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株式会社ルックホールディングス

8029東証スタンダード繊維製品

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事業内容

株式会社ルックホールディングスは、1962年創業の婦人服メーカーを源流とし、2018年に純粋持株会社へ移行した東証スタンダード上場企業。傘下に国内外11社を擁し、イル ビゾンテ(伊)・マリメッコ(芬)・A.P.C.(仏)等の欧州インポートブランドを中心に、直営店・百貨店・ECを通じて婦人服・皮革製品を企画・製造・販売する。

日本・韓国・欧州・米国の4極体制で事業を展開し、グループ売上高は52,117百万円(2025年12月期)。アパレル関連事業が売上の大半を占め、生産・物流機能を内製化した垂直統合型の事業構造を持つ。

ビジネスモデル

主力ブランドの独占販売契約・サブライセンス契約を取得し、直営店舗・百貨店・ECの複合チャネルで販売する。国内子会社(株)ルックモードが生産・OEMを、(株)エル・ロジスティクスが物流・検査を内製化することでサプライチェーンを垂直統合。

韓国子会社(株)アイディールックは独自企画商品と輸入ブランドを百貨店・自社ECで展開し、欧州子会社Il Bisonte S.p.A.は自社工場での皮革製品製造から卸売・直販まで一貫して担う。

企業の強み

イル ビゾンテ・マリメッコ・A.P.C.等の欧州高感度ブランドの日本独占販売権を保有。A.P.C.Japan(株)はA.P.C. S.A.S.と2025年〜2029年の独占契約を締結済み。中期計画で日本25店舗・海外15店舗を計画超過ペースで出店し、ブランド基盤を着実に拡大している。

2025年12月期末の自己資本比率は63.2%、純資産は40,456百万円。現金及び現金同等物の期末残高は8,690百万円で前期比5,460百万円増加。営業CFは2,546百万円を確保し、借入金を純減させながら配当7,740百万円を支払う財務健全性を維持している。

(株)ルックモードが国内外グループ向け生産・OEMを、(株)エル・ロジスティクスが検査・物流を内製化。物流事業の外部顧客向け売上高は前期比161.8%増と拡大中。設備投資を7百万円に抑制しながら収益性を改善(営業利益前期比140.4%増)しており、固定費管理に優れる。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の営業利益は1,112百万円(前年同期500百万円)と2.2倍超に拡大。特に韓国セグメントの営業利益が671百万円(前年同期143百万円、前年同期比367.8%増)と急回復しており、SMCP契約終了に伴う最終セール効果と訪韓外国人観光客増加が複合的に寄与した。

ただし、SMCP契約終了後の韓国セグメントの持続的収益力については、新規ブランド「SOEUR」の立ち上がり次第で不確実性が残る。

2026年12月期通期の売上高予想は46,000百万円(前期52,117百万円比11.7%減)と大幅な減収が見込まれており、SMCP契約終了による韓国セグメントの売上剥落が主因とみられる。第1四半期の進捗率は売上高で29.5%(通期予想比)と季節性を考慮しても高水準だが、第2四半期累計予想(23,000百万円)は前年同期比5.3%減と引き続き減収基調。

第2四半期の業績予想が修正されており、下半期の回復シナリオの実現可能性を精査する必要がある。

2026年12月期第1四半期に事業譲渡損失146百万円・本社移転費用10百万円の特別損失を計上。さらに2026年5月13日の取締役会で2027年4月を目途とした本社移転(港区赤坂→中野区)を決議しており、移転関連費用は現在精査中とされている。

為替換算調整勘定が759百万円減少し包括利益が534百万円にとどまるなど、円高方向の為替変動(外部要因)も純資産の目減りリスクとして引き続き注視が必要。

成長戦略

中期計画(最終年度2028年)に基づく積極出店・新ブランド導入・海外展開で収益基盤を再拡大

イル ビゾンテ・マリメッコ・A.P.C.等の主力ブランドにおいて積極的な新規出店を推進。2026年12月期第1四半期においてイル ビゾンテの出店政策が売上拡大に寄与し、マリメッコも新規出店が売上高の堅調推移に貢献した。

SMCP契約終了後の韓国セグメントの収益源多様化を目的に、フランスのコンテンポラリーブランド「SOEUR」の販売を株式会社アイディールックにて2026年1月より開始。韓国市場での新規収益源の確立を目指す。

A.P.C.の日本限定コラボレーション施策、マリメッコのブランド創立75周年記念日本限定商品、イル ビゾンテのバレンタインデー新作発売等、ブランド価値向上を目的とした施策を継続実施。主力インポートブランドの売上押し上げに寄与している。

マリメッコのECサイトにおける先行予約等の販促施策を実施し売上高の堅調推移に貢献。韓国では自社ECサイト「I.D.LOOKモール」を通じたEコマース販売を拡大し、オンライン・オフラインの融合による顧客接点の強化を図る。

2026年5月13日の取締役会で2027年4月を目途とした本社移転(港区赤坂→中野区ハーモニータワー)を決議。株式会社ルック・A.P.C.Japan株式会社も同ビルへ移転予定で、グループ機能の集約による業務効率化を目指す。移転関連費用は現在精査中。

最終更新: 2026年7月17日