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株式会社マツモト

7901東証スタンダードその他製品

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株式会社マツモト7901

事業内容

当社は印刷物の製造販売を主たる事業とし、主力製品は学校向け卒業記念アルバムである。加えてポスター・カタログ・パンフレット等の一般商業印刷物、デジタル写真アルバムや自費出版、印刷通信販売、写真プリント販売等のインターネット関連事業も展開している。

企画・製版・印刷・製本という印刷業の全工程を自社で一貫して担う生産体制を有し、最新のコンピュータシステムを活用した効率的かつ高品質な生産を行っている。事業は単一セグメントであり、学校アルバム部門(売上の約8割)と一般商業印刷部門の二部門で構成される。

ビジネスモデル

学校向け卒業アルバムを主軸とした受注生産方式で商業印刷物やデジタル関連サービスを提供し収益を得る。少子化・デジタル化による需要縮小と価格競争激化に対応するため、販売価格の適正化交渉、労務費・固定費の削減、拠点集約による構造改革を進めるとともに、教育分野の知見を活かした新規サービス(DAT構想)により収益基盤の多角化を模索している。

企業の強み

印刷業の全工程(企画・製版・印刷・製本)を自社で保有し、最新のコンピュータシステムを駆使した効率的かつ高品質な生産を実現している。外部委託への依存を抑えた垂直統合型の生産設備が差別化要因となっている。

1949年創業の合資会社松本写真印刷社を母体とし、長年にわたり学校向け卒業アルバム事業を通じて全国の学校との取引関係を構築してきた。この顧客基盤・ネットワークは「DAT構想」等の新規教育サービス展開の土台となっている。

2026期は土地・投資有価証券の売却、保険積立金の解約等により自己資本比率が前期末比2.7ポイント上昇し42.1%に改善した。現金及び預金も676百万円(前期末比207.8%増)に拡大し、資金流動性が向上している。

エンヴァリスの着眼点

2026年4月期も営業損失159百万円、経常損失84百万円を計上し、3期連続の営業・経常赤字となった。さらに4期連続で営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス(281百万円の支出)。

当期純利益155百万円は特別利益(固定資産売却益101百万円、投資有価証券売却益63百万円、役員退職慰労引当金戻入30百万円、違約金収入53百万円の合計247百万円)に依存した一過性の黒字であり、本業の収益力回復とは言えない。継続企業の前提に関する重要な不確実性は依然として存在する。

会社は2027年4月期に売上高2,186百万円(前期比+2.8%)、営業利益32百万円(黒字転換)、当期純利益48百万円を予想。価格適正化・コスト削減・業務効率化を施策として掲げるが、いずれも実施途上で関係当事者との合意が得られていないものも残る。

外部環境として少子化による市場縮小・原材料・電力料の価格高騰が継続しており、予想達成には相当の実行力が求められる。季節偏重の売上構造から第2四半期累計の業績予想は非開示とされており、進捗確認が困難な点も投資家にとってリスク要因。

2026年4月期において社債200百万円の新規発行と短期借入金200百万円の純増により財務活動CFは287百万円のプラスとなった。一方、有利子負債の増加により財務負担が拡大しており、支払利息20百万円・社債利息3百万円・資金調達費用10百万円が発生。

本業の営業CFがマイナスの状況下での借入依存は財務リスクを高める。自己資本比率は42.1%(前期39.4%)と改善したが、繰越利益剰余金は当期の欠損填補処理(その他資本剰余金1,832百万円を充当)によって形式的に解消されたものであり、実質的な財務体力の回復には時間を要する。

成長戦略

価格適正化・コスト削減・拠点集約による短期黒字化とDAT構想による中長期転換

原材料・物流費高騰分の製造コスト増加を販売価格に転嫁すべく、顧客への説明・協議を進めながら全社的な価格改定方針のもとで適正化に取り組む。2027年4月期の営業黒字転換の主要施策の一つ。

新規採用の抑制、人件費構成の見直し、代表取締役報酬40%減額、組織体制見直しと業務効率化を推進。製造原価の約44%を占める労務費と販売費及び一般管理費の約5割を占める人件費の圧縮を図る。

一部工場・オフィスの統合により資産圧縮と製造工程の効率化を計画。新規設備投資は当面更新投資のみに限定。2026年4月期に有形固定資産売却(収入250百万円)・土地130百万円減少を実施済み。

制作工程の標準化やデジタル化、AI等の新技術活用による業務効率化で収益構造の改善に取り組む。不採算取引の見直し・適正価格改定・早期入稿施策による生産負荷の平準化も並行して推進。

学校アルバム事業で培った教育分野の知見と学校ネットワークを活用し、人材能力の可視化と金融を融合した新サービスを検討。パートナー企業との連携を急ピッチで進めているが、具体的な収益化時期は未定。

最終更新: 2026年7月23日