資本比率は51.1%と改善しているが、当該借入の借換・本格化する統合コストが今後のキャッシュフローに影響する可能性があり、動向を注視する必要がある。

成長戦略

M&Aによる事業規模拡大とEMS拡張、資本効率向上を三位一体で推進

2026年8月に公開買付けを完了し株券等所有割合72.45%で連結子会社化。製品ラインナップ・販売チャネルの相互補完、EMS事業強化、CVC新規事業模索等のシナジー実現を目指す。

2025年7月に連結子会社化した協栄産業の業績が当第1四半期より期首から寄与し、電子部品事業の売上・利益拡大に貢献した。

2025年8月に約492万株の自己株式を消却し、EPS向上と資本効率改善を推進。自己資本比率は51.1%まで改善し、配当性向30.3%(予想)で株主還元も強化。

最終更新: 2026年8月13日