事業内容
株式会社三栄コーポレーションは1946年創業の生活用品専門商社で、当社および子会社17社で構成されるグループを形成する。家具家庭用品・服飾雑貨・家電の3報告セグメントを中核に、ペット・防災・輸送資材等の補完事業も手掛ける。
中国・マレーシア・ベトナム・香港・ドイツ・台湾等にグローバル拠点を持ち、OEM事業(受託製造・調達)とブランド事業(自社・ライセンスブランドの企画販売)を並行展開する。主要顧客は㈱良品計画グループで、2026年3月期の売上高に占める比率は51.3%に達する。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
仕入先は中国・マレーシア・ベトナム等のグローバルサプライチェーンで構成され、低コスト調達力を基盤にOEM事業で安定受注を確保する。一方、「mod's hair」「Vitantonio」「MINT」等の自社・ライセンスブランドをEC・直営店・卸チャネルで販売するブランド事業で付加価値を追求する。
近年はフルフィルメント・ビジネス(ECインフラサービスの外部提供)やM&Aによる新規事業取得も収益源として加えている。
企業の強み
2026年3月期における㈱良品計画グループ向け売上高は18,643百万円で、連結売上高の51.3%を占める。前期(22,608百万円・56.7%)から金額は減少したものの、長年にわたる取引継続実績は競合が短期間で代替困難な顧客基盤を形成している。
中国(上海・深圳・東莞)、マレーシア、ベトナム、香港、台湾、ドイツに連結子会社・拠点を保有し、製造・調達・販売・リエゾン機能を分散配置する。2026年3月期には欧州ブランド向けキッチンツールの売上高が前期比約5.2倍に急拡大しており、グローバル営業網の実効性が確認されている。
前中期計画『SANYEI 2025』期間中に㈱ベネクシー解散・三發電器製品(東莞)有限公司清算等の不採算事業整理を実施。自己資本比率は2022年3月期48.1%から2026年3月期59.6%へ継続上昇し、純資産は147,410百万円(1株当たり純資産1,545円11銭)に達している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期の売上高は36,332百万円(前期比△8.9%)、営業利益は1,026百万円(前期比△51.0%)、親会社株主帰属当期純利益は568百万円(前期比△41.7%)と大幅減益。主因はコロナ禍収束後の旅行・外出需要反動減という外部要因を受けた服飾雑貨事業の売上高△26.7%急減速。
家具家庭用品事業は欧州OEM好調で+3.4%増収を確保したが補いきれなかった。売上総利益率は前期26.8%から23.9%へ低下。
特別利益として投資有価証券売却益1,021百万円を計上したものの、関係会社整理損801百万円も発生。2027年3月期予想は売上高36,500百万円・営業利益1,000百万円と実質横ばいで、関係会社整理一巡による純利益回復(700百万円)が唯一の増益要因。
成長戦略
『SANYEI NEXT 2028』で海外拡大・EC強化・事業ポートフォリオ最適化の3軸推進
欧州ブランド向けキッチンツール等のOEM受注を軸に海外売上高比率を引き上げる。2026年3月期に欧州向け売上高が前期比約5.2倍の3,326百万円に急拡大し、海外売上高比率は29.2%に上昇。次期中期計画でも継続強化。
EC専門組織を立ち上げ、グループ横断展開とECインフラサービスの外部提供(フルフィルメント・ビジネス)を推進。防災関連分野の新規連結子会社M&A取得によりEC事業拡大とグループシナジー創出を図る。
㈱ベネクシーの事業譲渡(Orthofeetブランド事業を2026年4月30日に譲渡完了)および会社清算、三發電器中国工場の2026年末解散・清算を推進。固定費負担軽減と収益基盤の改善を図る。
「mod's hair」「Vitantonio」ブランドのECチャネル強化と販管費縮減により損失幅を継続改善。2026年3月期のセグメント損失は前期比199百万円改善の261百万円。三發電器中国工場清算後の固定費削減効果に期待。
「OUR EARTH PROJECT」を軸とした環境関連商材の取り扱いとオリジナルブランド「uF」のEC強化、「Cath Kidston」等の新規海外ブランドのサブライセンス展開により服飾雑貨事業の収益多様化を図る。
最終更新: 2026年7月19日

