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株式会社アシックス

7936東証プライムその他製品

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株式会社アシックス7936

事業内容

株式会社アシックスは、1949年創業のスポーツ用品メーカーで、アシックス及び子会社63社で構成されるグループを形成する。パフォーマンスランニング、コアパフォーマンススポーツ、スポーツスタイル、オニツカタイガー等の複数カテゴリーにわたり、フットウェア・アパレル・用具を企画・開発・販売する。

販売地域は日本・北米・欧州・中華圏・オセアニア・東南南アジア・その他地域の7セグメントに分かれ、各地域の子会社を通じてアシックスブランド製品を展開。スポーツイベントの登録・運営事業(ランニングエコシステム)も手掛け、ランナーとの接点拡大を図っている。

主要顧客はランニング愛好者・アスリートから一般スポーツ・ライフスタイル層まで幅広い。

ビジネスモデル

アシックスは製品の企画・開発・ブランド管理を本社が担い、各地域の販売子会社がアシックスブランド製品を取引先から直接購入してロイヤルティを支払う構造を基本とする。これに加え、直営店・ECを通じたDTC(Direct to Consumer)チャネルを拡大し、高付加価値製品の販売と粗利益率の改善を図る。

OneASICSメンバーシッププログラムを通じた顧客データ活用とパーソナライズドマーケティングにより、顧客ロイヤリティと収益性の向上を同時に追求している。

企業の強み

2025年12月期は売上高810,916百万円(前期比+19.5%)、営業利益142,519百万円(同+42.4%)、営業利益率17.6%を達成。4年連続で売上高・営業利益ともに過去最高を更新し、中期経営計画2026の財務目標(営業利益130,000百万円以上、営業利益率17.0%以上)を1年前倒しで達成した。

2025年12月期は全7地域・全5カテゴリーで増収増益を達成。スポーツスタイル(売上高141,324百万円、前期比+43.6%)とオニツカタイガー(売上高136,519百万円、同+43.0%)が初めて各100,000百万円超に到達し、収益基盤のパフォーマンスランニング(売上高363,542百万円)と合わせた多軸成長を実現している。

1985年設置のスポーツ工学研究所を中心に材料開発・機能設計・製品評価を継続。2025年12月期の研究開発費は7,412百万円(前期比+7.4%)。

2025年12月には米国ミシガン大学とのパートナーシップを締結し「アシックス-ミシガン・スポーツ・イノベーションセンター」を設置、研究開発拠点のグローバル拡大を開始した。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の売上高270,265百万円は通期予想950,000百万円の28.4%、営業利益60,762百万円は通期予想171,000百万円の35.5%に相当し、季節性を考慮しても高い進捗率を示す。一方、会社は世界情勢の不透明性を理由に2月公表の通期予想を据え置いており、中東情勢・米国関税政策等の外部リスクへの慎重な姿勢が読み取れる。

上振れ余地は大きいが、下期の為替・地政学リスクが業績変動の主要因となる点に留意が必要。

2026年12月期第1四半期の為替換算レートはEURが前年同期比+14.3%、AUDが同+13.4%と大幅な円安が進行し、欧州地域(売上高+43.8%のうち外貨ベースは+27.2%)やオセアニア地域(売上高+27.4%のうち外貨ベースは+12.4%)の邦貨業績を大きく押し上げた。外部要因として為替が業績に与える影響は大きく、円高反転局面では実力値との乖離が顕在化するリスクがある。

為替影響除く売上高成長率21.2%・営業利益成長率28.2%が実力値の参照指標となる。

北米地域は売上高+23.0%に対しセグメント利益は+10.6%(外貨ベース+6.2%)にとどまり、他地域と比較して利益成長が鈍い。また、営業活動によるキャッシュフローは前年同期の3,448百万円から△11,130百万円へとマイナス転換し、売上債権の増加(44,889百万円)と法人税等の支払増加(23,618百万円)が主因。

短期借入金を37,500百万円純増させて財務CFで補填しており、運転資本管理と資金効率の改善が今後の注目点となる。

成長戦略

Global Integrated Enterprise変革と連結売上高1兆円の早期達成を目指す多軸成長戦略

SUPERBLAST 3・NOVABLAST 5等のBOUNCEモデルが欧州・東南南アジアで大幅伸長。第2四半期以降もSTABILITY・CUSHION・BOUNCE・TRAILの各モデルでイノベーティブな新商品を順次発売予定。

パフォーマンスランニング売上高116,743百万円(前年同期比+19.1%)と着実に成長。

スポーツスタイルは売上高59,621百万円(前年同期比+69.6%)と急拡大し、カテゴリー利益率32.9%(同+1.2ppt)に上昇。オニツカタイガーはカテゴリー利益率39.6%(同+3.2ppt)と高収益を維持。

スポーツスタイル特化新店舗の展開とオニツカタイガー日本大型旗艦店の出店(2026年夏予定)でブランド発信力を強化。

2026年を「Year of ASIA」と位置づけ、インドネシア(人口約3億人・世界第4位)・インド等の高成長市場を重点開拓。ASICS EKIDEN India 2026(約1,000名参加)等のランニングイベントを通じたブランド浸透とOneASICS会員基盤拡大を推進。

東南・南アジア地域の売上高は前年同期比+34.6%(外貨ベース+28.7%)と高成長。

トップアスリート向けシューズの製造を担う新生産拠点「ASICS TECHNICAL LAB」を兵庫県神戸市に開設。スピーディーな検証・改良を通じて高付加価値プロダクトの開発サイクルを短縮し、競合との技術差別化を強化する。

アシックスロサンゼルスマラソン・ボストンマラソン等の主要大会でのタイトルスポンサー活動、LA100 Womenプログラム等のコミュニティ形成施策を通じてOneASICS会員基盤を拡大。レース登録から完走後までのランナージャーニー全体をサポートする活動を強化し、DTC比率向上と顧客LTV最大化を図る。

有価証券報告書の株主総会3週間前提出(3月4日)を実現し、日本企業の中でも先進的な早期開示を達成。アシックス初の外国籍社外取締役(ジェニファー・ロジャーズ氏)を選任。個人投資家向けIR説明会を全国8都市で展開(2巡目)し、機関投資家向けインベストメントデイも継続開催。

最終更新: 2026年7月17日