楽器教育事業
河合楽器の基幹セグメント。ピアノ・電子楽器の製造販売と音楽教室運営を世界展開。
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期1Q) | 14,175百万円 | 13,458百万円(2026年3月期1Q) | ↑ |
| 営業損失(2027年3月期1Q) | △354百万円 | △728百万円(2026年3月期1Q) | ↑ |
| セグメント資産(2026年3月期末) | 56,121百万円 | — | — |
| 減価償却費(2026年3月期) | 1,682百万円 | — | — |
事業詳細
ピアノ(グランド・アップライト)、電子ピアノ、電子オルガン、管弦打楽器等の製造・販売に加え、音楽教室・体育教室の運営、楽器調律・修理サービス、楽譜・教材の出版販売を行う。国内は直営店・販売代理店網を通じ、海外はカワイアメリカ、カワイヨーロッパ、カワイ楽器(中国)等の連結子会社を通じてグローバルに展開。製造拠点はインドネシア(PT.カワイインドネシア)・中国(上海カワイ電子)等を有する。連結売上高の約83%を占める中核事業。
直近の概況
北米・欧州で販売伸長、中国・日本は市場環境厳しく損失縮小。
2027年3月期第1四半期は、北米で鍵盤楽器販売が堅調に推移、欧州では電子ピアノを中心に販売が伸長した一方、中国は双減政策の影響等による市場在庫過剰と価格競争が継続しアコースティックピアノ販売が減少、日本では普及価格帯電子ピアノが低調だった。価格適正化・販路拡大・認知度向上策の効果により売上高は14,175百万円(前年同期比716百万円増)、営業損失は354百万円(前年同期比374百万円改善)となった。国内準旗艦店3店舗のリニューアルオープンおよび海外向け新フラッグシップ「マスターシリーズ」3機種の発売を実施。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 北米市場での鍵盤楽器販売の堅調推移
- 欧州市場における電子ピアノ販売の伸長
- 海外市場向けアップライトピアノ新フラッグシップ「マスターシリーズ」3機種の発売による高付加価値化
- 国内準旗艦店(カワイ群馬・カワイ川口・カワイ金沢)のリニューアルによる地域ブランド発信拠点の強化
- 第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」における高付加価値化・シェア拡大戦略
- ディーラー向けデジタルマーケティング支援を通じた海外ブランド価値向上と販売促進
- EC市場を含むディーラー開拓・直営店展開による販売チャネル拡充
- 価格の適正化、販路拡大、認知度向上策による中国以外地域での販売伸長
リスク
- 中国の双減政策継続による市場在庫過剰とアコースティックピアノ販売減少の継続
- 日本国内における普及価格帯電子ピアノの価格競争激化
- 物価高の影響が続く日本国内での消費者マインド悪化による需要減退
- 米国の通商政策や中東情勢を巡る不透明感による世界経済の下振れリスク
- 欧州における物価高の影響を背景とした景気の弱さ
- 中国不動産市場低迷等による中国経済の減速リスク
素材加工事業
金属材料加工・防音室等を手掛けるグループ内収益安定セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,205百万円 | 2,581百万円 | ↓ |
| 営業利益 | 112百万円 | 199百万円 | ↓ |
事業詳細
電子電気部品用金属異形圧延加工品の製造(カワイ精密金属㈱)、自動車部品用材料の製造(㈱カワイハイパーウッド)、防音室・音響部材の製造販売(㈱カワイ音響システム)の3事業で構成。製品は提出会社が得意先へ販売する体制を基本とし、楽器教育事業が営業損失を計上する中でグループ全体の収益を下支えする役割を担っている。2027年3月期第1四半期は半導体・自動車関連の受注減少により減収減益となった。
直近の概況
半導体・自動車関連の受注減少により減収減益
2027年3月期第1四半期の売上高は2,205百万円(前年同期比376百万円減)、営業利益は112百万円(前年同期比87百万円減益)となった。半導体および自動車関連の受注減少が主因であり、楽器教育事業が引き続き営業損失を計上する中、グループ内で唯一の黒字セグメントとしての機能は維持しているものの、減益基調が継続している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 半導体需要動向による電子電気部品用金属材料加工品の販売回復期待
- 防音室「ナサール」の販売および音響事業における新規顧客開拓
- 楽器教育事業が営業損失を計上する中でグループの安定的な営業黒字セグメントとして収益補完機能を担う
リスク
- 半導体関連の受注減少による売上・利益への直接的な影響(当四半期は前年同期比376百万円の減収)
- 自動車関連部品の受注減少リスク
- 材料価格高騰による利益圧迫リスク
- 楽器教育事業の損失が続く中での相対的な収益貢献度低下リスク
その他事業
IT機器販売・保守と金融関連を担うグループ内補完セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期) | 718百万円 | 1,752百万円(前年同期) | ↓ |
| 営業利益(2027年3月期第1四半期) | 1百万円 | 42百万円(前年同期) | ↓ |
事業詳細
IT機器の販売・保守およびコンピュータソフトウェアの開発・販売、金融関連事業、保険代理店事業等を行う。主要顧客は医療機関等の法人向けが中心。グループ全体売上高(17,098百万円)に占める比率は約4.2%と小規模だが、2025年3月期より独立した報告セグメントとして開示されている。2027年3月期第1四半期は医療機関向けIT機器販売の受注減少を主因に減収減益となった。
直近の概況
医療機関向けIT機器受注減少により大幅減収減益
2027年3月期第1四半期の売上高は718百万円(前年同期比1,033百万円減)、営業利益は1百万円(前年同期比41百万円減益)となった。主因は医療機関向けIT機器販売の受注減少であり、前年同期に見られた高水準の受注が一巡した影響が大きい。セグメント全体としては小規模ながら、単発・プロジェクト型受注の変動性が業績に直接的な影響を及ぼす構造が改めて示された。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 医療機関向けIT機器の受注回復による増収余地
- グループ全体の販売チャネル拡充に伴う法人顧客基盤の拡大
- 金融関連・保険代理店事業による安定的な収益基盤の維持
リスク
- 医療機関向けIT機器の受注は単発・プロジェクト型であり、受注動向の変動が業績に直接影響する
- 当第1四半期の売上高(718百万円)は前年同期から大幅に減少し、セグメント全体の収益貢献度が一段と限定的となっている
- コンピュータソフトウェア開発事業における競争環境の激化による競争力維持の課題
- 外部環境変化(景気動向、医療機関の投資抑制等)による受注変動リスク
最終更新: 2026年8月7日

