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三信電気株式会社

8150東証プライム卸売業

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三信電気株式会社8150

事業内容

三信電気株式会社は1951年創業の独立系エレクトロニクス商社で、東京証券取引所プライム市場に上場。主力のデバイス事業では、エレクトロニクスメーカー向けに半導体(システムLSI、マイコン、パワー半導体、メモリ等)や電子部品(コネクタ、コンデンサ、液晶パネル等)を販売し、ソフト・モジュール開発等の技術サポートも提供する。

ソリューション事業では、クラウドネットワークインフラ、セキュリティ、基幹系業務システム、AI商材・サービスを設計・構築から運用・保守まで一貫提供する。国内外に子会社12社を擁し、アジア・北米を含むグローバルネットワークを構築している。

ビジネスモデル

デバイス事業ではST Microelectronics、Realtek、YAGEO等の海外メーカーや日本航空電子工業等と販売店契約を締結し、エレクトロニクスメーカーへ商品を供給する。ソリューション事業ではNEC・NECグループ各社との販売特約店・販売店契約を基盤に、システムインテグレーションや保守・運用サービスを提供する。

両事業とも単純な物品販売にとどまらず、技術サポートやAI商材拡販による売上総利益率の向上を図る構造となっている。

企業の強み

香港・シンガポール・台湾・米国・韓国・タイ・上海に連結子会社を持ち、1970年代から段階的に構築した海外ネットワークを活用して半導体・電子部品の輸出入を行う。この広域ネットワークが海外メーカー商材の安定調達と販売を支え、2026年3月期のデバイス事業売上高150,217百万円の基盤となっている。

日本電気株式会社との販売特約店契約をはじめ、NECフィールディング、NECネッツエスアイ、NECネクサソリューションズとの複数の販売店契約を締結。この多層的なNEC系列との提携関係が公共・民間双方の大型案件獲得を支え、2026年3月期のソリューション事業売上高22,148百万円(前期比22.6%増)・セグメント利益3,384百万円(前期比56.6%増)という過去最高業績の礎となっている。

売上高の約87%を占めるデバイス事業と約13%のソリューション事業を並立させることで、半導体市況の変動リスクを一定程度緩和する事業ポートフォリオを形成している。2024年3月期にデバイス事業が減収となった局面でも、ソリューション事業が安定的に利益を創出し、グループ全体の収益下支えに機能した実績がある。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期の連結業績予想は売上高186,000百万円(前期比7.9%増)に対し、営業利益5,550百万円(前期比19.7%減)、経常利益5,000百万円(前期比17.7%減)、当期純利益3,600百万円(前期比27.3%減)と大幅減益を見込む。2026年3月期のソリューション事業を牽引した公共大型案件の反動減、人員増強コスト、本社ビル再開発費用が主因。

1株当たり配当も190円から140円へ減配予定であり、投資家の期待値調整が必要な局面にある。

2026年3月期における任天堂向け売上高は29,752百万円(前期18,196百万円)と急増し、デバイス事業売上高150,217百万円の約19.8%、連結売上高の約17.3%を単一顧客が占める構造となった。任天堂の製品サイクルや調達方針の変化が業績に直結するリスクは前期比で一段と高まっており、顧客集中リスクの管理状況を継続的に注視する必要がある。

2026年3月期の親会社株主帰属当期純利益4,955百万円(前期比40.7%増)には、大阪支店の土地・建物譲渡に伴う固定資産売却益1,082百万円(特別利益)が含まれる。一方で在外子会社における送金詐欺損失267百万円も計上されており、実力ベースの利益水準を評価する際には一時損益の影響を除いた分析が必要。

経常利益ベースの前期比増加率(23.2%増)が実態に近い収益力の改善を示している。

成長戦略

V76中期計画最終年度(2027年3月期)で経常利益5,000百万円以上・当期純利益3,500百万円以上を目指す

V76中期経営計画の最終年度目標として「経常利益50億円以上」「当期純利益35億円以上」を掲げ、資本効率の向上を推進。2026年3月期にROE11.5%を達成し目標を前倒しで達成済み。

2027年3月期予想でも経常利益5,000百万円以上・当期純利益3,600百万円を見込み、中計目標の達成は可能な見通し。

AI商材・サービスへの取り組みを加速し、新規領域の開拓とDX人材育成を推進。2026年3月期はネットワークシステムBU(10,845百万円)・プラットフォームBU(3,260百万円)を中心に各BUが成長し、ソリューション事業全体で売上高・セグメント利益ともに過去最高を更新。

2027年3月期は公共大型案件の反動減を見込むが、良好なDX事業環境は継続する見通し。

前期下期に本格化した車載向け新規ビジネスが2026年3月期は期初から業績に寄与し、デバイス事業売上高150,217百万円(前期比7.9%増)を達成。機構部品メーカー(65,248百万円)・海外メーカー(60,006百万円)の双方が堅調に推移。

2027年3月期はデバイス事業の売上高・セグメント利益の伸長を見込む。

最終更新: 2026年7月19日