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BIPROGY株式会社

8056東証プライム情報通信業

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BIPROGY株式会社8056

事業内容

BIPROGY株式会社は1958年設立の東証プライム上場の総合ITサービス企業(連結子会社34社)。システムサービス(請負開発・SEサービス・コンサルティング)、サポートサービス(保守・導入支援)、アウトソーシング(情報システム運用受託)、ソフトウェア(使用許諾)、ハードウェア(機器販売・賃貸)の5セグメントを展開し、顧客企業の経営課題認識から解決まで一貫したITソリューションを提供する。

主要顧客は金融機関・小売業・電力事業者・官公庁・製造業等の基幹産業。ASEAN主要国にも連結子会社を展開し、グローバルICT/DXビジネスを拡大中。

2026年3月期の売上収益は433,686百万円。

ビジネスモデル

顧客のIT投資サイクルに沿い、上流コンサルティング・システム開発(システムサービス)から製品販売(ソフトウェア・ハードウェア)、導入後の保守(サポートサービス)、運用受託(アウトソーシング)まで一気通貫でサービスを提供する。特にBankVision®等の自社パッケージソフトウェアや新マネージドサービスブランドGASSAI®を軸にサービス型ビジネスを拡大し、継続的な収益基盤を構築している。

企業の強み

オープン環境/パブリッククラウド対応のフルバンキングシステム「BankVision®」は新規金融機関ユーザーを継続獲得し、外国送金受付ワークフロー「SurFIN®」等フロント系サービスの採用も拡大。2026年3月期のソフトウェアセグメント売上収益は47,444百万円(前期比5.2%増)を計上し、安定的な使用許諾収益を積み上げている。

2026年3月期のシステムサービスセグメントは売上収益140,845百万円(前期比8.0%増)、セグメント利益率36.3%と高い収益性を維持。受注高145,110百万円(前期比10.3%増)、受注残高42,389百万円(前期比11.2%増)と先行指標も堅調で、金融・小売・電力向け開発案件の拡大が収益基盤を支えている。

2026年1月にカタリナマーケティングジャパン㈱を完全子会社化し日本最大級のリテールメディアネットワーク「AOUMI™」を取り込んだほか、Mattrz㈱・AFON IT Pte. Ltd.・iByte Solutions Sdn. Bhd.等を順次子会社化。CVCファンドを通じた北米スタートアップ投資も実施し、グループ総合力を継続的に強化している。

エンヴァリスの着眼点

カタリナマーケティングジャパン㈱取得に伴いのれんが2,539百万円から48,378百万円へ急増し、総資産も380,669百万円に膨張。親会社所有者帰属持分比率は51.1%から47.0%へ4.1ポイント低下した。

取得対価の配分が暫定算定段階にあり、最終的なのれん計上額・無形資産配分が確定していない点は不確実性として残る。CMJの収益貢献が本格化するまでの間、のれん減損リスクと財務レバレッジの上昇を継続的に監視する必要がある。

2027年3月期会社予想は売上収益470,000百万円(前期比8.4%増)・営業利益48,400百万円(同13.6%増)と力強い成長を見込む一方、親会社帰属当期利益は32,200百万円(同3.2%増)にとどまる。CMJ取得に伴う短期借入金増加(流動負債の借入金が9,467百万円から40,525百万円へ急増)や取得関連費用の影響が純利益を圧迫する構図が続く見込み。

外部環境として、市場環境として日銀短観が示す2026年度ソフトウェア投資増加見込みは追い風だが、米国通商政策や金融資本市場の変動は下振れリスクとして意識される。

2026年3月期の年間配当は130円(前期比20円増)、配当性向40.5%と「経営方針(2024-2026)」が掲げる連結配当性向40%以上を達成。自己株式取得も10,000百万円実施し、総還元額は21,745百万円に達した。

一方、CMJ取得資金として短期借入金300億円を調達しており、キャッシュ・フロー対有利子負債比率は0.9年から1.3年へ上昇。2027年3月期予想配当140円(配当性向42.0%)は増配継続を示すが、M&A投資と株主還元の両立に向けた営業キャッシュ・フロー(57,566百万円)の持続的な拡大が前提条件となる。

成長戦略

コア事業5注力領域の深耕とM&A・成長事業3領域で2027年3月期売上収益470,000百万円を目指す

BankVision®の新規ユーザー獲得継続、CMJ子会社化による流通業界向けデータ活用プラットフォーム確立、電力会社向けネットワーク案件の好調推移、OTネットワーク&セキュリティ案件の拡大など、各注力領域で具体的な成果が出ている。

「Data&AI Solutions」によるAIサービス提供、新マネージドサービスブランド「GASSAI®」の順調な拡大、Mattrz㈱連結子会社化による中堅・中小企業DX支援、ASEAN主要国でのICT/DXビジネス拡大、CVCファンドを通じた北米スタートアップ投資を推進中。

カタリナマーケティングジャパン㈱の完全子会社化(2026年1月、支払対価39,642百万円)を実行し、実購買データを活用したリテールメディアネットワーク「AOUMI™」を取り込んだ。取得対価の配分は暫定算定段階であり、シナジー効果の具現化が今後の課題。

2026年3月期年間配当130円(配当性向40.5%)を実現し、自己株式取得10,000百万円も実施。2027年3月期は年間配当140円(配当性向42.0%予想)を計画しており、「経営方針(2024-2026)」の株主還元方針を継続的に達成している。

最終更新: 2026年7月19日