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美津濃株式会社

8022・東証プライム・その他製品

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美津濃株式会社8022

事業内容

美津濃株式会社は1906年創業の総合スポーツ品メーカーで、子会社31社・関連会社15社を擁するグループを形成する。ベースボール・ゴルフ・フットボール・ランニング・バレーボール等の競技スポーツ品を中心に、スポーツスタイルシューズ・ワーキング品・スポーツ施設運営まで幅広い事業領域を持つ。

国内(売上高155,152百万円)を最大セグメントとしつつ、欧州・米州・アジア・オセアニアの4地域体制でグローバル展開し、2026年3月期の連結売上高は259,045百万円と過去最高を更新した。主要顧客は競技スポーツ愛好者から一般消費者まで幅広く、専門店チャネルとDTCチャネルの両輪で販売する。

ビジネスモデル

スポーツ工学・スポーツ科学に基づく研究開発(研究開発費3,170百万円、研究開発人員209名)で高機能製品を創出し、専門店チャネルと自社直営店・オウンドECのDTCチャネルを通じて販売する。DTCチャネルの拡大は売上高総利益率の改善に直結しており、2026年3月期の売上総利益は108,467百万円(前期比10.1%増)に達した。

中国・南米ではライセンス供与によるロイヤリティ収入も得ており、資産効率を重視したROA経営を推進する。

企業の強み

1906年創業以来、スポーツ工学・スポーツ科学を基盤とした基礎研究から製品化まで一貫した開発体制を構築。2022年11月稼働の新研究開発拠点「MIZUNO ENGINE」を中心に、グループ全体で209名の研究開発人員と3,170百万円の研究開発費を投じ、鍛造アイアン等で高い市場評価を獲得している。

2026年3月期において日本・欧州・米州・アジア・オセアニアの全4セグメントで売上高が過去最高を更新。日本155,152百万円、欧州30,793百万円、米州37,748百万円、アジア・オセアニア35,351百万円と地域分散が進み、特定市場への依存リスクを低減しながら連結売上高259,045百万円を達成した。

スポーツスタイルシューズを中心にオウンドEC・直営店でのDTC販売を拡大し、卸経由より高い粗利率を実現。2026年3月期の売上総利益は108,467百万円(前期比10.1%増)と売上高伸長率7.8%を上回る増益を達成しており、チャネルミックス改善が収益性向上に寄与していることが数値で確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期第1四半期は売上高71,505百万円(前年同期比+12.6%)、営業利益8,360百万円(同+33.1%)と大幅な増収増益で、営業利益は通期予想25,500百万円の32.8%に既に到達している一方、通期業績予想(売上高280,000百万円、営業利益25,500百万円)は2026年5月公表時点から修正なし。上期以降の為替変動や米国関税動向など不確実要素を見極める保守的な計画運営がうかがえる。

米州セグメントは関税等コストの上昇を受けながらもゴルフの好調とカスタムフィッティング等サービス収益で営業利益+8.4%を確保。一方、欧州セグメントは売上高+24.0%・営業利益+167.7%と急回復しており、外部要因としてはユーロ・英ポンドの円安進行(ユーロ183.71円、前年同期160.71円)が円換算売上を押し上げた影響も含まれる点には留意が必要。

アジアオセアニアは売上高が過去最高の10,492百万円(+17.3%)に達した一方、利益率の高い韓国ゴルフ市場の停滞により営業利益は1,087百万円(前年同期比▲1.2%)とわずかに減益となった。成長分野(ランニング・フットボール・インドア等)への構成シフトが収益性に与える影響を今後注視したい。

成長戦略

海外売上比率45%・売上高310,000百万円・ROA11%を掲げる中期成長戦略の実行が進行

当第1四半期の海外(欧州・米州・アジアオセアニア)売上高合計は34,118百万円で連結売上高の約47.7%を占め、中期目標の45%を上回る水準に到達。欧州・米州の伸長が寄与している。

2027年3月期通期予想は280,000百万円で中期目標の310,000百万円に対し約90%の水準。第1四半期の増収ペース(+12.6%)が通期を通じて維持できるかが焦点。

2027年3月期通期予想の親会社株主帰属当期純利益19,000百万円をベースに試算するとROAは概算8%弱にとどまり、目標の11%達成にはさらなる利益率改善が必要。DTCチャネル拡大やワークビジネス拡大による粗利改善が継続的なドライバー。

最終更新: 2026年8月7日