事業内容
中央自動車工業株式会社は1946年創業の自動車部品・用品専門商社で、当社・子会社14社・関連会社3社で構成されるグループを形成する。主力の自動車部品・用品等販売事業では、国内6拠点の地域密着型営業に加え、シンガポール・米国・UAE・フィリピン・マレーシア・ベトナム等のグローバル拠点を通じた輸出入を展開する。
アルコール検知器やコーティング剤等のオリジナル商材開発も手掛ける。第二の柱として、連結子会社ABTが損害保険会社の全損認定車両処分を担う自動車処分事業を運営し、中古車市場の活況を収益に取り込む構造を持つ。
主要顧客は自動車関連事業者・損害保険会社等。
ビジネスモデル
自動車部品・用品等販売事業では、国内外の地域密着型営業網を通じて仕入商材とオリジナル開発商材を卸販売し、高い売上総利益率を確保する。2026年3月期のセグメント利益率は28.7%に達する。
自動車処分事業では損保会社から全損車両を受託し、中古車市場で売却することで収益を得る。M&Aを通じた事業領域拡大(フラッグス・ケー・エム・エンタープライズ・森田産業・YOOコーポレーション等)により、取扱商材と地域カバレッジを継続的に拡充している。
企業の強み
シンガポール・米国・UAE・フィリピン・マレーシア・ベトナム・中国に現地子会社を持ち、アジア・中東・中南米・北米をカバーするグローバル販売網を構築。2026年3月期の海外販売は前期比31.8%増と大幅拡大し、森田産業(中南米)・ケー・エム・エンタープライズ(アジア)のM&Aによる地域補完も奏功している。
2026年3月期の売上高46,693百万円に対し営業利益11,377百万円、営業利益率24.4%を達成。目標指標として掲げる20%以上を継続的に上回り、ROEも16.3%と目標の15%超を維持。自己資本比率88.4%・現金及び現金同等物26,044百万円と財務基盤も極めて健全。
2019年のABT完全子会社化を皮切りに、2023年フラッグス、2024年ケー・エム・エンタープライズ、2025年森田産業、2026年YOOコーポレーションと毎年M&Aを実行。異業種(抗菌・コーティング剤等)も含む商材多様化と地域拡大を自己資金で継続的に推進できる財務力と実行力が競争優位の源泉となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期30,693百万円から2026年3月期46,692百万円へ5期で52%拡大。2026年3月期の増収率12.4%は前期5.7%から加速。
牽引役は海外販売(前期比31.8%増)と自動車処分事業(同17.5%増)。営業利益は11,376百万円(同3.1%増)と増益を維持したが、売上高営業利益率は26.6%→24.4%へ低下。
外部要因として中古車市場の活況が自動車処分事業を押し上げた一方、中東情勢の急変が海外販売の一部に影響。経常利益は持分法投資利益1,065百万円・受取配当金267百万円等の営業外収益に支えられ12,931百万円(同4.1%増)。
当期純利益は特別利益(負ののれん発生益600百万円)の計上もあり9,645百万円(同11.1%増)と大幅増益。営業CFは9,050百万円と前期比591百万円改善し、現金及び現金同等物の期末残高は26,044百万円へ積み上がった。
成長戦略
M&A・海外拡大・オリジナル商材開発の三位一体で2030年パーパス実現へ
森田産業株式会社(中南米向け補修部品)を2026年3月期より連結化。非連結子会社株式取得(227百万円)や連結子会社株式取得(586百万円)も実施。新中期経営計画(2026〜2028年度)においても異業種を含む新領域でのM&Aを継続方針として明示。
アジア・中東・中南米向けを中心に地域密着型営業を推進。2026年3月期の海外売上高は10,521百万円(前期比31.8%増)と大幅拡大。中東情勢の影響を受けた地域の代替として、アジア・中南米への注力を継続。高付加価値オリジナル商材の海外展開が利益率維持に寄与。
アルコール検知器(クラウド管理・自動点呼対応)は2026年3月期売上高1,571百万円(前期比27%増)とシェア拡大。展示型オフィスとして新築した東京支社・中之島R&Dセンターを活用した顧客提案活動を強化。株式会社フラッグスによる新製品開発・ラインアップ拡充も継続。
2026年5月14日公表の中期経営計画において、売上高営業利益率目標を従来の10%以上から20%以上へ、ROE目標を10%以上から15%以上へそれぞれ上方修正。連結配当性向30%以上の維持も継続目標として設定。2027年3月期は売上高50,000百万円・営業利益12,400百万円を予想。
最終更新: 2026年7月19日

