高機能材料事業の新製品開発力
当社グループの収益の大部分を占める高機能材料事業において、業界・市場・技術の変化を十分に予測できず新製品投入が遅延した場合、または競合他社・異業種からの低価格競合製品により価格競争が激化した場合、収益性を維持できない可能性がある。業界の技術革新により従来需要が激減するリスクも存在する。対応策として競合情報・市場情報の収集強化と付加価値の高い製品開発による差別化を推進している。
環境規制強化による設備投資負担
機能性フィルムの製造工程で使用する有機溶剤は、労働安全衛生法・毒物及び劇物取締法・消防法・PRTR法等の法規制を受けており、今後これらの規制の改廃や新たな法的規制が設けられた場合、新たな設備投資が必要となり経営成績に影響を及ぼす可能性がある。現在は最高水準の技術を導入し有機溶剤回収・熱回収を実施するとともに、溶剤等の使用量の少ない製造プロセスへの転換を重点的に進めている。
知的財産保護の限界
特定の地域では知的財産権の法的保護が不完全であり、当社グループの製品・技術が模倣または解析調査される可能性を完全には排除できない。当社グループは特許等の知的財産権による積極的な権利保護を図っているが、地域によってはその実効性に限界がある。模倣品の流通は競争優位性の喪失や収益性の低下につながるリスクがある。
第三者からの知的財産権侵害訴訟
積極的な特許調査を実施しているものの、第三者の知的財産権を侵害していないことを完全に確認することは極めて困難であり、当社グループが認識していない第三者の特許等が存在する可能性は否定できない。訴訟提起を受けた場合、対応に多大な費用と時間を要する可能性があり、事業戦略や経営成績に悪影響が及ぶ恐れがある。弁理士・弁護士と連携した個別対応方針を定めている。
製品欠陥等による損害賠償リスク
製品の欠陥等の不具合が発生した場合、損害賠償による利益の喪失、ブランド信頼の喪失、補償費用・保険料等の発生が予測され、経営成績に大きく影響を及ぼす可能性がある。顧客満足度を重視した製品製造販売を行っているが、不具合発生リスクを完全に排除することは困難である。
固定資産減損リスク
当社グループは複数の生産拠点を所有し積極的な設備投資を実施しているため、収益性の低下による大幅な業績悪化や固定資産の市場価格下落が生じた場合、減損損失が発生し経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。リスク軽減策として、製造歩留向上・廃棄物削減による製造原価低減、開発スピード向上、受注生産方式の採用を進めている。
天災・火災・事故による生産停止
三重県・茨城県・ジョージア州(米国)に分散する工場において地震等の天災や火災・爆発事故が発生した場合、生産活動が停止し経営成績に重大な影響が生じる可能性がある。また、原材料調達先工場の所在地域での天災・事故発生や電力不足による供給調整も生産に影響を及ぼすリスクがある。主要製品の生産場所の複数化および材料サプライヤーとの連携強化により対応している。
情報セキュリティ・個人情報漏洩
デジタルツイン事業において個人情報を含む顧客情報を取り扱っており、これらの情報が漏洩した場合、当社グループの信用失墜および経営成績への影響が懸念される。情報漏洩リスクを回避するためのマニュアルを作成し対応しているが、サイバー攻撃等の脅威は継続的に存在する。
原材料在庫の評価損リスク
国内・北米・東アジア・欧州への安定供給のため原材料を一定量在庫しており、急激な市場動向の変化により原材料の評価損が発生するリスクがある。対応策として、営業・サプライヤーとの情報共有強化および材料品種・サイズの標準化による長期在庫リスクの低減を進めている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

