セーラー万年筆株式会社 logo

セーラー万年筆株式会社

7992・東証スタンダード・その他製品

セーラー万年筆株式会社 logo
セーラー万年筆株式会社7992

文具事業

万年筆を核とする筆記具製造販売セグメント。グループ売上の約76%を占める主力事業。

期間今期前期増減率
売上高(第2四半期累計)1,742百万円1,593百万円(2025年12月期第2四半期累計)↑
セグメント利益(第2四半期累計)108百万円3百万円(2025年12月期第2四半期累計)↑
前年同期比売上高増減率(第2四半期累計)+9.3%-↑

事業詳細

万年筆・ボールペン・シャープペンシルなどの筆記具製造販売および文具仕入販売を行う。世界唯一の「21金ペン先」を技術的優位性とし、国内はプラス株式会社に営業業務を委託、海外はSailor Pen Europe SAS(欧州子会社)を通じて販売。国内は2月の価格改定効果とインバウンド需要により高価格帯製品が牽引し、海外は北米・アジア等の成長が欧州の新製品投入遅れや中国景気低迷を補い、増収増益となった。

直近の概況

価格改定効果と海外好調でセグメント利益が3百万円から108百万円へ大幅改善。

国内は2月の価格改定により販売数量は減少したが売上高・売上総利益は増加。高価格・高付加価値製品への需要が底堅く、専門店でのインバウンド需要も価格改定後も維持され業績を牽引した。「Que Será(ケセラ)ボールペン」も好評。海外は欧州での新製品投入遅れや中国景気低迷があったものの、北米の非金素材ペン先製品の好調や大手チェーン取扱枠拡大、アジア等での「TUZU」牽引により高成長を維持。結果、売上高1,742百万円(前年同期比9.3%増)、セグメント利益108百万円(前年同期3百万円)と金地金高騰の影響を受けながらも利益率が大きく改善した。

主要プロダクト

product
21金ペン先万年筆

「書き手と一体になり、しなやかな思考を支えるもの」として再定義し、2025年12月に『プロフェッショナルギア アンカー万年筆』を上市。コレクター層向け伝統工芸品仕様のハイエンドモデル投入を継続し、高単価・高付加価値製品による収益確保を目指す。

product
TUZUシリーズ(非金素材ペン先製品)

原材料価格の影響を受けにくい非金素材(スチール等)ペン先製品として、北米での好調な販売や大手チェーンでの取扱枠拡大に加え、アジア等その他地域でも成長を牽引。ラインアップ拡充(ラインエクステンション)を推進中。

product
Que Será(ケセラ)ボールペン

プラス株式会社・アストラム株式会社(旧ぺんてる)・セーラー万年筆の共同開発インクを搭載し、2026年2月上市。発売以降大変好評で、下期7月にはグループ合同展示会を実施し普及・拡販に向けたプロモーションを強化。

product
万年筆・つけペン用インク

万年筆需要を支える付随製品として展開。

product
文具仕入販売

筆記具製造販売に加えて文具全般の仕入販売を行い、収益基盤の多様化を図る。

成長ドライバー

  • 国内における2月実施の価格改定効果による売上高・売上総利益の増加
  • 専門店におけるインバウンド需要の価格改定後も継続した高水準維持
  • 北米市場での非金素材(スチール等)ペン先製品の好調および大手チェーンでの取扱枠拡大
  • アジア等その他地域における「TUZU」等新プロダクトを軸とした高成長維持
  • 非金素材(スチール等)ペン先製品(TUZUシリーズ等)の拡販による利益率改善
  • プラスグループ3社共同開発「Que Será(ケセラ)ボールペン」(2026年2月上市)の拡販とプロモーション強化
  • 海外Shop in Shop形式常設展開店舗の4店舗から9店舗への倍増計画および各国ペンショー出展によるブランド接点拡大
  • 欧州における下期新商品投入や中国でのリアル店舗体験施策による業績回復・需要掘り起こし
  • PSI(生産・販売・在庫)情報のデータ連携・ITシステム化による生産コスト抑制と在庫管理適正化

