事業内容
美津濃株式会社は1906年創業の総合スポーツ品メーカーで、子会社31社・関連会社15社を擁するグループを形成する。ベースボール・ゴルフ・フットボール・ランニング・バレーボール等の競技スポーツ品を中心に、スポーツスタイルシューズ・ワーキング品・スポーツ施設運営まで幅広い事業領域を持つ。
国内(売上高155,152百万円)を最大セグメントとしつつ、欧州・米州・アジア・オセアニアの4地域体制でグローバル展開し、2026年3月期の連結売上高は259,045百万円と過去最高を更新した。主要顧客は競技スポーツ愛好者から一般消費者まで幅広く、専門店チャネルとDTCチャネルの両輪で販売する。
ビジネスモデル
スポーツ工学・スポーツ科学に基づく研究開発(研究開発費3,170百万円、研究開発人員209名)で高機能製品を創出し、専門店チャネルと自社直営店・オウンドECのDTCチャネルを通じて販売する。DTCチャネルの拡大は売上高総利益率の改善に直結しており、2026年3月期の売上総利益は108,467百万円(前期比10.1%増)に達した。
中国・南米ではライセンス供与によるロイヤリティ収入も得ており、資産効率を重視したROA経営を推進する。
企業の強み
1906年創業以来、スポーツ工学・スポーツ科学を基盤とした基礎研究から製品化まで一貫した開発体制を構築。2022年11月稼働の新研究開発拠点「MIZUNO ENGINE」を中心に、グループ全体で209名の研究開発人員と3,170百万円の研究開発費を投じ、鍛造アイアン等で高い市場評価を獲得している。
2026年3月期において日本・欧州・米州・アジア・オセアニアの全4セグメントで売上高が過去最高を更新。日本155,152百万円、欧州30,793百万円、米州37,748百万円、アジア・オセアニア35,351百万円と地域分散が進み、特定市場への依存リスクを低減しながら連結売上高259,045百万円を達成した。
スポーツスタイルシューズを中心にオウンドEC・直営店でのDTC販売を拡大し、卸経由より高い粗利率を実現。2026年3月期の売上総利益は108,467百万円(前期比10.1%増)と売上高伸長率7.8%を上回る増益を達成しており、チャネルミックス改善が収益性向上に寄与していることが数値で確認できる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高259,045百万円(前期比7.8%増)、営業利益22,603百万円(同8.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益18,376百万円(同20.6%増)と全主要指標が過去最高を更新。5期間の売上高CAGRは約10.7%、営業利益CAGRは約23.0%と利益成長が売上成長を大幅に上回る。
営業活動によるキャッシュ・フローは17,311百万円と前期7,007百万円から147%増加し、収益の現金化効率も大幅改善。外部要因として、複数の世界的スポーツイベント開催によるスポーツ需要の高まりが追い風となった。
自己資本当期純利益率は11.1%(前期10.2%)と改善し、資本効率も向上している。
成長戦略
海外売上比率45%・売上高310,000百万円・ROA11%を2027年度に目指す中期成長戦略
オウンドEC・直営店を通じた消費者直接販売を拡大し、売上総利益率を構造的に改善する。2026年3月期はスポーツスタイルシューズを中心にDTCチャネルでの直接販売増加が売上総利益率の押し上げに寄与し、売上総利益は108,467百万円と前期比9.8%増加した。
欧州では2025年1月の支店子会社化による事業体制強化を完了し、ゴルフ・スポーツスタイルシューズの販売拡大を推進。アジア・オセアニアではランニング・フットボール・スポーツスタイルシューズを成長分野と位置付け、全販売子会社が現地通貨ベースで増収を達成。
2026年3月期の海外売上高(欧州30,793百万円+米州37,748百万円+アジア・オセアニア35,351百万円)は103,892百万円で全社比約40%。
2027年3月期の会社予想売上高は280,000百万円(前期比8.1%増)で、中期目標310,000百万円に向けて着実に進捗。2026年3月期のROAは10.2%と前期10.1%から改善し、目標の11%に接近。
適切な在庫管理を含む資産効率の向上と付加価値の高いスポーツ用品の販売拡大を通じて持続的成長を目指す。
2026年3月期中に2031年満期ユーロ円建取得条項付転換社債型新株予約権付社債(額面10,050百万円、潜在株式数2,007,628株)を発行し、成長投資に向けた資金を調達。財務活動によるキャッシュ・フローは1,098百万円の収入となり、財務基盤を維持しながら投資余力を確保した。
最終更新: 2026年7月19日

