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株式会社エフピコ

7947東証プライム化学

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事業内容

株式会社エフピコは、食品トレー・弁当容器・包装資材等の製造・販売を主軸とする簡易食品容器関連事業を単一セグメントで展開する。連結子会社29社・持分法適用関連会社1社を含むグループ体制のもと、製品の製造から物流・リサイクルまでを垂直統合的に担う。

主要顧客はスーパーマーケット・コンビニエンスストア・食品加工業者等の食品小売・中食業界であり、医療介護給食・冷凍食品市場にも販売体制を強化している。1990年から開始した使用済みトレーの回収リサイクル(エフピコ方式)は回収拠点11,600拠点に達し、循環型サプライチェーンを構築している。

ビジネスモデル

製品売上高(184,503百万円)と商品売上高(55,986百万円)を合算した売上高240,490百万円(2026年3月期)を計上。自社工場での製品製造に加え、包装資材等の仕入販売も行う。

全国の物流ネットワーク(半径100km圏内で全人口の85%をカバー)と独自リサイクルネットワークを組み合わせ、原料の安定調達・コスト管理・安定供給を実現。製品価格改定を通じてコスト上昇を転嫁し、収益性を維持・向上させる構造を持つ。

企業の強み

1990年から開始した「トレーtoトレー」リサイクルは回収拠点11,600拠点に達し、2026年3月期の店頭回収量は前年比107.5%増。「ストアtoストア」は140社5,000店舗超に拡大。

自社回収原料の活用により、外部原料市況に左右されにくい調達体制を構築しており、競合他社が短期間で模倣困難な固有の優位性となっている。

拠点配送センターから半径100km圏内で全人口の85%をカバーする物流網を整備。ソーターシステムによる出荷自動化や専用パレット輸送を展開し、配送計画時間に対して85%が±15分以内に収まる高い物流品質を実現。

主要物流22施設すべてに非常用発電設備(72時間対応)を設置し、食のインフラとしての安定供給体制を確立している。

2024年4月に開発成功した新OPPシート「OPTENA」および積層OPPプレート「FORTENA」は、耐熱・耐寒・高剛性・高透明性を兼備し、二輪・四輪メーカーから高評価を獲得。2027年に神辺工場で商業生産開始、2029年に坂東新工場での量産開始を目標とし、モビリティ・建設資材等の産業用途への展開を進めている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の経常利益は21,768百万円(前期比18.0%増)と過去最高を更新。経常利益増減の主な要因として、製品価格改定効果を主とする販売活動が4,570百万円のプラス、原料価格影響が830百万円のプラスとなった一方、物流費増加が950百万円、生産部門コスト影響が750百万円のマイナスとなった。

売上高営業利益率は7.8%(2025年3月期)から9.0%(2026年3月期)へ改善しており、価格転嫁の定着が収益構造を底上げしている。

中東情勢を背景とした原油価格急騰により、主要原料のポリスチレンをはじめとする原料価格が高騰しており、2027年3月期の連結業績予想は合理的な算定が困難として未定とされた。外部要因として、国産ナフサ・ベンゼン価格の上昇が続いており、物流費・電力料等の生産コスト全般の上昇も見込まれる。

同社は2026年6月1日出荷分より20%以上の製品価格改定を発表しており、コスト上昇の転嫁能力が今後の収益性を左右する重要な観察点となる。

2026年3月期の売上高は240,490百万円(16期連続増収・過去最高)、経常利益は21,768百万円と着実に進捗しているが、長期目標の売上高3,000億円・経常利益率10%以上にはなお距離がある。新OPPシート・積層OPPプレートの産業用途展開(2027年商業生産開始予定)や、ストアtoストアの「300社10,000店舗」目標達成が中長期の成長エンジンとなる。

一方、12年連続ベースアップ(2026年3月期は平均5%程度引き上げ)による人件費増加と設備投資拡大(有形固定資産取得16,012百万円)が継続的なコスト圧力となる点は注視が必要。

成長戦略

エコ製品拡販・新素材事業化・物流網強化で売上高3,000億円・経常利益率10%以上を目指す

中東情勢を背景とした原料価格高騰に対応し、2026年6月1日出荷分より20%以上の製品価格改定を発表。原料・物流・電力コストの上昇分を製品価格に転嫁し、収益性の回復・向上を図る。

スーパーマーケットとの協働リサイクル「ストアtoストア」を2026年3月末時点で140社5,000店舗超に拡大。目標「300社10,000店舗」に向けて継続推進し、エコ製品の販売枚数拡大と回収原料の安定確保を両立させる。

2024年4月に開発成功を公表した新素材について、2027年初旬に神辺工場で積層OPPプレートの商業生産を開始し、2029年に茨城県坂東市新工場で新OPPシートの量産を目標とする。モビリティ・建設資材等の産業用途への展開で新収益源を創出する。

2026年4月30日の取締役会で固定資産取得を決議。新OPPシート製造装置の導入と首都圏物流能力の強化を目的とし、周辺拠点と連携した安定供給体制の整備を進める。

DPシリーズ・耐寒PPiP-タルク等の高付加価値容器の提案を推進するとともに、主要工場への無人搬送車・産業用ロボット導入拡大と「理論値サイクルタイム」を目標とした生産サイクル短縮により、稼働日減少を上回る生産性向上を実現。

最終更新: 2026年7月19日