リスク

  • 金地金を中心とした原材料価格の高騰継続が21金ペン先製品のコスト構造を圧迫
  • 欧州における新製品投入の遅れが下期業績に与える影響
  • 中国の景気低迷による同地域での売上不振の継続
  • 米国通商政策の動向による北米市場での投資判断・需要への影響
  • 為替変動リスク(円安進行による原材料・エネルギーコスト上昇)
  • 継続企業の前提に関する重要事象(過年度通期での連続営業損失・純損失計上)が存在しており、グループ全体の財務基盤が脆弱

ロボット機器事業

射出成形品向け自動取出装置・特注自動化装置の製造販売セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2026年12月期中間期累計)552百万円524百万円(前年同期)↑
セグメント損失(2026年12月期中間期累計)△135百万円△123百万円(前年同期)↓
売上高前年同期比+5.5%-↑

事業詳細

プラスチック射出成形品用自動取出ロボット(取出機)および特注自動化装置(二次・三次工程の自動化、ストック装置、FAシステム等のオーダーメード装置)を設計・製造・販売する。国内を主力市場としつつ、米国・東南アジアへの海外展開を推進中。連結子会社THE SAILOR(THAILAND)CO.,LTD.が海外販売を担う。医療・食品関連機器分野での実績・技術力を強みとし、補修部品販売・メンテナンスも手掛ける。

直近の概況

売上は増加するも中東情勢等による市況不透明感で損失拡大

当中間期は売上高552百万円(前年同期比5.5%増)となったが、3月以降の中東情勢等に伴う市況の不透明感の高まりを受け、顧客企業の設備投資抑制・延期の動きが広がり、厳しい事業環境が続いた。国内外の医療・食品関連機器分野を中心に顧客深耕・新規開拓を進め主力の取出ロボット拡販に努めたが、原材料費の高騰や顧客需要の掘り起こし策の効果が薄かったことが影響し、セグメント損失は134百万円(前年同期123百万円の損失)に拡大した。

主要プロダクト

product
取出機(自動取出ロボット)

医療・食品関連機器分野を中心に顧客深耕・新規開拓を進め、主力の取出ロボットの拡販に努めている。新型取出ロボットは機能向上を主眼に開発を継続し、取出機から自動機までのパッケージ提案で競合他社との差別化を図っている。

product
特注自動化装置

二次・三次工程の自動化、ストック装置、FAシステム等の受注型オーダーメード装置。医療・食品関連機器分野における豊富な経験・実績を基に、既存顧客向けの他製品や新規顧客への水平展開を積極的に提案している。

service
補修部品・メンテナンスサービス

パーツ・ユニットの検索機能及びWEB注文機能を自社サイトに追加し、顧客の利便性向上を進めている。既存顧客を中心に更新需要の掘り起こしと製品改善・改良を行い、市場深耕を図っている。

成長ドライバー

  • 取出ロボットを中心とした売上拡大トレンド(2026年12月期中間期は前年同期比5.5%増)
  • トランプ政権の関税政策による製造業の米国国内回帰で、製造ライン自動化需要・設備投資意欲の高まりが期待される
  • 米国市場での現地営業活動の加速と新規顧客獲得の積極推進
  • 医療・食品関連機器分野での豊富な実績・技術力を基にした既存顧客深耕および新規顧客への水平展開
  • IoT・AI活用による予知保全・スマートファクトリー化提案など高付加価値ソリューションの拡充
  • 取出機から自動機までのパッケージ提案による競合他社との差別化
  • 製造・物流業界の人手不足深刻化に伴う省人化・無人化装置需要の拡大
  • 国内成形機メーカーや機械商社との協業体制構築による新規顧客開拓
  • 印刷メーカー等他業種への展開(梱包済みパッキンケースへの印刷・段積みロボット等)

リスク

  • 国内外の設備投資動向に業績が大きく左右される構造的リスク(中東情勢等により企業の設備投資が抑制・延期)
  • 地政学リスク(中東情勢等)の長期化による顧客設備投資判断の先送りが継続的に業績を圧迫
  • 特注自動化装置は受注型ビジネスのため売上の変動が大きく、計画達成の不確実性が高い
  • 原材料費の高騰が継続し、利益率改善が進んでいない
  • 連続してセグメント損失を計上しており、固定費負担に対する売上規模の不足が継続(当中間期は損失が拡大)
  • 海外市場(米国・東南アジア)での営業体制構築・パートナーシップ強化に要する時間とコスト
  • 顧客需要の掘り起こし策の効果が限定的であった実績があり、施策の実効性に不確実性

最終更新: 2026年8月6日