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小松ウオール工業株式会社

7949東証プライムその他製品

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小松ウオール工業株式会社7949

事業内容

小松ウオール工業は1968年創業の間仕切製品専門メーカーで、可動間仕切・固定間仕切・トイレブース・移動間仕切・ロー間仕切等の製造から販売・施工まで自社一貫システムで展開する。主要顧客はオフィスビルテナント・文化施設・商業施設等で、首都圏を中心に全国展開。

東京・大阪・名古屋等にショールームを構え、設計士・建築関係者への直接アプローチも強化している。東京証券取引所プライム市場上場。

2026年3月期売上高は46,725百万円。

ビジネスモデル

受注獲得から設計・製造・販売・施工・アフターサービスまでを自社グループで完結させる垂直統合型ビジネスモデル。石川県の自社工場で製品を製造し、全国の営業拠点・ショールームを通じて建築関係者・施主に提案営業を行う。

高付加価値製品の拡販により売上総利益率36.1%(2026年3月期)を実現。受注残高を積み上げることで業績の可視性を高める構造となっている。

企業の強み

1968年の創業以来、受注・設計・製造・販売・施工・サービスを自社で完結させる一貫体制を構築。ISO9001・ISO14001の認証を取得し、品質管理体制を整備。

競合が短期間で模倣困難な製造ノウハウと施工ネットワークを保有し、2026年3月期の売上総利益率は36.1%(前期比0.8ポイント改善)を達成している。

2026年3月期末の受注残高は20,486百万円(前期比8.4%増)に達し、受注高も48,315百万円(前期比3.2%増)と好調。移動間仕切の受注残高は前期比25.0%増と特に伸長。受注残高の積み上がりにより翌期以降の売上計上が相当程度見通せる構造となっており、業績の可視性が高い。

可動・固定・移動・ロー間仕切、トイレブースと幅広い製品ラインを保有。2026年3月期には新製品6製品を発売し、研究開発費326百万円を投じた。

高層建築用外装用移動間仕切「SKYDOOR」の開発により超高層建築市場への参入も実現。金沢美術工芸大学との産学連携も活用し、デザイン性向上にも取り組んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高46,725百万円(前期比4.7%増)、営業利益4,099百万円(同12.8%増)、当期純利益3,048百万円(同15.0%増)と全指標で前期を上回り、過去最高益を更新した。売上総利益率の改善(36.1%)とベースアップ等の人件費増加を増収効果で吸収した点は評価できる。

外部要因として旺盛なオフィス投資需要が業績を下支えしており、この追い風が継続する限り業績の上振れ余地がある。

可動間仕切の生産能力増強・出荷能力強化を目的とした加賀工場2号棟(仮称)建設が順調に進行中で、2027年5月の操業開始を予定。2026年3月期の有形固定資産取得支出は6,934百万円(前期比約5.2倍)と大幅増加し、建設仮勘定は5,614百万円に膨らんでいる。

稼働後は受注残高の消化加速と生産効率改善が期待されるが、稼働前の減価償却費増加が利益を圧迫するリスクにも留意が必要。

2027年3月期の業績予想は売上高48,600百万円(前期比4.0%増)、営業利益4,260百万円(同3.9%増)、当期純利益3,050百万円(同0.0%)と増収増益を見込む一方、当期純利益は実質横ばい。加賀工場2号棟の建設に伴う減価償却費増加や人件費上昇が利益の伸びを抑制する見込み。

また、中東情勢を受けた原材料価格高騰リスクは業績予想に未織り込みであり、下振れリスクとして注視が必要。配当は年間135円(前期比3.8%増)を予定しており、株主還元の継続姿勢は評価できる。

成長戦略

「NEXT VISION 2028」のもと既存深耕・新製品創出・生産高度化の三本柱

東京ショールームでの建築セミナー開催等により設計士・建築関係者への直接アプローチを強化。同ショールームは第38回日経ニューオフィス賞「クリエイティブ・オフィス賞」を受賞し、ブランド力向上に寄与。受注高・受注残高の拡大として成果が顕在化している。

高層建築用・外装用移動間仕切「SKYDOOR」を開発。耐風圧性・気密性・水密性においてJIS最高等級の性能を有し、超高層建築市場への参入を図る。これまで困難だった高層階での大開口を横スライド移動壁で実現し、新たな体験価値を提供する。

可動間仕切の生産能力増強と出荷能力強化を目的とした加賀工場2号棟(仮称)の建設を推進中。2026年3月期末時点で建設仮勘定5,614百万円を計上しており、工事は順調に進行。稼働後は受注残高の消化加速と生産効率改善が期待される。

最終更新: 2026年7月19日